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伊豆半島視察Ⅰ-地形×ヒト-

こんにちはビビです。お久しぶりです。
気付けば約5ヵ月ぶりの更新となっていました!
楽しみにされていた方申し訳ありません(絶対いない)。

実は9/18-21の間,伊豆半島に行って来ました!!
(見出し画像は下田市のペリーロードで撮影したものです。)
初めての伊豆半島だったのですがその主たる目的は,

漁村の視察!!!!!!!!!!!

でした(めちゃくちゃ楽しかったあぁ)!
実は卒業研究で漁村にどっぷり浸かっていた僕ですが,いかんせん訪れた漁村が少なく。。。そんな背景などからこの視察が決行されました!笑

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この画像上の魚マークが付いている漁村が今回訪れた漁村です。
本当はこの魚マークで伊豆半島をぐるっと1周したかったのですが時間が足りず。。。次回の視察時にリベンジです!!

まあ漁村以外にも多くの場所を訪れたのですが,今回から数回のnoteでは,そんな伊豆半島視察を通して感じたことをテーマごとに少しお話したいと思います。

第1回である今回のテーマは「地形×ヒト」です!
伊豆半島はユネスコから世界ジオパーク認定を受けるなど,その”地形”がよく知られる地域です。僕自身も今回の視察で幾つかのジオパークを訪れたのですが,そこで知り得た地形とヒトが関わり合い放つ魅力を,事例を引用しつつお話したいと思います!

基本的に個人的な見解をベースに書いています。稚拙な部分も多いですが,ぜひ最後まで読んで”スキ”してもらえればなと思います。笑

※今回のnoteにおいて漁村要素はかなり少なめです。


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01.事例①-地形×ヒトのつくる建築-

はじめは「地形×ヒトのつくる建築」の紹介です。

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この写真は石廊崎にある石室神社を訪れたときのものです。神社が地形の隙間を縫うような形態をしていることがわかります。この隙間は「タフォニ」と呼ばれ,海底火山の活動によりできたものだそうです。タフォニに建築できる繊細な技術力や片持ち梁で崖に建つ迫力,感動モノですね!

地形の隙間を縫う形態を持つことで,神社は場所との強い繋がりを持つことができます。もし仮にこの神社が地形の表れにくい変哲もない平地に建っていたら,,,きっとこれほどの感動はなかったでしょう。地形によって建築の魅力が高められていると言える気がします。

設計課題に悩める建築学生,必見です!!!笑


02.事例②-地形×ヒトが集まり住む街-

さて続いてはもう少し大きなスケールで捉えたいと思います。
「地形×ヒトが集まり住む街」の紹介です。

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こちらは伊豆半島北西部に位置する戸田(へだ)という街です。写真の右側から”うにゅっと”伸びているのは砂嘴と呼ばれる地形で,「御浜岬」という名を持ちます。とても特徴的なカタチをしていますね!
この街にある戸田港ですが,天然の良港として知られています(参考HP)。これは砂嘴が天然の防波堤としての役割を持ち,波が穏やかとなるためだと考えられます。砂嘴という地形が街の居住性を担保している,とも言えますね。都市に住む私は日頃気付きませんが,地形が下から街を規定していることに気付かせてくれる事例です。

「砂嘴があったからこそ,この場所にヒトが住み始めた…!」なんてことも私は妄想してしまいます(ブラタモリ大好き)。


03.事例③-地形×ヒトのふるまい-

最後の事例は1番小さなスケールで捉えます。
「地形×ヒトのふるまい」の紹介です。

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こちらは下田市にあるサンドスキー場です。海際からの急峻な砂の斜面!!風の力のみによって形成されているそうでほんとに大迫力でした!!!
ここでは多くの人がソリで滑って遊んでいました。滑りたくなるような角度ですもんね。実は僕自身も滑りたいなと思いながら視察してました!!笑(あくまでも観光ではなく視察なので!!笑)

カタチや空間がヒトにふるまいを促すことを専門用語で「アフォードする」と言います。建築家はアフォードする建築を目指して設計します。これが実はとても難しいのです…(建築学生の方はわかってくれるハズ)
ですがサンドスキー場は原初的空間(ヒトが手を加えていない空間)にも関わらず,人々がアフォードされています。地形がカタチとして魅力的であることを認識させてくれる,そんな事例です。

この場所には建築家が入り込む余地がないように感じます。


04.地形に居候する

以上3つの事例を紹介しました!
私自身伊豆半島の視察を通して,改めてヒトと地形が関わり合うときの魅力,「ヒトが地形に居候する魅力」とも言えるでしょうか,それを再確認することができました!(皆さんもご共感いただけましたか?)

ですがその一方で,技術の発達によって,空間がつくられる際に地形を考慮する必要がなくなりました。「ヒトが地形に居候する魅力」の一節を知ってしまった者からすると,そんな設計や開発は悲しいです。

でもかといって地形を考慮した設計が何かと問われれば僕もわかりません。
そこに自分なりの解答が出せるよう,これからも考え続けなきゃなと思っています!(宣言)



………



ということで。
最後ちょっと堅苦しくなりましたが,本日のnoteここまでです!
次回「伊豆半島視察Ⅱ」をご期待ください(プレッシャー)。
地形に居候している僕の写真をのっけて締めることにします!!!

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サンドスキー場前の海岸での投石する

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