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特撮「仮面ライダー龍騎」感想 戦わなければ生き残れない物語と戦っても生き残れない世界

★YouTubeでの放送が終わった。昔、20年前に見た時の印象がよみがえってきた。相変わらず面白いし、子供向けではなくて、大人向けのイメージになっている。戦わなければ生き残れないといいながら誰も生き残れないキツさ。何よりも、登場人物がやばい人が多く、明らかに今の時代では、表現できない人がほとんどだ。
★昔は真司に賛成だったが、大人になるとライダーの戦いを邪魔している人にしか思えない。ライダー全員に叶えたい願いがあるわけで、それを助けにしているライダーもいる。病気、恋人の命だ。まあ、他のライダーは自分本位だから特別か。他人よりも自分、そーゆー人が多く、それが子供向けではない要因だ。
★龍騎は面白く、今の時代には奇抜に見える。願いのために頂点を目指せ!みたいな子供向けと言える仮面ライダーには中々に採用するとは。
★北岡先生は最初は冷徹だけど、真司との邂逅でだんだんいい人になっていった。こーゆー人間的な描写はいいなあと感じる。感情がないとロボットになるし、こーゆーところが、北岡先生の人気がでた原因だと思う。
★全員に正義があるかと思いきや、最終話の編集長の言葉で違う言葉に置き換えられる。「願い」という言葉。だれしも願いがあるから戦える。戦闘狂の浅倉にさえあるのだ。言葉は優しいが非常に冷徹な言葉である。願いがあるからこそ戦える。それは否定できないが、正しくはないと思う。子供向けとは思えないほど悲しく、冷酷な現実を突きつけてくる。恐ろしいが、龍騎の魅力はそこにある。今では放送できないぐらい過酷で人物の設定が恐ろしい。特に浅倉と東條がそれに当たる。やさしさではなく、純粋にやばい人物になっている。意外に浅倉は子供人気が高かったらしく、不思議であるが、野性的で負けても、再戦で圧倒するので、そこが魅力なのかもしれない。

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