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#30-2 販売金額別の経営体数ver2 〜「農家はもっと減っていい」久松さんの講演を受講して〜

話題の著書「農家はもっと減っていい」の作者である久松達央さんの講演会がありました。

本を読んだ時から感じていたとおり、とても面白く、そして考えさせられる内容でした。

その中の「80%の農家が売上500万円以下の零細農家で、10%強しかいない売上1000万円以上が農業生産額の80%弱を稼ぎ出している」
について、#29の記事#30の記事でも触れましたが、改めて整理しようと思います。

文末にエクセルデータを載せています。全国のデータもありますので、大阪府外の方も活用ください!


全国の特徴

販売金額別経営体数(農林業センサスより)

・小規模農家は減少傾向(それでも大半を占める)
・大規模化が進行
→売上3000万円以上の層のみ、2015⇒2020年で増加
→特に売上5億円以上の層は42%増加
・1,000万円以上販売する経営体は約12%(約127,000件)

これが全体の傾向です。

ピックアップ都道府県①(北海道)

北海道の販売金額別経営体数(農林業センサスより)

圧倒的に大規模化が進んでいるのが北海道です。
他の都道府県はグラフの黄色や水色(~100万円)の層が多いのに対して、
北海道では1000~3000万円の層が一番多くなっています。

ピックアップ都道府県②(山梨県)

山梨県の販売金額別経営体数(農林業センサスより)

果樹王国山梨県でも大規模化が進んできており、
売上1000万円以上の経営体数は、2015年→2020年で28%増加しています。


大阪の特徴

大阪府の販売金額別経営体数(農林業センサスより)

大阪は全国よりも大規模化が進んでいません。

私が衝撃的だったのは売上1億円以上の経営体数が減少している都道府県は6つしかなく、その中の1つに入っていたことです。

何が問題なのか、そもそも大阪の農業はどこを目指すのかを考えないといけないと感じます。


まとめ

大阪府は全国と比較して大規模化が進んでいません。

それがそもそも問題なのか、大阪の農業はどうあってほしいのかを考えて、動かしていかないといけませんね。
まだまだ頭を働かせないと、、、

そういう思考を一緒にしてくれる人がいたら嬉しいなとエクセルデータをまとめてます!

都道府県別、大阪府内の市町村別で分析でぎすので、ぜひご覧ください。


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