日記20181021

雲一つない秋晴れだった。
つい先日まで夏日だ何だと言っていたのに、忙しないことである。

小春日和、という言葉がある。
晩秋から初冬にかけて、不意に暖かくなる、ちょうど今日のような日だ。
北米大陸ではインディアンサマーとも呼ぶ。

こういう日には冬支度をしなければならない。
冬支度といっても近年はめっきりとそれらしい備えがなくなった。
精々が衣替えと細々したものを出したり引っ込めたりするだけだ。
北海道では既にダルマストーブにご出馬願っているだろうから大阪は随分と楽をさせて貰っている。

独居中年の気楽さで、下着をいくらか買い足せばそれで終い。
小春日和でなくても済みそうな、お手頃さである。

所用はさっさと済んだので、喫茶店へ出掛け、畏友と会う。
以前から気になっていたことを尋ねたが、私の思い過ごしか何かであろうということであった。
畏友との会話の中でもっと大きな実りを得ることができたのは幸いである。
瑣事に気を取られては森が見えなくなる好例であろう。

帰りに書店で恩師の勧めていたハヤカワの『元年春之祭』を購った。
このところ本を読むのがめっきり遅くなったので、ゆっくり嗜むように読むことにする。

ここより下には何もありません。
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