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ふたたび、陳情。(2023年5月22日付)

●前回(2023年2月)の陳情について

令和5年2・3月の大阪市会に提出した陳情は、採択でもなく不採択でもなく審査未了として終了されてしまいました。
選挙で議員の入れ替えがあったという理由から、継続審議されることはないようです。
(議会中は、複数の議員がこの問題を取り上げました)

なので令和5年5・6月の市会にも陳情を出しました。今回は、街路樹関連3件、陳情の公開に関するもの1件。こちらに公開します。

●「公園樹・街路樹の安全対策事業」および樹木の維持管理について意見交換会の開催を求める陳情書

要するに、「約2万本もの木を切るなら、きちんとした住民説明会くらい開催せよ」というものです。

[陳情趣旨] 
 大阪市内では、「安全対策」という名目のもと公園樹・街路樹が約19,000本伐採され、通常の維持管理では、樹形を無視したかのような強い剪定が頻繁におこなわれている。
 「住民説明会等は開催しない」という市からの回答があったが、樹木は市民の財産であり、市民が街づくりに参画するのは当然の権利ゆえ、市民の声を聞き入れる会の開催を求める。
 
[陳情項目]
1.      伐採対象となっている樹木について、伐採理由と伐採時期、伐採後のビジョンを、各公園事務所が説明し、市民からの意見を聞き入れるような、双方向の会を設けること
2.      意見交換会は、伐採業者を決める入札の前に、伐採路線ごと、あるいは区ごとに最低2回は開催すること
3.      多くの市民が参加できるよう時間帯・日程を考慮し、オンラインでも参加できるシステム(zoom等)を採用すること
4.    終了後すぐに、アーカイブでも視聴できる仕組みを整えること(誰もがアクセスしやすいYouTube配信が望ましい)

「公園樹・街路樹の安全対策事業」および樹木の維持管理について意見交換会の開催を求める陳情書
2023年5月22日

●「公園樹・街路樹の安全対策事業」について市民への情報公開を求める陳情書

要するに、「すでに伐採計画があり一部の人に公開しているなら、さっさと市HPでも公開せよ」「(街路樹については)樹木医の診断が入ってないので、本当に必要な伐採だったのか再検証せよ」というものです。

ちなみに長岡ゆりこ前議員が入手した伐採計画の資料はこちらにアップしています。
「大阪市24区_安全事業対策 計画図」(Googleドライブ)https://drive.google.com/drive/folders/13hAcU2q1tpYAq1j_a1VebMTxpGItmKQH?usp=sharing

[陳情趣旨]
 平成30年度からはじまった「公園樹・街路樹の安全対策事業」では、「どこの木が」「いつ」「何本」「なぜ」伐採・撤去されるのか、明瞭・明確な情報公開がなされてこなかった
 これら詳細な情報公開を求めるとともに、各公園事務所が作成済みの令和5〜6年度の伐採計画地図を大阪市ホームページにアップし、周知を開始していただきたい。
 
[陳情項目]
1.       令和5〜6年度の伐採計画地図については、令和5年3月6日の時点で、各公園事務所から長岡ゆりこ前建設港湾委員へ、地図の授受が済んでいる公開可能な情報が存在するのであれば、早急にHPにアップして市民への周知を図っていただきたい
 
2.       前述の伐採計画地図では、大まかな伐採路線しか判別できないため、どの木を切るのか、なぜ切るのか、いつ切るのか、一本ごとに記載した詳細な情報を公開していただきたい
 
3.       街路樹については樹木医の診断はなく、外形的な判断で伐採を決定している。管理次第で生かせる樹木はなかったのか、再度検証をし、結果を公開していただきたい

「公園樹・街路樹の安全対策事業」について市民への情報公開を求める陳情書
2023年5月22日

●大阪市内の樹木の維持管理に関する陳情書

要するに、「管理可能な樹木の数は、ここ8年間で半減してる。増やせ。また樹木のブツ切り剪定もやめてほしい」というものです。

[陳情趣旨]
 大阪市の公園樹・街路樹の維持管理本数は、2012年(平成24年)の12万6千本から年々減少しており、2020年(令和2年)には6万2千本と半減している。
 こうしたことが一因となっているのか、樹形を無視した「ブツ切り剪定」も目立ち、自分たちが住む土地が、貧相な街並みになっていると言わざるを得ない。
 「持続可能な開発目標(SDGs)」を推進する大阪市として、樹木への強い剪定をやめ、維持管理できる樹木の本数を増やしていただきたい。
 
[陳情項目]
1.   市内の街路樹・公園樹について、強い剪定をただちにやめていただきたい
 
2.   剪定の間隔を狭め、少なくとも年に1回、樹形を生かした丁寧な剪定をおこなっていただきたい
 
3.   剪定事業は民間事業者の入札によって委託されるが、知識・経験ある市職員の立ち合いのもと、綿密な指示を出してからおこなっていただきたい
 
4.   有能な剪定技術を持った市職員を育て、技術の継承をしていただきたい

大阪市内の樹木の維持管理に関する陳情書
2023年5月22日

●請願・陳情の公開を求める陳情書

要するに、「陳情という市民の声を拾う制度があるのだから、ちゃんと公開してね」というものです。

[陳情趣旨]
 請願・陳情は、大阪市民が市政に対して何らかの意見・要望が発生したとき、声をあげることのできる手段のひとつです。したがって、それらの声は最大限に尊重されるべきだと思います。しかし、請願や陳情の制度は、市民にあまり知られていません。
 そこで、他の自治体でおこなわれているように、請願・陳情内容を市会ホームページで公開し、市民による問題提起を可視化すれば、請願・陳情の制度を広く知らせることができ、よりよい大阪市を築く一助になるのではないかと思い、本陳情を提出します。
 
[陳情項目]
1.      大阪市会に届いた請願・陳情を、提出締切後、順次公開してください。(個人情報の掲載には一定の配慮をお願いします)
2.      議論される各委員会等の開催日より前に公開し、市民が議会へ興味・関心を持てるよう努めてください。
3.      議会事務局より「件数が多すぎて掲載できない」「掲載しないと決まっている」という回答をいただきましたが、どうしたら掲載可能なのか、ご教示ください。

請願・陳情の公開を求める陳情書
2023年5月22日

以上です。
陳情や請願は、出す人や法人の所在地が大阪市内であれば誰でも出すことができます。実際に議会で取り上げられる可能性もあるので、気軽に出してみてはいかがでしょう。

▼陳情の審査(2023年9月25日追記)

上記の陳情は、2023年6月1日、大阪市議会の建設港湾委員会で審査されました。結論から言うと、3件とも、「引き続き審査」となりました。

(2024年4月6日追記)
 「「公園樹・街路樹の安全対策事業」および樹木の維持管理について意見 
 交換会の開催を求める陳情書」
(陳情第68号)、及び、「「公園樹・街路
 樹の安全対策事業」について市民への情報公開を求める陳情書」
(陳情第
 69号)の2件の陳情は、2023年度末の委員会で、維新・自民によって不採
 択
とされました。(追記終わり)

下記は、議事録からの引用です。
委員会では、まずは、大阪市から陳情への見解が述べられ、それに対して、委員(市会議員)が質疑を行います。


建設局長
陳情第68号、「公園樹・街路樹の安全対策事業」および樹木の維持管理について意見交換会の開催を求める陳情書及び陳情第69号、「公園樹・街路樹の安全対策事業」について市民への情報公開を求める陳情書について御説明させていただきます。

 陳情の趣旨は、安全対策事業の実施に当たり、陳情第68号は市民の声を聞き入れること、陳情第69号の陳情項目1、2点目は詳細な情報公開を求めることですので、併せて見解を申し上げさせていただきます。

 先ほども申し上げましたが、本市では、樹木の大木化、老木化が進み、樹勢の衰えとともに、街路樹では通行障害や見通しの阻害など、公園樹では民有地への越境や公園施設の損壊といった市民生活に支障を来すおそれがあることから、樹木の撤去・更新を行う安全対策事業に取り組んでおります。

 本事業は、市民の安全・安心の確保のために実施している重要な事業でありますことから、さきの令和5年2・3月市会での御指摘を踏まえ、本事業の必要性や対象樹木の撤去・更新理由につきまして、これまで以上に丁寧に説明する必要があると考えてございます。

 具体的には、地域活動協議会や公園愛護会への周知を徹底いたしますとともに、必要に応じまして、その他の地域団体にも説明を行うなど、よりきめ細やかな周知説明に努めてまいりたいと思っております。

 また、今年度からは、対象樹木ごとの撤去理由や植栽復旧の有無などを一覧にしてホームページに掲載するとともに、これまで実施している現地の貼り紙による周知の期間を延長することとしてございます。

 加えて、公園事務所等へ寄せられる市民からのお問合せにつきましては、これまでと同様、個別に丁寧に対応させていただくこととしてございます。

 次に、陳情第69号の陳情項目の3点目について見解を申し上げさせていただきます。

 陳情の趣旨は、安全対策事業におきまして、街路樹を撤去するに至った判断について再度検証することを求めるものでございます。

 対象樹木は、大木化や老木化により、根上がりによる通行障害を起こしている樹木のほか、交差点の見通しを遮っている樹木や、信号や標識の視認を阻害している樹木、内部に腐朽と言われる、腐ってる状態が発生しているような樹木等でございまして、樹木の維持管理に関する知識を有した公園事務所の職員が適正に調査を行い、市民生活に支障のおそれのある樹木として判断し、選定をしたものでございます。

 なお、樹木の撤去後も、生育環境が整い、復旧が可能な場所におきましては、引き続き植栽を行ってまいりますので、御理解をお願いいたします。

 街路樹や公園樹は地域住民にとりまして身近な緑であることから、安全・安心を確保する本事業の必要性につきまして引き続き情報発信を行い、丁寧な説明に努めてまいりたいと思っております。

 続きまして、陳情第70号、大阪市内の樹木の維持管理に関する陳情書について見解を申し上げます。

 陳情の趣旨は、公園樹・街路樹の維持管理の見直しを求めるものでございます。

 陳情項目の1点目、2点目は、樹木の維持管理において、剪定方法や剪定回数の見直しを求めるものでございます。

 日常の樹木の維持管理につきましては、市民の安全確保に十分配慮しつつ、植栽環境や樹木の種類に応じた剪定を行うことで、効率的な維持管理に努めているところでございます。

 特に、歩道や車道上の通行空間の確保や、建築物や電線等との樹木との間隔の確保、信号や標識の視認性の確保など、樹木の維持管理に当たりまして法令等に基づく様々な条件がございますので、樹形を整えるために枝葉を大きく切り落とす場合もございます。

 なお、今後のより効率的、効果的な維持管理の在り方につきましては、様々な観点から検討しているところでございます。

 陳情項目の3点目でございます。民間業者による樹木の維持管理に当たり、本市職員による適切な指導を求めるものでございます。

 現在、公園樹・街路樹の維持管理は、専門知識や経験を有した公園事務所職員が造園業の登録をしている造園業者に対し、適切な指導を行いながら、樹木維持工事の監督に当たってございます。

 陳情項目の4点目は、樹木管理に関わり、本市職員に対する技術の継承を求めるものでございます。

 樹木を適切に維持管理していくためには、本市職員の専門技術や監督指導の水準を保つことが重要と考えてございます。そのため、日頃から職員間で必要な知識やノウハウを共有するとともに、定期的な技術研修を行うことで技術力の向上と継承に努めてございます。

西拓郎委員 大阪維新の会、西拓郎です。よろしくお願いいたします。

 私からは、街路樹・公園樹の安全対策事業に関する陳情についてお伺いいたしたいというふうに思います。

 この安全対策事業は、市民の安全・安心を確保する意味でも大変重要な事業であるというふうに認識いたしておりますけれども、陳情の中では計画の見直しといったことを求めるという声も上がってきております。

 そこで、改めてになりますけれども、安全対策事業のこれまで取り組んできているものを含めた事業概要、そして、この事業の目的、また必要性について確認させていただきます。

◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 建設局では、市民の安全・安心を確保するため、平成30年度から街路樹・公園樹の安全対策事業に取り組んでおります。

 本事業では、樹木を撤去した後は、都市の貴重な緑を確保するため、原則、できる限り植え替えることとしております。街路樹では交差点の見通しを遮る場所、公園樹では家屋に隣接する場所など、市民生活の安全・安心に支障を来す場所でない限り、新たな樹木を植栽しております。

 本事業の取組状況としましては、まず街路樹においては、平成30年度から令和2年度までの3年間、大木化、老木化が進み、樹勢が衰えてきた樹木や、通行障害など安全な道路交通に支障が生じている緊急性の高い樹木を対象に撤去・更新を行い、更新に当たっては、成長の緩やかな高木や、樹木により見通しが悪くなることで安全上支障が生じないよう、低木に植え替えました。

 引き続き、令和4年度から6年度までの3年間、樹木の根が舗装や縁石を持ち上げる根上がりなど、根が生長不良を起こし、近い将来、安全な道路交通に支障を来すおそれのある高木などや、主に生活道路におきまして、生長が著しく早く、通行障害などが発生しやすい低木を対象に撤去・更新を行っております。

 次に、公園樹においては、令和2年度から5年度までの4年間、樹勢が衰えてきたものや、民有地への越境、公園施設の損壊など、公園内外の安全に支障を来すおそれのある高木を対象に撤去・更新を行っております。

 これらの安全対策事業は、樹木を撤去・更新し、樹木の健全な育成を促す空間を確保しつつ、将来の生育を考慮した上で可能な限り植え替えるなど、市民の安全・安心の確保を目的とした事業でございます。以上でございます。


◆西拓郎委員 ありがとうございます。

 市民の安全・安心の確保のためということで、市民生活に支障のおそれがあるという樹木を、優先順位をつけていただきながら撤去・更新していただくということですので、この安全対策事業の趣旨であったり、必要性というのを改めて理解いたしております。

 一方で、樹木を撤去する際に、例えば根が上がってて、目で見てこれは仕方ないよねというのは、分かりやすいものだったらいいんですけれど、根上がりとかを起こしていなくて、何でこれ切ってんのと、何で撤去するのというお声もあるというふうに伺っております。

 そこで、市民生活に支障が生じるおそれがある場合として、根上がり以外にどのようなものがあるのかということをお伺いしたいというふうに思います。

 あわせて、そのような対象樹木、撤去理由であったり、撤去後も新たに植栽するのかについても、市民の方々に対してどのような形で情報発信をするのかということについてもお伺いいたします。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 本事業の対象となる樹木は、大木化により根上がりを発生させ通行障害を起こしている樹木のほかに、交差点の見通しを遮っている樹木や、信号や標識の視認を阻害している樹木、内部が腐っているため倒木のおそれがある樹木等でございます。

 次に、そういった情報をどのような形で発信するのかについてでございますが、これまでも安全対策事業に関する地域への説明を行っておりますが、今年度からは、より丁寧な説明に努めてまいります。

 具体的には、これまでも実施してきました地域活動協議会や公園愛護会への周知を全区で徹底するとともに、必要に応じてその他の地域団体にも説明を行うなど、よりきめ細やかな周知に努めてまいります。加えて、公園事務所等へ寄せられる様々なお問合せに対しても、これまでどおり丁寧に対応させていただきます。

 また、現地での貼り紙による周知につきましては、周知期間が短いとのお声をいただきましたことから、これまで以上に延長することとしております。

 さらに、貼り紙に記載しているQRコードを通じて、これまでも安全対策事業に関するホームページを閲覧することができていましたが、今後は、対象樹木ごとの撤去理由や植栽復旧の有無などを一覧にしてホームページに掲載し、事業の内容をより分かりやすく伝えられるような情報提供に努めてまいります。以上でございます。


◆西拓郎委員 市民の情報提供については、対象樹木ごとの撤去理由などを一覧にしてホームページに掲載するということでありまして、安全対策事業というのは市民の安全・安心を確保するという、市民にとって重要な事業であることから、市民の方々に対して説明責任をきちんと果たしていくとともに、十分理解を得ながら事業を進めていただきたいというふうに思います。

 私も議員活動をしておりますと、陳情といいますか、家の前の木を切ってほしいと、やっぱり実がなって、もう夏場とか、特に掃除がもう大変だと、落ち葉もですけれども、そういうお声をよくいただきます。その中で、公園事務所であったり、局のほうに御相談をさせていただく中で、やっぱり局としても公園事務所としても、木は生き物だということで、極力緑を生かしたいんですと。この質疑でも確認させていただきましたけど、特別な理由がないと木を切ることはできないんですという説明をよく受けることもございます。局としての樹木に対する考えであったり認識というのも伺っておりまして、その部分に関して私も理解いたすところであります。

 ただ、その中で、本事業というのは安心・安全を守るという事業でありまして、最後に要望として、より一層丁寧な市民の方々への周知というのを努めていただいて、事業を実施していただくよう要望いたしまして、私の質疑を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。


◆石川博紀委員 自由民主党、石川博紀です。

 私からも、陳情第68号、69号、70号に関しましてお伺いさせていただきたく思います。

 この頃、道路や公園で枝を大きく切り落として、もう何の木か分からない、丸太が突き刺さってるような状況をあちこちで目にするところでございます。予算が不足して適切な維持管理ができていないのではないのかなと思えてならないところなんですけれども、公園樹の剪定はどのような考え方で行っているのか聞かせてください。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 公園は市民の身近な憩いの場であることから、公園内の樹木は自然な状態で生育させることとしており、公園利用者の安全上支障がなければ、原則、大きく枝を切り落とす剪定を行うことはございません。

 しかし、公園樹が隣接している民家に越境して御迷惑をおかけしている場合や、道路に越境して通行に支障となる場合などは、少しきつめに剪定することもございます。

 また、公園内であっても、公園利用者が憩うベンチが樹木の付近に配置されていたり、園路のそばに植えられている樹木の枝が園路に張り出しているような場合は、樹木が大木化、老木化することで、枯れた枝が落下するリスクも考えられるため、そのような状況にある樹木につきましては、公園利用者の安全を確保するため、少しきつめに剪定する場合もございます。以上でございます。


◆石川博紀委員 資料の配付の許可を願います。


○森山よしひさ委員長 石川委員より、質疑の参考に資するため資料の配付の申出がありますので、これを許します。


◆石川博紀委員 特段の説明もつけず、写真を並べただけの簡単な資料で申し訳ありません。

 1枚目の写真は、私の地元であります東淀川区の東淡路町公園というところで、ここだけではなく、ほかでもよく見かけられる光景ではあるんですけれども、昨年の秋の状態で、雑草が生い茂ってブランコまでたどり着けないという状況がありまして、これについては公園事務所のほうと相談しまして、大阪市としては異例であろうかと思いますけれども、3度目の草刈りをしてくれまして、次のページ、これが私の地元が愛してやまない東淡路町公園、美しい姿なんですね。真ん中、イチョウの木が立ってますけれども、この東淡路町公園のイチョウの木、今どうなっていますかといいますと、ページめくってください。

 これ、この5月に撮った状態なんですよね。公園内の樹木は自然な状態で生育させることとしており、公園利用者の安全上支障がなければ原則大きく枝を切り落とす剪定はしないというようなお話ではあるんですけれども、現実としてこういったことが現場では起こっていると。

 あるいは、これが必要なことであるということであれば、きちんとそこのところを地元地域の皆さんにも理解できるように説明いただきたいなと思うところなんですけれども、陳情第70号の趣旨にもありますように、剪定する木の本数が大きく減らされてきたことによる弊害が出ているのではないかなと、切れるときに一気に切ってまえというようなことがあるんじゃないかと思えてならないところでございます。

 さて、さきの令和5年2・3月市会に引き続き、本市会でも公園樹・街路樹の安全対策事業に関する陳情が上がってきているわけですけれども、さきの市会では、公園樹・街路樹の安全対策事業の実施に当たり、市民への周知が不足しているのではないかとの意見があったところでございます。

 それを受けて、大阪市では、今年度からの事業実施に当たり、どのような周知を行う予定なのかお伺いしますとともに、公園愛護会には説明があるやに耳にするのですけれども、それだけではなく、各町会や地域活動協議会等にもきちんと周知されるようお願いしたいところでございますが、いかがでしょうか。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 公園樹・街路樹の安全対策事業につきましては、市のホームページにおきまして、事業の趣旨や目的のほか、事業の実施箇所が分かるように、予定箇所を示した地図を御覧いただけるようにしたところでございます。

 今年度からは、対象樹木ごとの樹種名や本数、撤去理由のほか、植栽復旧の有無などを一覧にしましてホームページを更新するなど、本事業の内容を市民の皆様に御理解いただけるよう、より丁寧にお伝えしてまいります。

 また、これまでも安全対策事業に関する地域への説明を行っておりますが、今後はより丁寧な説明に努めてまいります。

 具体的には、これまで実施してきました地域活動協議会や公園愛護会への周知を全区で徹底するとともに、必要に応じましてその他の地域団体にも説明を行うなど、よりきめ細やかな周知に努めてまいります。

 さらに、対象樹木に掲示していました貼り紙の周知期間が短いというお声もいただきましたことから、掲示期間を延長して市民の皆様に周知する予定でございます。以上でございます。


◆石川博紀委員 今年度からは、よりきめ細やかな周知を行うとのことでありますけれども、まずもって日頃からのきめ細やかな手入れをしてほしいところでございます。改めて市民にこの事業の趣旨や目的を理解していただけるよう、よろしくお願いをしておきます。

 また、市民への丁寧な説明ということに関して、お願いしたいことがございます。

 資料の先ほどの強剪定されたイチョウの木の次につけてますのは、陳情第69号の公園事務所から長岡ゆりこ前建設港湾委員へ渡されたと書かれています地図というものでございます。

 これ、東淡路町公園を例に出しましたので、そこの樹木についてのみちょっと抜粋して持ってきたんですけれども、ほかにも全ての大阪市内の公園において木の調査をして、一本一本丁寧に、この木はまだいけるかな、この木はもうちょっと切らなければいけないというような調査をされたということなんですね。まだざっとしか目を通せてないんですけれども、一本一本丁寧に調査していることは、私も一定理解はしました。

 ところが、昨日、撤去がなされる現場では一体何が行われているかといいますと、資料を先にめくりまして、9枚目の写真を御覧ください。

 これは、北区の与力町公園でたまたま問合せが入りまして行った先に、左手に立ってるのは、これ電柱でございます。木ではございません。右のところに、右下に切り株になってる。これ、木を切られちゃったんですね。周知されているようなところで、聞いている人は聞いてるかもしれないけれども、ふだんお仕事で忙しく生活されている人は、朝起きて、もしくは会社から帰ってきて、たまたまそこを通りかかったら、いきなりこんな状態になっていると。

 次の10枚目の紙を御覧ください。

 これは、東淀川区の大道南公園というところなんですけれども、これはコブシの木が立ち枯れしていたのでということで、急遽このままでは危ないということで切ってくれたものでございますが、何の貼り紙もなく、説明されてなくて、ある日突然、御近所さんからすると丸太になっているというふうなところで、これは神社のお祭りを告げるのぼりが立てられてまして、うまいこと利用したなというところではあるんですけれども、いずれにしましても、いきなり切り株が現れるものですから、そのときに結構、こんなんなってる、どういうことなんですかと問合せが入るんです。

 もっとも、この状態でほったらかしにされるわけではなくて、上の部分はチェーンソーで切って、トラックで運んで回収すると。根っこの部分を抜くには、また別の機械で引っ張り抜かなければいけないですから、使う機材が違うということで、一旦切るだけ切って、危ない上のところを除いてからまた改めて、大概1週間後ぐらいには下の部分もなくなってるんです。なくなれば、えらいこっちゃと言うてた人も、見た目として普通の姿に、日常的な姿に戻ってますから、特段それ以上にびっくりされるような問合せがほかに入ることはないのとともに、また改めて木を植え直すということではあったりするんですけれども、木を切る前には、仮に事前からの計画で、今度木を切ります、こういう理由ですと貼り紙があったとしても、切った際にその貼り紙していた部分が撤去されてしまうものですから、後には貼り紙も何の周知もない、切り株だけが残るというような状況になって、皆さんびっくりされるんじゃないのかなと思うところで、この残りの部分にも、また近々撤去しますよというような周知をきちっとしていただきたいと思うところですが、いかがでしょうか。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 委員御指摘のとおり、安全対策事業におきましては、樹木の上部を切り落とす工程と樹木下部の幹部分を除却する工程で使用する機械が違うため、作業の過程で切り株の状態で残る期間が生じてしまいます。そのため、今年度のホームページの充実に併せまして、切り株の状態となったものについても撤去する旨、作業手順を分かりやすくお知らせいたします。

 市民からの御意見等も踏まえまして、可能な限り丁寧な周知に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。


◆石川博紀委員 るる申し上げましたけれども、安全上なのか、景観上なのか、はたまた予算の都合なのか、本当に必要なことなのかが分からないまま、もう木が乱伐されているとしか思えない気持ちは、今でも僕の中でも拭えないところがあります。

 剪定の手間をかけているとはとても思えないと感じることが多々あるところでございまして、その例としまして、次のページをめくりましたら、これ、東淀川区役所前の通りなんですけれども、このくらいはみ出しててもまあええかといつもなら思うんですけれど、ちょっとここで二十歳のつどいの開催に向けまして、1車線交通規制して、その中にバスを入れなければいけないというところで、このはみ出した枝をちょっと剪定してもらえませんかと公園事務所に相談しましたら、翌週どうなっていたかと申し上げますと、次のページです。根こそぎなくなってたんですね。剪定ではなく、もう木を抜いたと。

 これ、よくよく聞きますと、後ほどいずれにしても抜く対象の木だったからということなんですけれども、ちょっと切ってくれんかと言うて一気に抜かれたら、これはもうお願いした身としてはびっくりというところでございまして、それ以外にも、今、御堂筋歩行者空間化ということで、こんな状況が御堂筋で見られたりとか、さらには、これは市役所近くの中之島の様子でございますけれども、歩行者空間化するに当たって邪魔やから切るという説明は、これはまた個別に聞きましたけれども、こういったことがある中で、本当に必要なのかどうか、そもそも緑を大切にするという気持ちをきちんと持ってやってくださっているのかというところが市民さんにとっても非常に疑問であるというところの表れかと思います。

 何をもってしてもきちんと説明、本当に必要であるならば周知徹底、丁寧にしていただきますようにお願いを申し上げまして、私の質疑を終わります。ありがとうございました。


◆井上浩委員 私からも、街路樹・公園樹安全対策事業について質疑をいたします。

 令和5年2・3月予算市会での議論を踏まえ、市民の方々への周知についても丁寧に対応されるという御答弁が繰り返されておりますけれども、今後具体にどのように改善しようとしているのかお伺いいたします。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 街路樹・公園樹の安全対策事業につきましては、これまで市のホームページにおきまして、事業の趣旨や目的のほか、事業の実施箇所が分かるよう情報を公開してきたところでございます。

 さきの令和5年2・3月市会での御議論を踏まえまして、今後はさらに市のホームページを充実させる予定でございまして、対象樹木ごとに樹種名や本数、撤去理由のほか、植栽復旧の有無などを一覧にしてホームページに掲載することで、市民の皆様に、本事業の内容をより丁寧にお伝えできるようにしてまいります。

 また、地域活動協議会や公園愛護会への周知を全区で徹底するとともに、区役所や公園愛護会とも相談しながら、必要に応じてその他の地域団体にも説明を行うなど、よりきめ細やかな周知に努めてまいります。

 さらに、対象樹木に掲示していた貼り紙の周知期間が短いというお声もいただきましたことから、掲示期間を延長して市民の皆様に周知する予定でございます。以上でございます。


◆井上浩委員 ホームページの改善というのは絶えず図っていただきたいということを要望しておきたいと思います。同時に、なかなかそういう閲覧できる環境にない方々への丁寧な説明、対応というものをきちんと念頭に置いて御対応いただきたいというふうに思います。

 そういう意味では、今御答弁があったように、地活協や公園愛護会やその他の地域団体にも丁寧に説明を行うということでありますので、大変な労力かと思いますけれども、しかしここは丁寧に、ぜひやっていただきたいなというふうに思っております。

 この短期間に相当数伐採されたというか、剪定されたということで、予算が抑え込まれているんではないかと、その結果、管理が不十分になって伐採ありきで進められているんではないかという声も上がっております。今回の樹木の撤去・更新というのは、予算の影響という点ではどうなんでしょうか。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 街路樹・公園樹は、大木化、老木化が進み、樹勢の衰えとともに、街路樹では通行障害や見通しの阻害など、公園樹では民有地への越境や公園施設の損壊といった市民生活に支障を来すおそれがあるとともに、昨今の台風におきましては多数の倒木が確認されております。

 そのような状況を踏まえまして、市民の安全・安心を確保するため、従来の樹木の維持管理費とは別に予算を確保しまして、短期集中的に樹木の撤去・更新を行う安全対策事業に取り組んでいるところでございます。以上でございます。


◆井上浩委員 陳情第68号にもございますけれども、これ、本当に全部安全対策なんでしょうかという疑念が市民の中で十分に払拭されていないというのが現状ではないかなというふうに思っております。

 この陳情趣旨にもありますように、やっぱりこれ、まちづくりの問題ですからね。同時に、樹木は市民の財産だという文言がありますけれども、そういう視点、観点を大事にして対応していただきたいというふうに思います。やはりそういう疑念が払拭されていないからこそ、前回に続いて今回もまた、こういう陳情書という形で市民の声が上がってきているわけですから、そこをしっかり踏まえた対応をお願いしたいというふうに思います。

 樹木の撤去・更新の判断についてお伺いしたいと思いますが、例えば、公園にはヒマラヤスギが多く植栽されておりましたけれども、このヒマラヤスギというのは根が浅いと、あまり深く張らないということで全数撤去したというふうにお聞きをしてるんですけれども、個々の樹木を丁寧に個別診断するということも必要だと思うんですけど、いかがでしょうか。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 公園において撤去・更新する樹木は、樹勢の衰えによる枯れや腐りなど生育状態に支障がある樹木や、根が浅く倒木しやすい樹木、民有地への越境や公園施設を損壊するおそれのある樹木、また、植栽密度により健全な生長が望めない樹木などを選定しております。そういった安全確保の観点から、ヒマラヤスギは根が浅いという特性を踏まえまして、台風などにより倒木の危険性があるため撤去することとしております。

 また、植え替える樹種につきましては、生育環境に配慮しつつ、適切な樹木を選定してまいります。以上でございます。


◆井上浩委員 私も、ある公園に行ってヒマラヤスギを見てきたんですけど、かなり複数のヒマラヤスギが植栽されておりますけど、これ、全部同じように扱っていいのかなと、素人目で見てもそういうふうに感じたものですから、やっぱり一本一本、樹医さん、専門家などの診断というのも一定要るんではないかなというふうにも思った次第でございますので、こういう質問をさせていただいたわけなんですけれども、樹木一つ一つに対して丁寧な取扱いというものをぜひ心がけていただきたいなというふうに思います。

 令和5年2・3月の陳情でも議論がありましたが、今回同様の陳情が再び上がってきたということで、問われているのは今後の対応だというふうに思っておりますが、再び陳情書がこういう形で上がってきたということを重く受け止める必要があると思いますけども、今後の対応についてお伺いいたします。


◎澤建設局公園緑化部緑化課長 お答えいたします。

 本事業を進めていくに当たりまして、特に市民への周知などにつきましては、令和5年2・3月市会におきましても御意見をいただいたところでございます。

 地域団体へのよりきめ細やかな周知やホームページによる情報発信の充実などを行い、市民の皆様に御理解を深めていただけるよう、しっかりと丁寧な周知に取り組んでまいります。以上でございます。


◆井上浩委員 木を切る改革などとやゆされないような対応をお願いしたいと思います。

 公園緑化部の担当課長さん、御答弁いただきましたんで、ちょっと関連して意見だけ申し上げておきたいと思うんですけれども、冒頭のうめきた公園のときにも申し上げたんですけれども、公園というのは言うまでもなくパブリックスペースだと、公共の空間だと、憩いの場ですよということを申し上げたんですけれども、この間、私の地元の方からの公園に関する意見というのがいろいろ寄せられております。

 維持管理に関することなんですけれども、例えば時計があって、ずっと止まったまま。私が公園事務所に連絡しても、全然更新されてないという状況が長く続いてたり、雨が降ったら湖になってしまう公園があるんですよ、住吉区内に。砂場の砂もなかなか換えられてない、犬や猫がふんをしてしまって、そのままの状態が長く続いてるというような状況、もう数え上げたら枚挙にいとまがないので、これぐらいにしておきますけれども、やっぱり本来はこの樹木の問題でありますけれども、公園、憩いの場をしっかり公的な責任で維持管理していくという心配りといいますか、目配りといいますか、こういう点、しっかり配慮していただいて取り組んでいただきたいということも申し添えて、私の質疑を終わりたいと思います。以上です。


○森山よしひさ委員長 この際、お諮りいたします。陳情書の取扱いについて協議するため、委員会を暫時休憩し、協議会に入りたいと思いますが、御異議ありませんか。

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)


○森山よしひさ委員長 御異議なしと認めます。よって、委員会を暫時休憩し、協議会を開きます。


△休憩 午後2時19分


△再開 午後2時20分


○森山よしひさ委員長 協議会を閉じ、これより委員会を再開いたします。

 これより採決に入ります。

 ただいま議題となっております陳情書5件のうち、まず、陳情第25号を問題といたします。

 お諮りいたします。ただいま問題といたしました陳情第25号については、これを不採択とすることに決することに御異議ありませんか。

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)


○森山よしひさ委員長 御異議なしと認めます。よって、委員長発議のとおり決しました。

 次に、68号ないし70号を一括して問題とし、起立により採決いたします。

 ただいま問題といたしました陳情書については、いずれも引き続き審査することに賛成の方は御起立願います。

     (賛成者起立)


○森山よしひさ委員長 多数であります。よって、委員長発議のとおり決しました。

 この際、お諮りいたします。委員会を暫時休憩いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

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