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バズるより「心を動かす」をKPIに。

関西には多いですよね。
「一人広報、かつ兼務」

みなさんの会社には、「広報」という部門がありますか?
あるいは、専任の「広報担当者」がいますか?

私が大阪デザインセンターでお世話になっている会社やデザイン事務所さんも、副業で続けているライターとして取材させていただく方やお店なども、代表者や秘書の方が「広報役」を担っておられるか、マーケティング部門などの方が兼任されているケースがほとんどです。

それでも数年前と比べたら、
いまは YESの割合が高くなっているのかもしれません。
京阪神は、まだまだ「広報部」なんて部署がちゃんとある企業は少ないと思いますが、メディアが集中している首都圏に拠点があるとか、インターネットによる情報発信に力を入れているという組織は、広報に高い関心を持つようになってきました。

そして、noteさんがシリーズで実施しておられる
#等身大の企業広報  にも、いつも熱心な聴き手が集まってきます。司会の徳力さんが、参加者同士が交流する仕掛けをつくってくださるので、参加するたびにフォロワーが増えていき、広報の情報が入りやすくなります。
(セミナーのデザイン設計が素晴らしいんですよね)。

「優先順位」をつけ、やらないことを決める。
ひとつの業務で2つ3つを兼ねる。

 さて今回は、アークランドサービスホールディングスの2つのブランドの広報さんから、 #プレスリリース  の活用についてうかがいました。

かつやの鈴木さんが、「一人広報、かつ兼務」は、
優先順位をつけること、やらないことを決めることが大事!
とおっしゃっていたのに触発されました。

プレスリリースの発信量がハンパなく多いのですが、
ブランドサイトの新着情報を兼ねている と聞いて、納得しました。
・・・その手があったか・・・ という感じです。

ただ、羨ましいのは、
広報担当はひとりぼっちでも、関連部署の皆さんや社長さん、外部の制作会社の方々までもが、面白がってネタつくりに協力し、ユニークなアイデアをどんどん投入してくれている ということです。

もちろん、広報さんの働きかけというか、巻き込み力があってのことでしょうし、「やってみないと、わからないでしょ」という社風がベースにあるからだとも思います。さらに、結果につながったことも手伝って、それらが好循環するほうにクルクルまわっているんだろうなぁ、とお聞きしていて思いました。

私も、こうしたセミナーを受講したときの記録は、ざっくりまとめて社内掲示板に上げていたのですが、こうしてnoteにアップすれば、大阪デザインセンターの会員企業さんにもシェアできるし、当財団の存在を知らない方にもアピールできるかもしれない✨ と思ったので、さっそく試してみます。

デザインも広報も
広義で捉えると可能性が拡がる

 「かつや」や「東京たらこスパゲティ」さんの事例を聞いていて思ったのは、「広報」を宣伝やメディア対応といった狭いテクニックとして捉えるのではなく、新商品の情報などを一方的に発信するものでもなく、

多様なステークホルダーの
心を動かすためのもの

として、数字を追わずに運用しておられることに、それこそ、心を動かされてしましました。

雑談をしやすい空気があるオフィスで、わいがやと楽しそうに意見交換をされているようでしたが、Twitterの「いいね」を返し、エゴサをかけながら、社会の反応をしっかりと洞察しておられるようでした。
そして、トップが広報と近いところにおられせいか、経営と広報とを一体的に考えておられるし、だからこそ、「この記事なら、あの媒体にこんな風に書いてほしい」と具体的にイメージできるのだろうなと思います。

デザイン経営に関わるデザイナーさんが、プロダクトなど最終アプトプットだけを考えるのではなく、経営課題のソリューションとしてデザインの力を発揮できることを俯瞰で捉えておられるように、
優秀な広報さんも、あらゆるステークホルダーと経営者の間に立って、コミュニケーションデザインで企業の販売力やブランド力を上げたりしておられるんでしょうね。

最後のほうに言っておられた

リリースに触れた一人が、5回その情報に触れてもらうこと

を目標に掲げておられたのが、地味にすごいというか、バズりを目指すよりはるかに崇高だと思いました。
ひとつの出来事を多面的に見たり、自社のユーザーの行動を多角的に分析したりできなければ、5回接触なんて無理ですから。

私は着任してから、まだまだ会員さんのことを知れていないので、これから頑張らなくてはと思いました。とてもよいお話を、ありがとうございました。

(スタッフ・服部)

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