見出し画像

眠っている間に終わる?!痛くない歯科治療「静脈内鎮静法・麻酔法」での歯科治療とは




静脈内鎮静法・麻酔法とは

静脈内鎮静法(セデーション)とは、鎮静剤を静脈に投与します。
治療中は、患者様のお身体に心電図をつけ、全身の状況を常に監視しながら状況をコントロールします。
このため、治療時の緊張状態が緩和され、そのまま眠ってしまうくらいにリラックスした状態で治療を受けることが可能となりました。また、治療中のことをあまり覚えていないという健忘効果もあるので、治療時間がとても短く感じる患者様がほとんどです。

静脈内鎮静法・麻酔法はこんな方にオススメ!

  • 歯科治療が本当に嫌いな方や、歯科治療中に具合の悪くなる方(歯科恐怖症)

  • お口の中の手術を受ける方(インプラント・親知らずの抜歯・歯周病の手術など)

  • 短期間でも早く治療を終わらせたい方

  • お口の中に物が入ると「オエッ」となる嘔吐反射の強い方…など

局所麻酔と静脈内鎮静法・麻酔法の違い

一言で「麻酔」といっても、様々な種類があり、種類ごとに役割や目的が違うということをご存じでしょうか?

◆局所麻酔◆
実際に施術を行う場所の痛みを感じさせなくするための麻酔
◆静脈麻酔◆
意識(記憶)をなくすことで、局所麻酔の痛みすら感じさせないための麻酔

局所麻酔は全ての一般的な歯科医院で通常実施されている麻酔であり、歯そのものや神経、歯肉に対して侵襲(傷つける行為)を伴う治療の痛みを軽減させることを目的としています。
多くの歯科医院では、この局所麻酔のみに言及した“無痛”を標榜していることが多いものですが、痛みや苦痛の根本的な原因は、“心理的側面(心の問題)”に起因することが多く、この“心の痛み”を医療的に解決するための麻酔法こそが、「静脈麻酔法」の鎮静麻酔法なのです。

麻酔で本当に眠れるの?

鎮静麻酔法は、麻酔薬が神経伝達物質に作用することで、人為的に「意識混濁(ぼーっとした感覚)」の状態を作り出すものです。
あらゆる薬に言えることですが、同量の麻酔薬を用いたとしても、人によって「効きやすい」「効きにくい」という個人差がどうしても生じてしまいます。そのため、麻酔が効きにくい方には、麻酔薬を増量することになるのですが、そのためには「麻酔に関する専門的な知識」がないとトラブルにつながりかねないため、一般的な歯科医師は敬遠する方法でもあります。

当院は「麻酔を専門的に取り扱う歯科医院」として、院長をはじめ、麻酔に関するエキスパートが麻酔の管理にあたり、個々の患者さんに合わせた適切な薬剤量をコントロールしますので、ほとんどのケースの方に、充分な鎮静麻酔法による快適な治療をご提供することが可能となっております。

術中は、歯科医師と共に、患者さんの呼吸や身体反応を常に確認するスタッフも同席しておりますので、お薬の効き目が弱まった際にも、即座に薬剤をコントロールし、安定した眠りの状態を維持することを可能にしています。

麻酔がかかっている時どんな気分になるの?

麻酔がかかっている間は、夜に眠っているような、意識のない状態になります。
麻酔を用いた治療がどのように進められていくのか、写真を通して、ご紹介いたします。

ますはお身体に心電図を付けていきます。
治療が始まる前の心拍・血圧・酸素濃度の測定をします。

鎮静薬を入れるため、点滴をします。

点滴をつないだら、診療台(椅子)を倒して、鎮静薬を入れます。
だんだんと意識が遠くなるような、眠くなるような感覚があります。
体型(身長や体重)、その方の体質(嘔吐反射、アルコールをよく飲むなど)の状態をみながら、お薬の量を調整して麻酔をかけます。

処置内容(痛みを伴うかどうか、嘔吐反射、パニック障害など)によってお薬の量も調整します。
心電図は外さず、血圧・心拍・酸素濃度などしっかり全身管理を行いながら治療をします。

処置が終了すると麻酔を醒ますお薬を入れ、しっかりと意識がはっきりするまでお身体を休めていただきます。
その後ロンベルグテスト(30秒目を閉じて立っていただきます)を行い、無事終了しましたら点滴を外して治療が終了です。
お疲れ様でした!

静脈内鎮静法・麻酔法の安全性

多くの患者さんは、「歯医者さんは歯医者さん」と思っておられるかもしれませんが、歯医者さんにも“専門分野”があります。
当院の院長は「歯科麻酔」を専門とし、日本歯科麻酔学会の認定医を取得している麻酔のエキスパートです。その麻酔を専門とする歯科医師が、多くの歯科恐怖症に悩む患者さんのために創設したのが、当院「大阪中之島デンタルクリニック」です。歯科麻酔をベースに、歯科恐怖症の患者さんを専門的に治療して既に約30年以上の治療実績があります。歯科恐怖症の患者さんは、むし歯が痛くても長年我慢し続ける傾向にあり、ご来院になられる際にはお口全体でかなり重症化していることが多いものです。重症化した患者さんの臨床経験を多く有する歯科医師は数少なく、当院の歯科医師は様々な症例に対応できる重症化症例のエキスパートでもあります。

まずは初診カウンセリングへお越しください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?