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プレミアリーグ ユースランキング (後編)

 こんにちは大阪スパーズです。
 前回に引き続きユースランキングを発表していきます。今回はベスト10の発表です。

 用語の定義、ランキングのねらい、20位から11位は前編をご覧ください。

 10位 ノリッジ・シティ

ノリッジ

今シーズン出場数 4位 出場人数 12位タイ 総出場数13位

 レギュラークラスを3人擁するノリッジが10位で後編一発目の登場となった。3人とも昨シーズンのチャンピオンシップ優勝に貢献し、その勢いのままプレミアでも活躍を続けいている。今後どのような選択をして、どこまで成長するのか楽しみである。
 FAカップのプレストンNE戦でデビュー3戦目にしてハットトリックを達成したイダーも注目を集める選手である。

 9位 サウサンプトン 

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今シーズン出場数 9位 出場人数 9位タイ 総出場数9位タイ

 平均して高い順位を獲得したサウサンプトンが9位にランクイン。2003年からサウサンプトン一筋でクラブのアイコンであるウォード=プラウズ、18歳でプレミア初ゴールをマークしたアイルランド代表のオバフェミ、今シーズンは怪我に悩まされているが、昨シーズントップチームデビュー後すぐにレギュラーに定着したヴァレリーなどが在籍。
 フィジル・ファン・ダイクやサディオ・マネ(共にリヴァプール)など若手選手の獲得からの育成というイメージ強いが、在籍のユース出身者以外にもルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)やアダム・ララーナ(リヴァプール)など代表クラスを定期的に輩出しているサウサンプトンユースには注目したい。

 7位タイ ウエストハム・ユナイッド

ウエストハム

今シーズン出場数 11位 出場人数 12位 総出場数2位

 現在プレミアリーグのユース出身者で最多の出場数を誇るノーブル擁するウエストハムが7位タイにランクイン。ノーブルはレギュラーを獲得した07/08シーズンから、降格を経験してもウエストハムに残り大きな負傷離脱もなくキャプテンとして出場し続けている。
 また、ライスは17/18シーズンからレギュラーとして出場し、今シーズンはこれまでプレミアでフル出場を記録している。今シーズンデビューしたエンガキアはRSBとしてプレミア4試合スタメンフル出場している。

 7位タイ ニューカッスル・ユナイッド

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今シーズン出場数 8位 出場人数 9位タイ 総出場数8位

 サウサンプトン同様、3項目全てで平均して高い順位を獲得したニューカッスルが7位タイでランクイン。
 この順位までくると象徴となるユース出身者がクラブに一人は在籍している。ロングスタッフ兄弟の兄ショーンは昨シーズンデビュー後すぐにレギュラーに定着、弟のマシューはプレミアデビューのマンチェスター・ユナイッド戦でゴールを決めている。
 ベンチ入りにはCBやCFなどの選手が控え、幅広いポジションでユース出身者が育っている。

 6位 リヴァプール

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 今シーズン出場数 7位 出場人数 1位 総出場数16

 2部門で高い順位だったが総出場数が足を引っ張ったリヴァプールが6位にランクイン。
 今シーズンデビューしたほとんどの選手が、クラブワールドカップと日程が被っていたリーグカップのアストン・ヴィラ戦とFAカップ再試合のシュールズベリー戦の出場である。
 今シーズン、フラムから獲得したハーヴェイ・エリオットが注目される中、U23でキャプテンを務めるカーティス・ジョーンズ、FAカップのチェルシー戦やリーグカップのアーセナル戦にフル出場しているウィリアムズやリーグカップのMKドンズ戦でトップチーム初ゴールを記録したフーフェルなども注目選手である。
 多国籍なユース選手を抱え、16歳時点で他クラブから獲得しているのが特徴である。ユース出身のレギュラーはアーノルドのみなのでこれらの選手がどれだけトップチームに残れるか楽しみである。

 5位 ブライトン 

ブライトン

今シーズン出場数 10位 出場人数 4位 総出場数4

 プレミア昇格6シーズン目のブライトンは、今シーズン6選手をトップチームデビューさせベスト5に入った。
 長い2部時代からクラブの最終ラインを守っているキャプテンのダンクや今シーズン初ゴールを記録したアイルランド代表にも名を連ねるコノニーなどを擁している。
 ブライトンは今シーズン多くのユース選手をデビューさせたがその他にも19歳~21歳の獲得した若手選手も次々試合に出場させているのも特徴で、ユース育成と若手選手のスカウト両方に力を入れているクラブである。

 3位タイ トッテナム・ホットスパー 

スパーズ

今シーズン出場数 5位 出場人数 6位タイ 総出場数5

 ケインとウィンクス2人の中心選手を抱え、今シーズン3選手をデビューさせたスパーズが3位タイと好成績を収めた。プレシーズンマッチの活躍が評価され、ポチェッティーノ前監督がトップチームデビューさせたタンガンガは、モウリーニョ監督就任後準レギュラーとして活躍。本職はCBながらRSBやLSBでも起用されている。
 毎シーズン、トップチームデビューさせているスパーズからは今後も優秀なユース出身者がトップチームデビューするだろう。それらの選手がどれだけレギュラーとしてスパーズで活躍できるか楽しみである。
 スパーズユースに関する情報は「スパーズアカデミーってどうなん??」または「大阪スパーズアカデミー選手名鑑」に詳しい記載があるので興味を持った方は是非ご覧ください。

 3位タイ チェルシー

チェルシー

今シーズン出場数 2位 出場人数 3位 総出場数11

 UEFAユースリーグ連覇(14/15、15/16)2度の準優勝(17/18、18/19)、U18プレミアリーグ連覇(16/17、17/18)など数多くのユースタイトルを持つチェルシーがスパーズと並び3位にランクイン。
 以前は、チェルシーユース出身者はユースの試合でどれだけ活躍してもローンに出され売却されるのが一般的だったが、今シーズン補強禁止処分とフランク・ランパード新監督の方針などにより数多くのユース出身者がトップチームデビューしレギュラーとして活躍している。
 まだまだ数多くの有望な若手選手を抱えているチェルシー。来夏、以前のように大枚をはたき高額な選手を買い漁るのか、このままユース出身者を中心とした選手づくりを続けるのか注目である。

 2位 アーセナル

くそクラブ

今シーズン出場数 3位 出場人数 5位 総出場数 6

 今シーズン多くのユース出身者に出場機会を与えたアーセナルが2位に食い込んだ。
 ベジェリン以外は出場数は多いが、まだレギュラーとして確固たる地位を築いている選手はいなく今後の成長に期待がかかる。
 今シーズンにデビューした選手はいなく、以前から期待されていた選手に出場機会が回ってきた形である。ほとんどの選手が年代別のイングランド代表に常に招集されてきたキャリアを持ち、特にエンケティアはゴールを量産し続けている。

 1位 マンチェスター・ユナイテッド

ユナイテッド

今シーズン出場数 1位 出場人数 2位 総出場数 1

 出場人数でのみリヴァプールの二番手に甘んじたが、それ以外の項目で断トツの数字をたたき出し一位に輝いた。まさに、「プレミアリーグの盟主」の名に恥じない結果となった。
 ほとんどのポジションのレギュラーがユース出身者で構成されている。また、今シーズンデビューした選手も多く、今後もトップチームに定着する選手も出てくるであろう。
 幼少期からユナイテッド一筋の選手と他クラブからリクルートしてきた選手のバランスがよく、育成とスカウト両方がうまく機能していると言えるだろう。
 18歳や19歳でトップチームのレギュラークラスになる選手が多い影響かプレミアリーグ2では17/18シーズンに最下位でディビジョン2に降格しまだ昇格していない。(今シーズン2位)

プレミア全体について

 全体の順位は以下の通り

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 全てのクラブでユース出身者が最低でも2人試合に出場している点や、ほとんどのクラブで、そのクラブを代表するユース出身者が在籍している点を知ることができた。
 昇格した3クラブに焦点を当てると、ユース出身者は再獲得者の2人だったシェフィールド・ユナイッテッドが上位に食い込み。グリーリッシュを中心に積極的に若手ユース出身者を使っているヴィラと、若手ユース出身者3人が中心選手とし活躍しているノリッジが降格圏に沈んでいるのは皮肉な結果となった。
 上位をほぼビッグ6が占めたのは予想通りであった。やはり、クラブの資金力やブランドが有望な若手選手の獲得や育成に大きく影響を表しているということだろう。
 また、レスターやウルブズのようにプレミアリーグで好調を維持しているクラブは、ユース出身者や若手選手のスカウトに力を入れつつ、移籍市場の人気銘柄を獲得しビッグ6に取って代わろうと短期と中長期のプランを掲げている。

国籍とポジション別

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 上の表は各クラブの表を国籍とポジションでまとめたものである。数字は今シーズンの出場数で()内の数字は人数である。SBとSMFは左右の数字を合わせたもので、DMFはCMFとして扱った。

 ポジションごとに見てみるとGKが明らかに少なく、ユース出身者がそのままトップチームのゴールマウスを守るのがいかに難しいのかを物語っている。CMFに関してはDMFとの合算である点や、SMFなどと兼任している選手も多いのでここの数字が一番多くなるのは必然であるのだが、SBが二番目に来るというのは特筆すべき点ではないだろうか。市場に出回っている選手も少ないく、自分たちのクラブで育てた選手を使わないといけない状況になっている。
 国籍別に見ると、当たり前だがイングランドが断トツで一番多く、アイルランドやスペインが続く。SBはスペインやフランスなどから獲得した選手が多く、前目のポジションはイングランド国籍の選手が多い。
 アイルランドのCFが人数と出場数が他より多くオバフェミ(サウサンプトン)、コノニー(ブライトン)、イダー(ノリッジ)パロット(スパーズ)と若くポテンシャルの高い選手がそろっている。

おわりに

 このランキングを作成してみて、他クラブのファンの方がどういった意見を持つのかが非常に興味を持っています。なのでコメントでもツイートでも、なんでもいいので反応して頂けたら嬉しです。
 また、皆さんが贔屓クラブのユースに対しどういった感情を持っているかなど思っていることがあれば宜しくお願いします。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。



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