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B2-ZAPPING

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B2の各試合をザッピング=気ままにあれこれ観た感想を書いていきます。毎試合見ているチームばかりではないので、知らないことや見落としていることがたくさんあるはずですが、どうかご海容… もっと読む
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記事一覧

勝手に選ぶB2アワード2020-21

B2はレギュラーシーズンおよびプレーオフの全日程が終了しました。コロナに悩まされ続け、消滅した試合もありましたが、なんとかシーズンを終えられたことをひとまずは言祝ぎたいと思います。 さて、シーズン終了後のお約束といえばアワードです。今シーズン活躍した選手たちを表彰するものですが、残念ながらB2にはそれがありません。なんでないんだろう? NBAのGリーグにもプロ野球の2軍のリーグにだってあるよね? 昇格を賭けたプレーオフの盛り上がりを見ても、B2を取り巻く熱気は高まってきてい

05.16|〈プレーオフ〉越谷@群馬|強くなれる理由

B2プレーオフのセミファイナル、アウェーでFE名古屋を下した越谷がアルファーズが群馬クレインサンダーズに挑みました。 GAME1は越谷がリードする場面も多く、どちらに転がってもおかしくない展開でしたが、最後の最後で群馬が逆転。ディフェンスのギアを上げてターンオーバーを誘うという、今季何度も目にした光景でした。本当に何段階ギアあるんだ。 越谷はとてもよく戦っていて、序盤はテンポアップしてどんどんシュートを放ち、群馬はそれに対してやや戸惑っているように見受けられました。群馬の

05.16|〈プレーオフ〉仙台@茨城|チームカルチャーをつくる

B2プレーオフのセミファイナル、茨城ロボッツと仙台89ERSのシリーズは、勝ち抜いた方がB1昇格を決める大一番。結果は茨城が2連勝を飾って見事にB1初昇格を決めました。おめでとうございます! ちなみに、私は茨城がやや有利とみて2勝1敗の予想をしていました。勝敗数は違ったけど、おおむね予想通りの展開だったのではないでしょうか。 さておき、敗れはしたものの、茨城戦での仙台の印象は鮮烈でした。それは「負けてなお強し」といった戦力的なものだけではなく、観るものの胸をうつ何かがあった

B2の2021年オフシーズンを占う|PO進出チーム編④|佐賀バルーナーズ

B3から昇格した直後のシーズンでプレーオフ進出を果たした佐賀バルーナーズ。B1最短昇格は叶わなかったものの、立派なB2初シーズンだったのではないでしょうか。ただ、球団社長のコメントを読むと、もっと上を目指していたようでもあって、満足はしていないのかもしれません。そうなると今オフも積極的に動くのでしょうか。お金はありそうだもんね。では、どこが補強のポイントなんだろう。茨城とのシリーズを見直してみたのですが、これがなかなか難しい。 ルイス・ギル・トーレスHCが来季も指揮をとる前

勝手にB2プレーオフ予想2|SEMI FINALS編

B2プレーオフはセミファイナルに進出するチームが出揃いました。その予想をする前にまずはQFの予想の答え合わせから。 1|群馬クレインサンダーズ(東地区1位)−山形ワイヴァンズ(WC下位) ■予想:群馬2勝−山形0勝 ■結果:群馬2勝−山形0勝→正解 これは予想通り。山形も頑張りは見せましたが、やはり群馬は強かった。 2|ファイティングイーグルス名古屋(西地区2位)−越谷アルファーズ(東地区3位) ■予想:FE名古屋2勝−越谷1勝 ■結果:FE名古屋1勝−越谷2勝→ハズレ

B2の2021年オフシーズンを占う|PO進出チーム編③|ファイティングイーグルス名古屋

西地区2位でプレーオフに進出し、越谷アルファーズとの死闘の末に散ったファイティングイーグルス名古屋。敗れはしたものの、古豪にふさわしい素晴らしい闘いぶりでした。 そんな名古屋のシーズンオフを予想してみようとしたのですが、これが結構難しい。その理由はB1ライセンス。本気なの? そうじゃないの? どっちなの? 何の根拠もありませんが(このブログの記事はすべてそう)、私は実はかなり本気じゃないかと予想しています。だって昇格への野心を持たないチームが、こんなにも長い間チームを強いま

B2の2021年オフシーズンを占う|PO進出チーム編②|山形ワイヴァンズ

ワイルドカード下位でプレーオフ最後の椅子を勝ち取った山形ワイヴァンズ。群馬に敗れはしたものの、その未来は明るいはずです。 山形については以前にも少し書いたことがありますが、アンドリュー・ランダルを中心に全員でコートを広く使いながらボールをシェアするバスケットを確立し、今季の躍進に繋げました。 この方針を継続するのならば、ライコビッチHCと再契約を結ぶはずです。また、アンドリュー・ランダルとの再契約ももちろん狙いたいところ。問題はB2ライセンスしか保有していない現状で、フロ

B2の2021年オフシーズンを占う|PO進出チーム編①|西宮ストークス

B2各チームのオフシーズンの動きを勝手に占う余計なお世話にもほどがある企画。前回はプレーオフ進出を逃したチームをまとめてやりました。 プレーオフに進出したチームはやはり語ることも多いため、1つずつ書いていくことにします。まずは西宮ストークスです。 大方の予想に反してあっけなく敗退し、暗く長いオフシーズンを迎えることになった西宮。昇格することを念頭に置いてオフの補強プランを立てていたことでしょうから、GMは大慌てでプランBを練っていることでしょう。しかし、そう簡単にはいかな

05.09|〈プレーオフ〉越谷@FE名古屋|昇格より大事なもの

西地区2位のFE名古屋は、東地区3位の越谷アルファーズをホームに迎えQFを戦いました。結果はGAME3までもつれ込む激闘の末に越谷が勝利。特にオーバータイムに突入したこの試合は、今回のプレーオフのベストゲームになるかもしれません。 シリーズを通して感動したのは越谷の戦いぶりでした。オフシーズンには畠山俊樹・長谷川智也といったB1出身の実力者を獲得しただけでなく、外国籍選手にはアイザック・バッツにクレイグ・ブラッキンズを加えたものの、レギュラーシーズンでは今ひとつ噛み合わない

05.08|〈プレーオフ〉仙台@西宮|グッドルーザーの条件

レギュラーシーズンで西地区を制し、第2シードでプレーオフに進んだ西宮ストークスは仙台89ersに2連敗を喫し、あっさりとシーズンを終えました。 多くのブースターの反応は失望とともに、「B1にはまだ早かったのだ」と結果を受け止めているようです。その理由は、B1を目指すには余りにも脆弱な現体制への不安と不満であり、この狼教授のnoteに総括されているので屋上屋を重ねることはしません。 ビッグスポンサーを得て、B1から多くの選手を獲得し、積年の課題だったアリーナ問題も解決。しか

B2の2021年オフシーズンを占う|PO圏外チーム編

レギュラーシーズンが終わり、プレーオフ進出を逃したチームは2020-2021シーズンが終了したことになります。選手やコーチ、フロントスタッフの方々や試合の催行に関わった皆さん、本当にお疲れ様でした。また、各チームのブースターの皆さんもお疲れ様でした! さて、オフシーズンの楽しみは何と言っても契約延長や退団・移籍など選手の動向です(急にゲス顔)。プレーオフ進出チームにとってはまだもう少し先のことになりますが、GW明けからぽつぽつとそれらのニュースが出てくるでしょう。というわけ

05.03|奈良@東京Z|希望の向かう先

アースフレンズ東京Zの最終戦です。今季は(今季も?)苦しいシーズンになったアスフレの試合はちょくちょく観ていたのですが、それゆえに気になることがありました。それは観る度に違うチームであるような印象を受けること。その違和感について書いてから試合を観て、来季への展望に繋げてみたいと思います。うん、余計なお世話だ。 アスフレに対する違和感はシーズン開幕前からありました(早いな)。久岡・栗原・高木・紺野・ケインといった若手の有望株を何人も抱えながら、獲得したのが岡田優介やドゥレイロ

4.28|山形@東京Z|ランダル・シェア

久しぶりのnoteです。久しぶり過ぎてもう書き方を忘れてしまった。一旦、観戦するだけでアウトプットしなくなると、ポイントの見つけ方がわからなくなるというか、単に疲れていてボーッと観戦していただけなのか。ともかく、ずっと書きたいと思っていた山形ワイヴァンズについて、なんとかシーズン終了前に書く機会を得ることができました。 山形に注目するようになったのはシーズン中盤から。6連敗だったっけ? スタートに失敗して今季も低空飛行を続けるのかと思いきや、あれよあれよという間にワイルドカ

02.14|佐賀@西宮|かけ算から足し算へ

2021年が明けてから絶好調の西宮。それまでのモタつきが嘘のように、あっという間に西地区首位へ。そのきっかけは言うまでもなくマット・ボンズの加入です。以前、その動きについては書いたことがあり、悲観的な予想をしていたのですが、見事に外れました。合流して初めての試合だったこともあり、完成度はまだまだだったのでしょう(言い訳)。 読み返すと、コート内で起こった「アクション」に対する「リアクション」が速いと書いていますが、その印象は数試合を経ても変わりません。主役を張る選手ではない