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東京23区内の「怖い橋」ランキング

本編


普段何気なく渡っている橋。
途中で立ち止まってみると、揺れだったり交通量の割に狭い歩道だったり
実は結構高さがあったりガードレールが無かったり…
様々な恐怖を感じる要素にあふれています
(高所恐怖症の自分は特にその辺が敏感かもしれません。)

今回は、そんな橋の中でも特に「怖い」「危ない」と感じた23区内ものを紹介していきます。

評価基準は
『揺れの大きさ』
『橋の状態(ボロさなど)』
『環境(高さや交通量など)』
の三つをそれぞれ5点満点(例外アリ)。
気候や気分などの条件によって変動がありそうなので順位は決めずに
適当な順番で紹介していきます

それではまず一つ目


勝鬨橋

怖い橋の一つ目は「勝鬨橋」

中央区の築地と勝どきを繋ぐ橋で、交通量は結構多め
その分道幅は広めで車道と歩道も完全に分離されているため
事故的な怖さは全くないです。
また、かなり古い橋のためか高さも低め
東京湾に近いものの海風も無く物が飛ばされる危険はあまりないです。

そんな、一見怖い点が無さそうな勝鬨橋唯一の恐怖ポイントは橋の継ぎ目。
可動橋である勝鬨橋は開閉をしなくなった今もかつての姿のままでいて
開閉部分はロックがなされているものの、丁度真上の辺りに立つとかなり揺れているのが分かります。
下を向くと一部隙間が空いていて真下の川が見えるのも怖いです。

ただ、造りはしっかりしていて自ら怖さを感じに行かなければ問題はなく
日常的に通行する分には便利で眺めも良く素晴らしい橋だと思います。


怖さ評価は
揺れ  :4 継ぎ目部分のみ強く揺れる。
橋の状態:2 古い橋にしてはかなり綺麗でしっかりしている。
環境  :2 高さは低いが交通量はまあまあある。

一部分を除いて怖さはないため評価はそこそこ。


勝鬨橋の散歩記録は↓から



二子橋

川崎市と世田谷区を繋ぐ「二子橋」
この橋の怖いポイントは、交通量の割に道幅が狭い所。

様々なショッピング施設が並ぶ二子玉川エリアに直接アクセスできる橋
なためか、交通量がかなり多く特に自転車は体感歩行者の倍以上
その割に、歩道は橋の片側にしかなく幅も人二人分ほど
橋を渡る間に前から後ろから自転車が何十台も通り過ぎていくのは
かなり恐怖を感じました。

橋からは、合流直前の野川と多摩川兵庫島公園にそのなど
緑豊かな景色が見られ眺めは良いのですが、如何せん通行者が多く
景色を眺めていられる余裕があまりないのが非常に残念
自分も一応渡りはしたものの、写真はほとんど撮れませんでした。


もし少しの遠回りが許容できるなら、西側にある二子新橋
自転車の通行がほとんど無く歩道の一部は歩行者と自転車で道が分かれているため歩きやすくおすすめです。

写真右側の車道との間にあるスペースが自転車用の道。
二子新橋はそもそも一人くらいしかすれ違わなかった。


評価は

揺れ  :1 自転車が怖すぎて気にならなかった。
橋の状態:3 結構古め
環境  :5 とにかくすれ違う自転車が怖い 一刻も早く歩道を拡張して
       自転車と歩行者で道を分けるべき
 




レインボーブリッジ

3個目は観光地としても有名な、東京を象徴する「レインボーブリッジ」

港区の芝浦とお台場を繋ぐ二層構造の吊橋で、上層が首都高
下層がゆりかもめ線路、一般の車道、歩道

かつては歩道の通行に入場料が架かっていましたが今は無料で通行でき
芝浦側の入り口は有料時代の名残か、橋とは思えない豪華な造り。
これがバブルの名残なのか

芝浦アンカレイジ(入口)はガラス張り。
電気がついているのを見るに事務所のようなものまである?
入口建物の中の写真。橋を渡りに来てこんな光景を目にするとは。模型なんかもあった。


そんな豪華なロビーを抜けると待っているのはエレベーター。
レインボーブリッジは後々別の記事で紹介しようと思っているので詳細は省きますが、橋自体にかなり高さがあるため歩道部までのアクセスは基本エレベーター。


最上階まで行くと待っているのはフェンスだらけの道。

最も高い部分で海抜60m程あり、車が通るたびに強い揺れに襲われ
歩道は人二人分ほどの幅があるものの強い風と余りの高さで思わず車道寄りを歩いてしまいます。

また、主塔部分の周りには踊り場もありフェンスが一部ないため
東京湾の景色を一望できるのですが、これがまた怖い

勿論人が誤って落ちるほどの隙間は空いていないのですが
写真撮影の際はどうしてもへっぴり腰になってしまいます。


特に意味は無いんだろうけど三角コーンがあると不安になる。

東京の象徴ともいえる橋のためメンテナンス等の心配はないと思いますが
何となく年季を感じる部分が多数見受けられ、揺れや風が無くとも渡っている最中は気が気じゃないです。


レインボーブリッジの怖さ評価は

揺れ  :5 とにかく揺れる。揺れまくる。
橋の状態:3 橋が大きすぎて少しの錆び等でも心配になる。
環境  :5 高い、風が強い、大型車もかなり通る。

橋の状態以外は最怖評価。
レインボーブリッジは好きな橋なのでもう何十回も渡っていますが
未だに渡っている間は恐怖と好きがせめぎ合っています

通行量は多いもののしっかりしたガードレールがあり
風は強い物の柵で覆われているため落下の心配はなく
揺れは強いけど大きさと海上なことを考えればまあ妥当
怖さの割に危険度はかなり低い橋と感じます


緑の吊橋

次の怖い橋は音無さくら緑地に架かる「緑の吊橋」
今回紹介する中で最も小さい橋です。

この音無さくら緑地はかつて石神井川の流路だった場所にあり
曲がりくねった流路と周囲の土地との高低差から音無渓谷と呼ばれた
当時の光景が再現された緑地だそう。
そのため、そこに架かる緑の吊橋も勿論当時のものではなく
現在の橋は平成6年に架けられたもの。

そんな緑の吊橋の怖い点はただ一つ。
揺れです。

つり橋と言えば橋の下に橋脚などが無く、揺れて怖いイメージですが
この緑の吊橋はそのイメージを100%再現してくれる橋
サイズは小さいながらも、縦横無尽に揺れまくり三半規管を破壊します

揺れの強さだけで言えば今回紹介する橋の中では断トツ1位
橋を渡った後は5分くらい平衡感覚がおかしくなっていました

評価は
揺れ  :10 あまりにも揺れすぎなので5点に収まらない 
橋の状態:2 地味な吊り橋のため正直なところ安全面がやや心配
環境  :1 周りは普通の緑道で歩行者専用、高さも風も無い。

とにかく揺れに一転特化した橋。
緑の吊り橋が尋常じゃ無く揺れることを除けば、音無さくら緑地は緑に
囲まれかつての渓谷に思いを馳せることのできる素晴らしい場所
なので
散歩などにおすすめ。



有明橋

次の怖い橋は、有明橋
東京都江東区の有明と青海を繋ぐ橋。

この橋は湾岸道路の一部となっていて大型車両の通行が多く
比較的サイズが大きめなこともあってか非常に揺れます

さらに、ストリートビューでも分かるように歩道が片側のみ
かつこの橋にはガードレールがありません

また、ガードレールが無いのに大型車両の通行が多く揺れる橋
これだけでも怖いのに、あろうことか歩道の舗装が劣化気味
かなり地面が凸凹しているため躓きやすいのです。

兎に角シンプルに危険な橋ですが、有明橋周辺には
歩道のある橋が他にもいくつかある
ため特別な理由がない限り
渡る必要が無いのが幸い。
また、休日なんかは車の通行量が少なくなるため比較的安全

でも、極力渡らない方がいいです。

そんな有明橋の評価は
揺れ  :5(車が通るたび酔うほど揺れる。)
橋の状態:5(ガードレールが無く舗装がボロボロ。躓きやすい。)
環境  :4(高さこそないものの、土地柄か車の通行量は多い。)

わかりやすい特徴が無く、比較的地味な有明橋がこれまでの最高(低)評価
渡らない方がいいけど、渡ればこの怖さが分かると思います。


東京ゲートブリッジ

レインボーブリッジが紹介されたならやはり東京ゲートブリッジも。

という事で怖い橋6個目です。

東京ゲートブリッジの怖い点は何といっても高さ
レインボーブリッジの閉鎖的な雰囲気とは打って変わって視界を遮るものが無く、辺り一面海と空が広がりまるで空を歩いているよう

正直なところ、景色が綺麗で怖さを感じる前に感動してしまうため
怖い橋として紹介していいものか悩みましたが
まあ怖い橋という事にしておきます。

橋からの風景や最寄駅から端までの様子は、以前紹介した東京ゲートブリッジ周辺の散歩の記録にて

評価の程は
揺れ  :3(海風に加え車も多いので揺れてるはずだがほぼ気にならず)
橋の状態:1(かなり新しい橋なので綺麗で頑丈。完璧。)
環境  :5(景色が綺麗とは言っても怖い。風と高さ。)

怖い面を持ちながらも、圧倒的な魅力でそれを覆し点数はあまり伸びず。

今回紹介した中では一番新しい橋のためか舗装の劣化や構造的な不便は無く
そもそも、現状の東京ゲートブリッジは先が行き止まりでどこにもつながっておらず完全に観光用のため、通行人が数えるほどしかいないのも
歩きやすくて良い。
最寄り駅等から距離があるので気合が必要ですが、散歩におすすめです。


春江橋

怖い橋の最後は春江橋。
江戸川区内の新中川に架かる橋で歩道が片側。

この橋の怖い点は

橋の橋脚が破損している所

怖すぎ。





実際のところ渡っているときに違和感は無く車道が封鎖されて
全てが歩道になっているためむしろ新鮮な気分で通行できて楽しいです。

でもやっぱり一部破損してる橋は怖い。

評価は
揺れ  :1(揺れない。)
橋の状態:10(橋が破損しているため。緊急対応の文字も怖い。)
環境  :1(車の通行が無く歩道が広くなっているので危険はない。)

橋の破損の一点のみで選出された春江橋。
新中川の橋は他にもいくつか工事中の物があったので、一斉に寿命が来ているのかなと思った。
揺れだとか高さだとかより、物理的に破損してるのがとにかく不安になる。




まとめ

心霊エピソードを持った橋なども多い中、今回は物理的な危なさや恐怖を
感じる「怖い橋」の紹介でしたが、出てきた橋はどれも怖さだけではない
魅力にあふれた橋達。

怖いもの見たさで渡ってみるも良し、ただ普通に渡るだけでも楽しめるはずなので散歩の行き先に困ったときやたまたま近くを通る時など、事故に気を付けつつ寄ってみてはいかがでしょうか





おまけ

何となく本編で紹介できなかった怖い橋達をここで軽く掲載していきます。

まず、揺れはかなりのものですが緑の吊り橋と怖さが被るためおまけでの紹介となった越中島連絡橋

この橋、揺れるには揺れるのですが流石に吊り橋と比べると地味なうえ
ただただ酔うだけの気持ちの悪い揺れ方をするので怖いとは違うかなと思い
選外となりました。
この橋の上でジャンプをすると10分間は酔えるほどの変な揺れ方をするので
乗り物酔いやめまいなどの感覚を手軽に味わうことが出来ます。


他にはボロさだけが怖い新都橋

海風の影響もあってか欄干も電灯も錆び錆び。 歩道も摩耗が激しかった。


本当に危ない上に恐らくもう取り壊されている大田区の勝手橋(仮)

撮影日が2月末日のため、もしかしたらこの2週間後くらいには取り壊されていたのかも。
渡ると足場がベコベコ凹みとても怖かった。


選外ながらも怖さはかなりのものな橋がいくつもありました。



おわり

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