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散歩記録 羽田空港に行く(徒歩)


本編

今回は羽田空港第一、第二ターミナルへの徒歩でのアクセスを試みます。


出発~多摩川スカイブリッジ付近まで

出発地点は「弁天橋」

天空橋駅の南西に架かっている、羽田5,6丁目と羽田空港1丁目を繋ぐ橋
(羽田空港のある島の住所は「羽田空港〇丁目」らしいです。格好いい。)

漢字が違いますが、齋藤と斎藤みたいな違いだと思います。
横から。

空港に繋がる橋にしてはやや地味な感じもしますが
空港建設前の周辺の土地を思わせる雰囲気にしたのでしょうか。

橋の付近には「羽田の漁業」と題する碑が設置されていました。
要約すると

多摩川から流れる淡水と広大な干潟によって貝類が多く漁獲されていた
特に蛤貝を名産とし、汐吹貝、赤貝も多く獲れた。

とのこと。

実際に、羽田空港の南側を歩くと干潟がかなり広い範囲に広がっていて
漁業とまではいかずとも潮干狩りくらいならできそうな雰囲気でした。



かつての羽田周辺に思いを馳せながら弁天橋を渡ると
右手側に「穴守稲荷神社 旧一の大鳥居」があります。

別日に撮った写真。2020年頃。

ランニングやサイクリングの休憩地点になっているようで
そこそこ人がいました。

こちらも空港建設以前の羽田地域にまつわる鳥居だそうで
碑や案内板が多数ありましたが、ツアーか何かで人が多く撮影は断念。

鳥居としては珍しく何もないところにポツンとあり視界が開けているので
近くを飛ぶ飛行機と合わせて、空っぽい写真が撮れるスポットです。

穴守稲荷神社に関する写真の閲覧はこちらのブログがおススメです。



鳥居を楽しんだ後は川崎工業地帯の煙突から吹き上がる炎を見て


ソラムナード羽田緑地へ。

ここは、羽田空港第三ターミナル付近の多摩川沿いに整備された緑道。

天空橋エリアの先から多摩川の0㎞地点辺りまで、全長1㎞程続く直線で
比較的新しい道のためしっかり整備されていて綺麗です。


が、特に何かがあるわけではないのでそのまままっすぐ進んで


多摩川スカイブリッジへ到着。


羽田空港への徒歩アクセスには関係ないですが、渡ります。

自転車と歩道で段差があり道が分かれているため、安全に通行が可能。


わざわざ100㎞離れたものの距離を書くってことは天気が良いと見えるのかな。

歩道の脇には観光名所までの距離が書かれた板が埋め込まれていたり

飛行機のワンポイントが特徴的。(羽田側の方がやや高め?)

現在地を表す板も埋め込まれていました。

そのまま曇天でびっくりするくらい色の無い東京湾や多摩川を楽しみつつ

橋から西(多摩川方向)を見た景色
干潟が見えるくらい水深が浅いようで、結構沖の方まで出て釣りをしている人がいました。
船が通行している右側は航路に指定されているようで水深が深いみたいです。
橋から東側(東京湾)を見た景色。

遠くの方に風の塔(東京湾アクアラインの換気のための施設)
を見つけ、橋を渡り終えて再び空港へ歩き始めます。



トンネル1個目通過まで

ソラムナード端の多摩川河口部付近まで歩き続け


左折して信号を渡り、東京モノレールのレール下歩道を進むと

横に並べられてたバイクは綺麗だったし放置車両って感じではなかった。


カーブした下り坂が見えてきます。


壁面を這うカタツムリを眺めながら歩くと、トンネルに到着しました。

このトンネルは羽田空港のA滑走路の下を通過するためのもの

全長700m程のトンネルで、歩道部は車道から一段高くなっていて
見た目が弱弱しいながらもガードレールがあり歩行者の通行が可能

自分が訪れた時はスポーツ用の自転車に乗った人とすれ違ったくらいで
歩行者は一人も見当たりませんでした


入ってすぐは日光があるためかなり明るい。

閉所・暗所恐怖症の気があるためかなり不安になりながらも
トンネル内を進みます。

距離案内。まだ220m…?
監視カメラが沢山ついてて整備状況の割に警備面はしっかりしているよう?
じゃなかったらトンネルなんて怖くて通れないか。
煤だらけ

トンネル内は比較的明るく、歩道が高くなっているお陰で車も怖くなく
一部異様に汚れた部分もありましたが、難なく通行が可能な状況でした。


が、音が反響するためとにかくうるさい
車の音だけでなく上を通行する飛行機の音も関係しているのでしょうか。
すれ違う自転車もいなかったため耳栓代わりにイヤホンを装着しましたが
あまり意味はありませんでした

そんな調子で音に苦しみつつ進むと、やや道幅の広い部分へ。

壁一面に煤をこすり落として描かれた無数の落書きが。

手形とか「たすけて」は怖すぎるから勘弁してほしい。

懐かしいキャラクターや、訪れた日、本当に意味のない謎の落書きや
死ぬほど下らない下ネタなど非常に自由な空間が広がっていました

一部人を驚かせるようなものもありましたが、孤独にトンネルを歩いている最中だと下らない落書きでも心が癒される感じがしました

まさか自分の落書きが人を救っているとは思いもしないだろう
何処かの誰かに感謝をしつつトンネルを進んで行き

光が見えてきた。

やっとの思いでトンネルを抜けると相変わらずの曇天。


第一ターミナル到着まで

個人的にはここの道が微妙にわかりにくいと感じます

少し進んで


道なりに陸橋の下で左折します。

直進して、途中左折の横断歩道を渡り


↓の画像の左に見える歩道を少し進みます。

迷ったときはファミリーマートの位置を参考にすると分かりやすいです。


すると、途中で歩道が関係者以外立ち入り禁止になり
その手前右手側に横断歩道が。

横断歩道の先は階段に繋がっていて

一応自転車も押して通れるようにスロープが設置されています。


階段を下りきるとまたまたトンネルへ。


今度のトンネルは短くかつ直線のためすでに外の光が見えています

中の様子。 整備が行き届いていてとても綺麗。 自分の母校より綺麗かも。


長さのおかげか音に苦しむことも無く普通に通過。

管制塔らしきものも見え、いよいよ空港は目の前です。


少し進むとカーブになり

そのまま道なりに

最後に左右確認をしつつ横断歩道を渡れば

羽田空港第一ターミナルに到着です
弁天橋から大体5㎞程の道のり、少し長めに見積もっても
1時間半ほどで到着できます

ここから第二ターミナルへの移動は、無料連絡バスを利用するか
ターミナル中央正面辺りにある横断歩道を渡り

正面に見える道を真っすぐ進めば第二ターミナルへ到着です。

ただし、この道は現在工事中で非常に通行しづらいため
可能であれば地下2階にある連絡通路を利用することをお勧めします

こちらはターミナル間移動の各方法毎の案内が図で表されたページ。


まとめ

道中、トンネルを通ったり道が変に途切れる部分があったり
横断歩道を渡ってすぐの階段を下ったりなど初見では気づきにくい
箇所がいくつかありましたが
基本的には一方通行
進入禁止の部分は明確に記載がされていて分かりやすいため
方向音痴の方でも事前に軽く予習をしておけば難なく徒歩でアクセスできると思います。
予習をする際は是非この記事を利用してみてはいかがでしょうか。





おまけ

ターミナルから外へ向かう場合

先ほどまでに紹介したルートを逆に辿ることでも
ターミナルから外へ向かうことはできますが
もっと楽な近道があるのでそちらも紹介しておきます。
まず第一、第二ターミナルから無料の連絡バスに乗車し第三ターミナルへ。

このストリートビューの右手側辺りで降車するはずなので
そのままターミナルビルを右手側に見つつまっすぐ進みます

その後駐輪場を通過し突き当りにあるここの横断歩道を真っすぐ渡って


しばらく左手側に歩くとソラムナードの辺りへ出るので、右折して
1㎞程歩けば弁天橋に到着
です。

殆どの区間を直線で移動できるためこちらのルートは非常にわかりやすいです。


第二~第一ターミナルへの超遠回りルート

こちらは本当に必要が無いですが、万が一迷った時に
役に立つかもしれません。
自分が訪れた時はステイツの大統領が来日する周辺日だったためか
警察官の方が警備で歩き回っていて物々しい雰囲気でした。


スタート地点は第二ターミナルの交番前。

進行方向と逆を向いています。

ここから北西の方向に道なりに進んで行き

こちらも進行方向と逆。

左折する横断歩道を渡ります。

その後道なりにカーブを進み

斜張橋を眺めながら東京空港警察署の前を横切ります。

斜張橋の下をくぐって坂を上り

左折の横断歩道を渡ったら、道路をまたぐ陸橋へ。
道が繋がっているのか不安になりながらもとりあえずそのまま進みます。

陸橋を渡り切るとまた横断歩道があるので、それを渡り左折。

その後少し進むと地下へと進む階段があるので下ります。

短めの地下道を抜けると

歩道橋へ直通。

階段を上った先から撮った写真です。

歩道橋を渡り切って道なりに進むと

第一ターミナルへ到着。

ストリートビューだと歩道の画像が無いため非常にわかりにくいですが
途中橋を渡る部分以外は基本的に一本道で迷う要素はないです。
ただし、地下連絡通路の7倍ほど距離があるため本当に意味はないです。

周辺職員か、空港周辺の探検くらいでしか利用することはなさそう。

単に散歩を目的とするなら、人がほとんどいなくて歩きやすく
普段では考えられないほど立ち入り禁止の看板が見え非日常な空間を味わえるので結構楽しい
です。


周辺写真等

最後に空港周辺の写真を掲載して本当に終わりです。

羽田スカイアーチと言う陸橋。 アーチから伸びるワイヤーが垂直に二本の橋を支えるとても珍しい構造。 空港のど真ん中に佇むだけはある風格と美しさ。
ワイヤーは本数も角度も左右対称なわけではなさそう?
パノラマ写真。
コロナの影響か第三ターミナル内はガラガラ。
商業施設コーナーに関しては半分以上が休業状態でした。


以上、長めのおまけでした。

おわり。

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