集合

アバター制作4(CITYHUNTERコラボ)

Applibot様『ジョーカー〜ギャングロード〜』CITYHUNTERコラボキャンペーンで手掛けさせて頂いた全素体のデザインとアニメーションです。
※ミックと高校時代の香に関しては素体デザインのみで、アニメーションは手掛けておりません。
ゲーム内のイベントで原作4話分読めます。(8/15までの期間限定)
http://joker.applibot.co.jp

通常のジョーカーのアバターは上記のような丸い輪郭で統一しているため最初は取り敢えずいつも通りに描いてみたのですが、運営からの指示で顔を面長にするなどしてもっと原作寄りの絵柄に調整する事になりました。

ただ、原作の絵柄が劇画系なので顔だけを似せようとすると体との比率的にちょっと気持ち悪い印象のアバターになってしまうなあ…と。
なので特徴は押さえつつも顔立ちは幼めに、また髪型の再現や服のシワなどのディテールに気を遣う事でぱっと見の印象がなるべく原作のキャラらしくなるよう努めました。

最初の一体目という事もありリョウの髪型の再現には苦労しまして…
当たり前ですが、こういう一本一本リアルな毛の流れを意識した髪型ってツヤの入れ方のバランスに相当気を遣わないと駄目なんだなあと。
普段がシンプルなタッチのアバターに慣れすぎていたせいか手癖で描こうとすると全然似なくなるので焦りました。
なんというか、乱れ感のない纏まった毛束になってしまったりキャラ本来の髪の長さよりもロン毛っぽくなったりして、絶妙にコレジャナイ感じになってしまうんですよね。
単行本を参考にしながら修正を繰り返すうちにコツがわかってきたので、自分の中に無かった表現の引き出しを増やす事が出来たのはとても良い経験になりました。

漫画原作とのコラボに加えて劇画系の絵柄のキャラをアバター化するのは今回が初めてだったのですが、カード絵をアバター化するのとはまた違った難しさがあって楽しかったです。
目や髪型、髪の色などのわかりやすいパーツでキャラを描き分けるアニメ系の絵柄なら、既にデフォルメされてるようなものですし可愛さを保ったまま楽に似せられるのですが、劇画系の絵柄の場合は輪郭の形や鼻筋も重要な特徴になってくるので、アバターのセオリーに倣ってそこを省略すると顔の印象がまるで別人になってしまうんですよね。
かといって顔だけを似せすぎるとアバターの規格的にアンバランスな仕上がりになってしまいますし、こういう元がリアルなタッチの絵柄のキャラをアバター化するのって真の意味で己のデフォルメ力が試される仕事だなと感じました。

「可愛いけど似てないアバター」でも「似てるけど可愛くないアバター」でもなく「そこそこ似てて可愛いアバター」に仕上げられるよう自分なりに精一杯頑張ったつもりなのですが、原作ファンの方々にとって違和感なく受け入れて貰えるデザインになってる事を祈りつつ…

これを機に是非ゲーム本編の方も楽しんで頂けたら嬉しいです。

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