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仮面浪人学習計画 4月~開示(5/8)まで


なぜ仮面浪人をするのか

 私は現役の時に東京工業大学を受験し、不合格、最終的に理科大に進学した。最初は仮面浪人をする気は全くなく、前回のnoteに書いた通り、そのまま理科大で2年間過ごした後に3年生で旧帝大に編入するつもりだった。しかし、そこから心境に変化があった、まずその理由を書こうと思う。

経済的理由

 受験が終わった直後は視野が狭くなっており、勉強・学歴のことだけを考えていたが、この世には一番重要かつ、一生にわたって人生に影響を与えるものがある、 普遍的価値である。学歴は重要ではあるが、社会に出て数年経った後であれば、私のような学歴厨しか気にしない。ましてや、偏差値に国立+5理系+5して考え、指定校推薦を親の敵の様に憎む人間は殆どいない、そんな人間は受験が人生のピークであった、社会に適合出来なかった受験マシーンだけだろう。
 まず東京理科大にストレートで学部を卒業する場合、約700万円かかる。1年分の学費と入学金はもう払ったので、このまま理科大で過ごす場合にかかる金額は約500万円となる。
 次に、仮面浪人して東工大に行く場合、入学金と授業料、その他雑費を合わせて約270万円、差額は約230万円だ。
 私は理科大の入学金と、1年生の時の学費は親に払ってもらえるが、それ以降は奨学金を借りる予定なので、この230万円は非常に大きい。また、もし大学院まで出る場合、差額は320万円にまで増加する。
 もちろん、学部で理科大に行った後に、院で東工大に行くという経路も考えられる。しかし東工大は院試も倍率が2倍程度あり、就職の強い人気の研究室は更に倍率が高いと見られるので、確実に受かるとは言いづらい。また、内部生の方が情報や環境の面で有利だと考えられるので、やはり院に進む場合でも学部で東工大に入った方がメリットが大きい。就職を考えると尚更だ。

精神的理由

 まず、私は睡眠にかなりの難を抱えている。突然全く眠れなくなってしまう日が頻繫に発生するし、少しの刺激で目が醒めてしまう。案の定、東工大に落ちたらまずいという焦りからか、東工大本試の2日目で全く寝ることが出来ず、ほとんど徹夜のような状態で臨んでしまった。
 また、純浪する場合、一般的に予備校に通うものだが、私は予備校に通うための資金源を持っていない。そうなると宅浪になるが、これには難点がある。まず、宅浪は基本的に孤独だ。一般的な高校生・大学生は高校に行けば周りには同級生がいて、友達がいる。(対偶を取ると、友達がいないならば一般的な高校生・大学生ではないということになる)
 しかし、宅浪はそうではない。宅浪には行くべき高校も大学も予備校もない。両親とコンビニの店員くらいしか人間関係がないのだ。もちろん、高校の頃の友人と接するという手段も考えられる。しかし、高校の頃の友人というのは大学生だ、一般的な大学生には、友人がおり、彼ら自身の人生がある(友人がおらず、自分自身の人生がない人間というのは一般的な人間ではなく、異常だという事は読者には強く認識してもらいたい)。頻繫に合うというのは難しいし、もし合ったとしても、自分と彼らの距離は高校時代よりも開いていることは言うまでもない。
 孤独というのは精神状態に悪影響を及ぼす、人生の視野が狭まり、自分を客観的に見てくれる存在がいなくなり。自分を律してくれる存在がいなくなってしまうのだ。
 上記の理由から、東工大に落ちても理科大生としてやっていけばいいという安心と、人間関係の構築のために大学には入っておきたい。

学歴を得られる

説明不要、私は学歴厨

自己採と体感を基にした東工大本試得点予想

数学 130/300
英語 100/150
物理 60/150
化学 48/150
4科目計 338/750
合格最低点(予想・下馬評)360/750
 まず、感想としてはやはり数学があまりにも取れていなさすぎるという点だ。見ての通り、東工大入試は数学が全体の得点の4割を占めている。ここを取れないというのは大きなデバフとなる。特に、私の得意科目は数学と物理であったので、最初は数学と物理で得点を稼ぐつもりであったが、その後英語と化学でも取ろうと躍起になり、高三後半で、数学と物理の勉強時間を大幅に減らして化学と英語の勉強に時間を割いた。点数からもわかる通り、英語は大幅に上昇したが、化学は全くといっていいほど伸びず、数学力の劣化で結局この判断はマイナスに働いてしまった。
 仮面浪人では、方針を一貫させようと思う。まず数学を主な得点源とし、合格最低点の4.5割を取りたい。能力の向上した英語と、元から得意だった物理で更に合格最低点の4.5割、残りの1割を化学で取りきりたい。

科目別の課題と学習計画

数学

まず劣化した力を取り戻す必要がある。微積分の基礎の極意(大数)で計算力を取り戻しつつ、数学ショートプログラムで発想力を取り戻し、更に今までよりも強力なものにしたい。どちらの参考書も1ヶ月で1周はしたい。
本試での最終的な得点目標は190(2完3半 ~ 3完1半くらい、2019くらいの難易度ではない場合)

物理

熱と力学以外の分野がかなり弱い。また、従来の公式暗記と多少の微積物理(主に力学)といった構成で得点を狙うのではなく、新物理入門(問題集)等で微積物理を使いこなせるようにすることを目標にして、物理に対する地力を高めた後、標準問題精講で発展的な問題を解くための応用力を身につける狙い。
本試での最終的な得点目標は110(2完+aくらい、2024や2016並みの難易度でない場合)

英語

 まず速読力を高めたい、これは単語を完璧にする(0.5秒で和訳が思いつくように)ことは前提として、複雑な構文も拾えるようにしたいし、和文英訳も取れるようにしたい。そのためには、今不足している文法力を完璧にしたい、現役の時はヴィンテージという参考書で文法を勉強していたけれど、あれはアウトプット用の参考書であって、インプット用の参考書ではない。インプットが圧倒的に不足していたから、それを補いたい。
 大岩の一番初めの英文法で、(英訳を完璧に出来る様に)中学レベルからの抜けを無くしてから、ポラリス等で再度アウトプットを目指した後、最終的には英作文や、難解な構文の解釈に繋げたい。
得点目標は100

化学

 一番の問題児、レジェンド級の難易度であった2024年の物理よりも得点が低い。まず東工大の問題は基本的に幅広い範囲から出題されていて、一つ一つの問題にも、その問いに対する深い理解が求められる。現役の時は時間が無かった上に、化学の勉強進度もかなり遅かった。その後れを取り戻そうと、広く、浅く早い速度で要点だけを勉強しようとして、結果としてどの分野も中途半端になってしまい、どの分野でも深い理解と知識を要求される東工大化学では、どの分野でも解くことが出来なかった。まず、夏までに無機化学を完璧にしたい、知識問題が多く、覚えればある程度の確度を持って答えられる問題が比較的多いからだ。
 そのために、まず知識問題を解けるようになる為に教科書を徹底的に精読したい、東工大といえども、教科書に書いていないような大学レベルの知識が無いと解けない問題はない(有利にはなるかもしれないが)。基本的には教科書に出てくる内容の応用だ。また、それをアウトプットする為に、重要問題集を更に一周した上で、"東工大の化学20年"をやろうと思う。

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