すると今までずっと直線だと思っていた梁や柱が、実は微妙に‬湾曲している事が分かってしまったのだ。

「歪みのない」という僕の感覚的な評価は、より歪みのない機械的なグリッドに切り刻まれて破壊されてしまった。

部屋には「本当は歪んでいる」という結論だけが残る。僕は茫然とする。