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「好き」と間違えやすい感情

恋愛が始まるということは、当然相手のことが「好き」なはずですよね。
でも、自分が相手を好きって表面的には思っていても、心理学的な目線で見ると、「それって好きではなくて別の感情かも」と思うことが少なくありません。

この “純粋な好き”要素がない(もしくはとても少ない)状態で恋愛を続けると、恐ろしいことに、近い将来で関係に歪が出ます。
例えば、一緒にいるとやたらと相手に怒りを覚えるとか。そのまま結婚したらすぐにレスになるとか。一瞬で覚めるとか。問題の形は様々ですが、概ね関係が落ち着く3カ月〜6カ月ごろから、問題は起きるように感じています。

できれば交際の段階で、「ちゃんと好きになれた相手」と恋愛できることがベストですが、まずは「好きと間違えやすい感情」について、知っておくと間違えにくくなります。

今日は思いつく4つの感情を書いていくので、ご自分の感覚と照らし合わせながら読み進めてみてください。

「好き」と間違えやすい感情①相手への執着

・交際期間が長くて、もう好きなんだか良くわからない。
・条件が良いから関係を続けたい。
・昔好きだった彼が忘れられない。

こんなケースは、大体好きではなくてなにかへの執着であることがほとんどです。
相手に対してすがりつく気持ちというか、彼の服の袖をなんとか掴んで離したくないという感覚が、執着です。


執着はそれ自体がすごく強いエネルギーなので、知識がないと「これが愛!」って勘違いしがちです。本当の愛は、そんな本人も相手も燃やしてしまうような激しいモノではありません。
執着のやっかいなところは、「離したくない」みたいな強いこだわりが募ると、ネガティブな方向にも作用することです。

「好きすぎて振り向いてくれない元彼が憎い」とかってのは、執着の作用です。「可愛さ余って憎さ百倍」ということわざがありますが、これも執着です。

「好き」と間違えやすい感情②自分への愛


「普段とは違うところに連れて行ってくれる彼が好き」「彼と一緒だと刺激に溢れている」みたいなときは、彼自体が好きなのではなく、彼によって花開く自分を好きになっているケースがあります。

「その人といると、自分が成長できる」みたいな感覚は、純粋な好きではなく、自己愛が形を変えていることが多いです。

このタイプは、恋愛対象によって見た目がコロコロ変わったり、成長フェーズによって恋人がいつも違ったりすることが起きがちです。

根本的な問題は、「もっと自分を好きになりたい」という不足感や欠乏感がどこかにあることが多いです。欠乏感を抱えているのからこそ、不足を補ってくれる相手を恋人に求めているとも言えます。

確かに恋愛は、お互いを補い合う関係でもありますから、不足を補うこと自体は否定しません。ただ、常にそれを求めたり、相手が自分の中の何かを補い続ける関係を求めるのは、少し違います。

そもそも、刺激や新しい自分の一面を見たいという欲求は、恋愛以外でも満たせるものです。

まずは自分の中の不足感を認め、「足るを知る」ことが解消の一歩です。

「好き」と間違えやすい感情③別のモノを重ねる


専門用語で「投影」や「転移」といった表現をします。
厳密には投影と転移は異なる概念ですが、別のモノを彼に重ねて好きと勘違いするという意味においてはほぼ同じなので、まとめて説明します。

投影や転移の形の恋愛は、具体例を出すと分かりやすいので、以下に書きますね。

投影や転移の具体例
・彼に母親的な要素を求めてしまう
・彼を元彼と比べてしまう
・過去の恋愛でできなかったことをしている


この3つは、「母親」「元彼」「過去の恋愛」を、恋人に重ねています。
当然恋人そのものの存在を見ているわけではないので、純粋な好きとは離れていきます。

成熟した人でも、ふとしたときに投影や転移はしてしまうものです。しかし、常に投影し続けている状態だと、見ている存在は目の前の人ではなく投影元の存在なので、関係に歪が生じやすくなります。

どんなふうに歪が生まれるかというと、例えば、彼に母親的な要素を求めて関係を続けていた女性が居たとします。
だんだんと彼(母親を重ねる)から娘として扱われることに満足してきたら、今度は女としても扱われたくなってしまい、急に彼の母親的な対応がうざくなったとか。はたまた彼に家族感を強く抱き、浮気やレスが生じるなどです。

「好き」と間違えやすい感情④ニーズを満たすための関係

人ってそもそも、色んなニーズを持っている生き物です。だからニーズがあることは悪いことではないんです。
ここで問題となるのは、恋愛関係に自分のニーズを満たすことが第一優先に来すぎている場合です。

具体的には、「彼とは体の相性がいいから付き合っている」とか「彼は安定的な仕事についているから結婚したい」みたいなケースです。

これって、前者は性欲というニーズを満たすために関係があることになるし、後者は将来不安の解消というニーズを優先した結果、彼といることになります。

もう一度良いますが、別にニーズを持つこと自体は否定しません。ただ、それが1番前に来て恋愛している状態は、ヘルシーな関係とは言えないということです。

・彼が大好き。だから大好きな彼との生活であれば将来不安も減る。
・彼と一緒の生活なら将来の不安も減る。だから大好き。

どうでしょう。文章の順番を入れ替えただけですが、ニュアンスが違いますよね。ニーズが優先された関係は文字にしても明らかなように、純粋な好きから離れているのです。

代表的なものを4つ解説してみました。共通しているのは、この4つはどれも「純粋な好き」とは違うものであるということです。

「自分が抱く気持ちが「好き」とは違うかも…」と思ったらどうしたら良いのかというと、気持ちの内観や浄化、再整理をしていき、だんだんと純粋な気持ちで恋愛ができるよう、自分を整えていくことが大切です。

これは1人でやることもできますし、目に見えない感情を扱うときは、カウンセリングやコーチングといった第三者と一緒にやると効率的です。

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