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「O」10話.大きな力


TOKIMASA
NOBUNAGA


TOKIMASAとNOBUNAGAは、戦いを続けていた。

NOBUNAGA「お前、今までの剣士とは違うな」

TOKIMASA「俺以外が弱いだけだ」

NOBUNAGAが笑う。
その時、YAGAMIが姿を現す。

YAGAMI

YAGAMI「TOKIMASA、そいつは斬るな」

TOKIMASAは、刀を収める。

NOBUNAGA「なんだお前は、剣士でないのに、剣士同士の戦いを止めるとは」

YAGAMIは、自分の考る新世界についてNOBUNAGAに話す。
すると、NOBUNAGAは腹を抱えて笑う。

NOBUNAGA「面白い。では俺の力を貸す代わりに、お前の理想が叶ったら、このガキの刀を俺のものにしろ。つまり斬らせろという事だ」

YAGAMIは、TOKIMASAの顔を見て話しかける。
「TOKIMASA、どうだ?」

TOKIMASAは、何食わぬ顔で
「俺がお前のことを斬ってやる」
と言い放ち、背を向けどこかへ行く。

こうしてNOBUNAGAが、ヴィランズに入った。


光はどこから

KEIJUは、OMENとある部屋から外を見ていた。

OMENは、原石を使い転生術とは別の能力を使い始める。
対象移動術”特定多数の者を移動させることが出来る。

そう、TOKIMASAとNOBUNAGAを移動させた光の力は、OMENの能力であった。

KEIJUは、コーヒーを飲みながらOMENの行動を見ていた。

KEIJU「何故、二人を移動させた?」
OMEN「時期に分かるさ」

一言言い放ち、彼はその場を後にする。


YOSHIOKI

そのころ、YOSHIOKIはこの世界の小さな村からどんどん滅ぼしていき、
ヴィランズに服従しろと村を脅し周り権力を使っていた。

その事は、プロタゴニスト達にも知れ渡っていた。

YOSHIOKIは、力の開放をしようとある山に来ていた。
この山の奥地に、ある仙人が住んでおり、彼は来た者の潜在能力をあげると噂を知って訪れていた。

YOSHIOKI「お前が能力の解放者、いやじいさんか」
仙人「またつまらぬ者が来たな。お前は見たとこによると・・・。ただの小僧か?」

YOSHIOKIは笑い始める。
すると、いきなり仙人の顔を目掛けて金棒を振り回す。

驚くことに、仙人は片手でYOSHIOKIの攻撃を止めた。
YOSHIOKIは驚いた。
今まで何百人を投げ飛ばした金棒を、高齢のじじいに止められたと。

仙人「お主は、まだ小僧じゃ」

YOSHIOKIは、ここで能力開放を求めた。

仙人「もうワシは、武道を教えん。ここを去れ」

YOSHIOKI「面白くない。また来るからな。」
と言い放ち、気に食わぬ顔で小屋の外に出る。


刀鍛冶


IESADA

その頃、IESADAはある刀鍛冶を探しに日本島の山奥に来ていた。
彼は、今後の戦いに備え多くの武力とウェポンが必要と考えていたのだ。

IESADAは、武力を大きくする為、さまざまな大陸を回っていた。

ある古い村に来て、村の住人達の困りごとに手を差し伸べる。
そこでは、平和や歴史がたくさん詰まっており、心も温かくなった。

ある飲み屋でお酒を飲んでいると、商人達にある噂を聞く。


商人「昔、ここには有名な刀鍛冶が居てな・・。その息子も刀鍛冶をしていて、世界中のサムライがこの村を訪れて来ていたよ。息子もいて、息子もいい子でな…。息子はよく刀を作るのを手伝っていたよ。2人の技術は凄くてな、有名だったよ。でも息子はシティーサムライに憧れていたんだ・・・・。継がない事を表明して村から消えたさ。」

IESADA「その刀鍛冶は、今どこにいるんですか?」

商人「死んだよ。息子に切られたんだ。」


IESADAは、驚きを隠せなかった。

探していた、刀鍛冶は死んで居たのだ。

しばらくIESADAは、村の商人や武道の稽古を手伝おうとする。
IESADAは、ここに寝泊まりする内に、この村に愛着が湧いていたのだ。


数日後、ある男が村を訪れてきた。

IESADAは、その覇気から相手が能力者であることが分かった。


IESADAは、刀を構え、村のものたちに、
「みんな隠れろ」と命じる。

KEIJU


そこに来たのは、KEIJUだった。

KEIJU「お前、プロタゴニストだな」

IESADA「なんだ、お前は。この村から出ていけ!!」

KEIJU「落ち着け、お前を殺そうとは思ってない。ある刀鍛冶を探しに来たんだ。その物騒な物をしまえ」

IESADA「保証はあるのか?」と問う。

KEIJUは手を、広げて「俺は世界政府の人間だ」

IESADAは、驚く・・・・。

あの世界政府の存在を目にしたこと、世界政府が刀鍛冶を探している事、全てに驚いたのだった。


IESADA「そいつは死んだ。この村にもう居ないし、存在もしない」

KEIJUは、呆れた。
「なーんだ。せっかく来たのに・・。まぁーいいせっかく来たのだから、酒を頂こう。」

IESADAは、気に食わない顔をして
「この村の者に危害を加えないと誓うか?」と問う。

KEIJU「あぁ。何もしない。」

IESADAは、刀を収めてKEIJUと酒場へと行く。
お互いの権力、この国の事について話した。

KEIJU「最後に言っておく、俺らはお前らの味方になるとは約束できん、そして敵になるとも限らない。お前たち次第だ。」

と言い、酒屋を出て、そのまま村を出ていく。

IESADAは、考えてさせられた。


その頃、SAKAMOTOはメタバースシティーに来ていた。
今までの世界では、普通の人間だったのに今この世界では、宙を飛んだり、動きが早かったり、武道が出来る。

不思議に思いながら、メタバースシティーの夜景を眺めていた。




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