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結婚式が恥ずかしい

2024年2月某日。曇り。7℃。


昨年末に結婚式を挙げた。結婚式と言い表すのはなんか違うような式だったからここからパーティーと記す。

パーティーでのイベントは、ピアノ独奏1曲+バンド演奏6曲、以上。こう書くと簡素で温かみに欠けた式に聞こえるので、美味しい食事も付いて、ドリンクも飲み放題だった。結婚式において、美味しいご飯と飲み放題はデフォルトかもしれないが。

どうしてこうなったかと言うと、とにかく結婚式が恥ずかしかったから。人前でキスすること、人前でケーキに二人で包丁を入れること、人前でケーキを食べさせ合うこと、人前で親に感謝の手紙を読むこと。これらを想像するだけで鳥肌が立ったのだ。どんな顔をしてバージンロードを歩いて、何を考えながら人前でキスしたらいいのか。親や家族への感謝を人にも聞かれて、どうやって平然としていられるのか。役者さんだったらわかんのかな。
そしてありがたいことに、妻もそうだった。妻の方が嫌悪感を抱いていたのは彼女のために秘密にしておくことにする。

なので、お涙頂戴要素はゼロ。新郎新婦入場もなく、友人代表のスピーチもなく、お色直しもなし。とにかく楽しくて賑やかなパーティーにしたかった、そしてそうなった。

当日は朝8時にレンタカーで家を出て、会場近くの音楽スタジオでキーボードを借りて会場入り。妻がめかしこんでいる間に髭を剃って顔を洗い歯を磨き髪を整えた。そうこうしてたらバンドメンバーが次第に集まってきたからリハーサルをやって、気づいたら開場時間だったから急いで着替えて、ゲストを出迎える。「なんでいるの」と何度言われたことか。このパーティーのホストだからおもてなすのは当たり前だ。全6曲中5曲演奏して、最後の曲は立ちながら見守り、その後2人で各テーブルを巡り、お開きとなった。式の前に家族写真を取る予定だったのが、時間が無くて終演後ということになっていたので、写真を撮って、ゲストを全員送り出した。

今更だけど、かなりハードスケジュールだった。パーティーの2週間後にとある先輩から言われた「ホストというよりかはスタッフだったよ」というのがこの様をうまく言い表していたと思う。でも楽しかったからいいんだ。


ご来場いただいた皆さん、会場スタッフの皆さん、ありがとうございました。バンド演奏に協力してくれたみなさん、本当にありがとうございました。

結婚式、最高だ。

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