見出し画像

諜報からビジネス活用まで!世界を読み解く「OSINT」 ツール6選

最近、ニュースでも目にするようになった「OSINT」。過去5年間の日本での「OSINT」の検索動向を見てみると、今年に入ってから注目されていることがわかります。ロシアのウクライナ侵攻を機に、諜報活動にも利用されるOSINTという言葉を初めて目にしたという方も多いことでしょう。

この記事では諜報活動やセキュリティ対策以外にも利用できる、オープン情報から世界を読み解くために利用できるツールについて見ていこうと思います。

諜報活動としてのOSINT

OSINT(オシント)とはオープン・ソース・インテリジェンス(open source intelligence)の略称で、一般に公開されている誰でも利用可能な情報をもとに、機密情報を収集する手法です。

OSINTの歴史は意外に古く1980年代ごろから用いられています。情報源となる人物に接触して必要な情報を入手する HUMINT(ヒューミント)や電子信号を傍受・記録することで情報を得るSIGINT(シギント)とは異なり、対象国政府の発表や報道など合法で入手できる情報源を対象としていることが特徴です。最近ではニュース報道や新聞、ウェブサイトの情報以外にも、一般ユーザーによってSNSやYouTubeに投稿された情報を収集、分析して情報を得るケースが出てきています。

OSINTでセキュリティリスクから自社を守る

諜報活動の分野以外にも、サイバーセキュリティーの分野でOSINTは注目されて来ました。
例えば、「自社の情報の中で誰でもアクセス可能となっている情報を見つけ、攻撃の標的になりそうなものを発見し対策を立てる」「自社のネットワーク上でセキュリティー上狙われやすくなっている箇所を発見し、対処する」などの調査にOSINTが使用されています。

セキュリティー分野で使われているOSINTツールについて、いくつか見ていきましょう。

Shodan

URL:https://www.shodan.io/
Shodanは、インターネットに接続されたデバイスを発見するための検索エンジンです。IoT(Internet of things)製品の利用が進む中、様々な機器がインターネットに接続されるようになりました。Shodanを利用することで、機器に関する情報がオープンになっていないかを確認でき、セキュリティリスクに対処することが可能です。

SpiderFoot

URL:https://www.spiderfoot.net/
SpiderFootは、企業や団体の公開情報を取得できるツールです。IPアドレス、ドメイン名、電子メールアドレスなど、公開されている情報をモニタリングし、万が一の問題に備えることができます。

急速に伸びているビジネス分野のオープンデータ活用

オープンデータの活用が進んでいるのは軍事やセキュリティ分野だけではありません。ビジネスの分野でも一般に公開されている情報をもとに、意思決定をサポートすることができます。

例えば、業界動向や企業の業績、政府が出している統計情報を追うことで、今後どのような分野の産業が成長していくのかをいち早く知ることができますし、各国政府や公的な機関が発信する情報を知ることで、大きなルールの変化を事前に捉えることができます。このようにOSINTは、軍事やセキュリティ以外にも活用することができます。ここでは、ビジネス分野でも活用できるOSINTについて、見ていきましょう。

RuleWatcher

URL:https://www.osintech.net/rulewatcher-pro
私たち、オシンテックが提供する「RuleWatcher」は、各国政府、国連機関、国際NGOといったルールチェンジのドライバーとなる機関を対象に、毎日最新の情報を収集し可視化、ユーザーに提供する、ESGオシントツールです。ビジネスをする上で不可欠な現地語の情報も、すべて英語で閲覧できます。また、直感的に操作できる分析用のインターフェースが備わっており、大手シンクタンクの意見を基に90%の業務の省力化に成功しています。また、解決したい社会課題がある方向けに、無料で利用できる市民版も用意されています。

SPEEDA

URL:https://jp.ub-speeda.com/
ユーザベースが提供するビジネス情報ツールです。国内外の企業の企業概要や財務データ、人事情報のほかにも、業界トレンドなどアナリストや専門家の知見に基づくオリジナルコンテンツを提供しています。

会社四季報

URL:https://shikiho.toyokeizai.net/
1936年創刊と長い歴史を持つ会社四季報も、実は「オープンソースインテリジェンス」。東洋経済新報社が発行する上場企業の情報がまとまった季刊雑誌で、企業の特色や業績、財務内容、株価の動きを調べることができます。

日経テレコン

URL:https://telecom.nikkei.co.jp/
日本経済新聞社が提供する新聞・雑誌、企業情報、業界レポートなどの情報収集ができるビジネスデータベースサービスです。

OSINTツールを活用し世界を読み解く

ここまで「OSINT」 ツールについてご紹介しました。これらのツールを使って、オープン情報を簡単に取得することができるようになりました。そして、一次情報に積極的に触れ、洞察することで、二次情報に振り回されることなく、世界の読み解きができるようになるのです。

昨今、気候変動対策やコロナ禍への対応、脱炭素、脱プラの取り組みが越境し、世界標準を策定しつつありますが、その中で起こっているルールチェンジの目まぐるしい動きを追うためにも、様々な機関が出している一次情報にいち早く触れることが重要です。ルールチェンジに翻弄されない、安定した活動を行うためにも、OSINTの活用をはじめてみてはいかがでしょうか。

情報可視化システム「RuleWatcher Pro」

オシンテックでは、世界のルール形成に関わる更新情報を、「分析」「探索」することが出来る、情報可視化システム「RuleWatcher Pro」を提供しています。

OSINTの活用にピンときた方は、ぜひこちらの「1分でわかるRuleWatcher」をご覧ください。

また、「ぜひ利用してみたい!」というかたはこちのページからご相談ください。

皆さんのサポートで、このアカウントの後ろにいるメンバー1人1人がハッピーな気持ちになります(∩´∀`)∩ どんな人がいるの?→https://www.osintech.net/vision-culture