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稼いでいる人が威張らない文化

雨の休日、朝から職場にきて、なかなか平日できない研究仕事をしている。

ひとり静かな医局の電子カルテの前で、自分のPCやファイルを広げて、患者データを整理する。

単純作業をする時はそれだけでは時間の無駄なので、必ずイヤホンで何かを聴いている。

何を聴いているか?最近はYouTube番組の中で「流し聴き」に適したコンテンツをあらかじめダウンロードしている。

よく聴いているのは、PIVOT、ReHacQ、高橋洋一、ホリエモン、中田敦彦など、政治、経済、国際情勢、ビジネス情報など。

休日に仕事とは寂しい休日だのう、と同情されるかもしれないが、実に贅沢で至福な時間である。

勿論時間外手当などは申請しない。

今日もいくつか「ながら聴き」しながら、ReHacQでゲストの糸井重里氏のコメントに共感した。

糸井氏といえばエッセイスト、コピーライターという印象しかなかったが、会社経営者でもあるようで。

氏が経営する会社は、どんなコンセプトで運営しているのか?

「稼いでる人が威張るのはカッコ悪い」

「ウチの稼いでる部署は全く威張ってない」

「ウチは稼いでいる人が威張らない文化がある」

その通り。「稼いでいる」「業績を挙げている」というのは本人の努力や能力もあるが、環境要因や運、タイミングなどもある。「稼げる環境」「業績を挙げられる環境」に感謝すべきだろう。その裏で日の目を見ない中で地味な仕事をしている者もいる。

ちょうど昨日医局でそんな話題になったから、余計に共感できたのだろう。

そのほかには、

「漫然と机に向かう時間より、(業務時間内に)映画でも見てきて、何か新しいヒラメキでもある方がよほど良い」

(会社の求める人は?)「いいひと(平仮名)がいい。仕事ができるけど一緒に働きたくない人は何となく嫌」

最近は仕事の能率が重視されて、日本もついに年功序列から成果主義へ、などとたびたび目にする。

一方で逆に「働き方改革」などと、社員のQOLが保障されるだけならいいけど、もっと働いてスキルや業績を上げたい若い社員が勤務時間を制限されて強制消灯されたり、という意味不明な事態。

さらに、AIの導入で失われる仕事は何か?、などという話題(煽り)も多く、「一体どうすればいいんじゃ!?」と、どの業界も閉塞感が漂う。

そんな中、この動画は難しい御託を並べるわけではなく、分かりやすく、フィーリング的にこの上なく共感できた。

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