見出し画像

癌告知を受けてからの日常の歩み方

 いきなりでした。そして、怒涛のような日々が襲ってきた。癌という、今まで私たちが遠く離れていたと思っていた世界が突然、目の前に現れました。治療方法、職場との関係、そして何よりも、残された時間をどのように過ごすか。優先順位を見極めることは難しい。妻との時間をより有意義なものにし、彼女が幸せな人生を送れるように考えることが、今、私にとって最も重要なことです。妻が自宅に戻ってきてからの毎日は、幸せそのものですが、ふと彼女が「ずっと一緒にいられたらな」と言うとき、心は締め付けられます。告知を受けてからの日々、私たちが歩んできた道のりについて、今日はお話しようと思います。


1.情報収集の重要性

 何より重要な事は、家族である私もいきなりの事で動揺し、色んな失敗を繰り返した。妻の癌の事を受け入れたくなく調べる事を怖がったり、職場の上司に突然電話をしてみたり、妻に「大丈夫」と根拠なき声掛けをしてみたり、だけど、告知後まず重要なのは、癌について知り、先生の言っている事を理解すること、そして治療法について知識を深めることは重要と、当初を振り返って思います。正確な情報を得ることが、不安を和らげ、次の一歩を踏み出すために必要不可欠でした。

2.優先順位の見直し

 生活の中で何を最も大切にするか、この問いに対する答えを見つけることが、癌との戦いで最も重要なモノでした。突然の病気の告知は、私たちに日々の選択と生き方について深く考えさせました。妻の健康と幸福、家族との絆、心の平和。これらは全て、以前は当たり前だと思っていたものが、今では私たちの生活の中心にあります。時間の使い方を見直し、仕事と家庭生活のバランスを取りながら、妻と共に価値ある瞬間を積み重ねています。優先順位を見直すことで、私たちはより意味のある生活を送ることができるようになりました。

3.妻と二人三脚で歩むという決意

 癌という病は、私たち夫婦に計り知れないほどの挑戦をもたらしましたが、それに立ち向かう過程で、互いへの理解と信頼が深まりました。治療の選択、日々のケア、そして心のサポートまで、すべてを共に決め、共に乗り越えてきました。妻の勇気と強さは、私にとって人生を変える出来事です。
 また、この困難な時期を通じて、私たちは小さな幸せを見つけ出し、人生の喜びを再確認しました。共に歩むという決意は、私たちに無限の力を与えてくれます。

4.支援を募る大切さ

 癌との戦いは、一人や一組だけのものではありません。周囲の理解とサポートがなければ、この道のりを乗り切ることは極めて困難です。家族、友人、同僚、そして医療チームからの支援は、私たちにとって大きな励みとなりました。特に、妻への日常的なケアや療養生活のサポート、精神的な支えは、彼女の治療プロセスにおいて不可欠なものです。
 私たちは、支援を求め、受け入れることの大切さを学びました。また、私たちの経験が、同じ状況にある他の人々にとっての希望や助けとなればと願っています。共に支え合い、情報を共有することで、私たちはこの試練を乗り越えることができます。

5.最後に

 私の最大の願いは、妻ともっと長い時間を共に過ごすことです。皆さんにも愛する人がおり、その人が苦しむことなく人生を楽しめることを願っていることと思います。妻の病気が発覚して以来、その想いはより一層強くなりました。
 現在、妻は標準治療を終え、自宅で緩和ケアを受けています。しかし私たちは、どこかに彼女の病を治す手立てがあり、新しい研究が進んでいることを信じています。この小さな希望が、大きな奇跡へと繋がることを願っています。

 ですので、もし何か彼女を助けることができる情報や支援があれば、どうかお力添えをお願いします。皆さんの小さな手助けが、私たちにとって大きな希望となります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?