コロナ助成不正 鳥取県議ら逮捕詐欺・詐欺未遂容疑〜すべてがNになる〜

                       2023年7月3日【社会】

 鳥取、愛媛両県警の合同捜査本部は6月30日、新型コロナウイルス感染症対策の国の緊急雇用安定助成金をだまし取ったとして、鳥取県議の平井伸治容疑者(55)ら5人を詐欺と詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
 他に逮捕されたのは愛媛県内の飲食店経営者ら男女4人。5人は2021年8月と10月の2回、飲食店の従業員17人に休業手当を支給したかのように装い、実際には休業しておらず、休業手当も支払っていないのに、愛媛労働局に緊急雇用安定助成金を申請し、現金計1189万円をだまし取った疑いです。同年11月にも同様の手口で助成金をだまし取ろうとしましたが、不正を見破られて未遂に終わった疑いもあります。
 平井容疑者は、申請書作成に関わったと認めており、禁錮刑以上が確定すれば、公民権が停止されて失職します。
 平井容疑者は、近畿日本ツーリストに勤務していた2010年、取引先の会社から約7億円をだまし取ったとして、詐欺罪で懲役6年の判決を受けて服役していました。
 平井容疑者は、この事実を明らかにして「前科があっても更生できる」と訴え、4月の県議選に鳥取市区から無所属で立候補し、最下位で初当選していました。
 日本共産党の市谷知子県議は「平井氏は自分が罪を犯していると認識した上で、現在は清廉潔白だと県民にウソをついて県議選に立候補しました。県民をだまして当選した罪は重いもので許されません。即刻、議員辞職すべきです」と話しました。


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