新型コロナワクチン効果 死者36分の1京大チーム推計〜すべてがNになる〜

                         2023年11月5日【社会】

 日本国内で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった2021年2月17日から、接種率が75%に達した同年11月末までのワクチンの効果について、京都大学、国立感染症研究所、東北大学の研究チームが評価結果をまとめました。ワクチン接種によって、(接種がなかった場合と比較して)感染者数は13分の1以下に、死者数は36分の1以下に減ったと推定されました。
 接種開始が14日早ければ感染者数は54%、死者数は48%減っていた可能性があり、遅ければ感染者数が2倍以上に増えていたと推定されました。
 また、ワクチン供給が少ない場合に、高齢者への接種を優先させることで、死亡率を最小限に抑えられることが裏づけられました。一方、若年層への接種によって流行の規模を緩和する方策の重要性も示唆されました。
 研究成果は10月18日、科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』に掲載されました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?