※本記事はめんたねにて2013年3月〜2017年6月まで行われたエリクソン研究会のメモ書きを文字起こししたものです。テキストは『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』を使用しました。メモ書きなのでテキストを読んだ前提でないと、わからない書き方になっていることにご注意ください。
またエリクソン研究会は現在は別のテキスト『2月の男』を読んでいます。
http://mentane.net/workshop/pg167.html

P=ページ数　L=行数
読んだページ数P433、P442～P451

P433
素足で出かける　子供
プールでバチャバチャ　子供　大人
キャンディをもらう　子供　大人

エリクソン催眠の時何処にいる？
2つの軸
役者の演技に近い
役に入り込むが、しかし台本というスジに沿って演じる様に
誘導する私、子供の頃の私
両方を同時にやっている

家庭教師を思い出す
エリクソン子供に物を教える話し方
相手の反応を見て大人として扱ったり、行ったり来たり

P443L18～P444L1
「しかし、いつからそのことを知っていたんですか」
謎の質問ゼイクへの学習効果が狙いか？
明らかにゼイクの意識をそっちに向けている
話を変えている→前に話していたキャンディー
意識ではなく無意識で取り扱わせたいと思うとこういう話し方になる。
ゼイクはキャンディーを受けとらなそうなので受け取らせるまでやる。

P444L2～L3
「（先生）さあ、いつか大きくなった時～たくさんの見知らぬ人に話します」
今は小さい子供という前提
混ざっている子供か？大人か？→混乱技法
どっちでもとれる言い方をして反応を見る

目覚めたとき子供の状態で周りの人を見なさいという後催眠暗示

年齢退行をしているので、周りに見知らぬ人がいるのは怖い
目を開けてコミュニケーションしても退行をキープさせようとしている
大まかには失敗だが、反応はしている
反応しなくても気がつかないようにする
暗示したことも相手には気がつかせない

P444L3～
フクロウよりもローレルの方が大きい
エリクソンにとって大きさは重要
子供には、早く大きくなりたい、大人になりたい、成長したいという健全で大事な想いがある。という旨の話をよくエリクソンはする

写真を見たローレルは大きくなったと思う
小さい頃の写真を見ると、幼いと思わず大きくなった、立派になったと思い、その思いは残る
シンボルとしてコノハズク（フクロウ）

小さい子供ランス＞ランス嫁
ランス嫁に小さいランスを守ってあげなきゃという心を引き起こす

車椅子→体が不自由
エリクソンがよくやる
エリクソンを庇護してあげたいという感情が引き出される
自分と他を比べて自分のイメージを再構築
比較の利用

記憶のフック（裸の写真、キャンディ）後催眠暗示
アメリカコノハズクは印象に残りやすい
また小さいので赤ちゃんの自分の方が大きい
ストーリー、ラベル、タイトルを付けることで記憶に残りやすくなる
何かシンボルになる物を置く

トランスが目的ではなく、トランスを通して
人から受け取ると良いことがあると知ること
よかったなと思って出てくる体験

催眠誘導と心理療法は同時進行
はっきりさせる人の力に頼る
エリクソンのやることはトラウマ治療ではない
あくまでも今までのパターンで新しいパターンを増やす、引き出す
結果健全な成長、変化をもたらす

エリクソンのアプローチは基本アナロジー
同じ構造の小さい変化体験
他の場面でもどんどん使わせる
エリクソンが何かを暗示する→受け取る→よいこと
小さなミクロのレベルで何度も繰り返す

P451
暗示の処理→ゼイクの認識は時間がかかる、ちゅうちょする→単純な認識で違う
エリクソンは新しいパターンの反応を取りたい
反応しないこと、曖昧なことは処理の一つではある
暗示の処理には時間がかからない場合もある
新しい暗示の処理の仕方→新しいパターンを獲得するので時間がかかってちゅうちょする
暗示の処理に時間がかかったわけではない
いつものパターンで暗示は処理できる

P451L4
「意識的行動」
普段やりなれていること
無意識的だが、あえてエリクソンはこういう表現
意識由来の自動運転
P451L5
「反応的な行動」
エリクソンが言うたびに、自然に目が開くこと
暗示への反応無意識的行動体の反応
サリーがコミットしない答えを見つけようとする
じっくり観察して反応を見ることを覚えさせる

自分がどう思ったか言わない
あいまいに、～かもしれない、なにも言わない
責任を引き受けない→ちゅうちょなく何でも言える。コミットしなくて良いから
コミットしない人は良くしゃべる

いつものサリーなら違った行動をしただろうと言う話
新しいパターンの引き出しは説明していない
見ている人が受け取れる範囲を伝える