ワークショップデザイン
こんにちは、秋山です。
今日は、ワークショップデザインの前半をサマリーしていきます。
いつもの盛り上がらない会議や研修と、楽しい共創的なワークショップの違いがわかるのが、こちらの一冊。4月の入社ラッシュまであと1ヶ月。新卒研修や中途のオンボーディングを設計している人も多い時期かと思います。少しでも参考になれば嬉しいです。
3行サマリー
ワークショップとは、主体的に参加したメンバーが協働体験を通じて創造と学習を生み出す場。教えられる、教育の場ではない。
ワークショップは「セッション」の組み合わせであり、セッションはアクティビティとテーマと場で構成される。
セッションには2つの狙いがある。セッションでアウトプットするもの=成果と、参加者の関係性の変化である。
ワークショップと研修の違い
研修は予定調和、ワークショップは相互作用で不確実性を孕む
研修は受け身、ワークショップは主体的参加
研修は講師が主役、ワークショップは参加者が主役
ワークショップの命は、その場その時に生まれてくるもの、創発性です。
参加者が持つ経験や考えを大きな鍋に放り込み、それらが相互作用して、味の協奏・シナジー効果を生み出すのがワークショップです。
受け身ではないため、主体性が引き出され、参加後の行動変容や関係性の向上が起こりやすい特徴があります。
ワークショップをデザインする
ステップ
①コンセプトを固める
②プログラムの方針・型を決める
③詳細を作る
④開催準備をする
メインは、③詳細をつくるの部分です。ここの手持ちのhowが少なくて困る人が多いことでしょう。本書では具体例をふんだんに交えて解説しています。
セッションの狙いを定める
プログラムは「セッション」が複数あつまったものです。オープニング、クロージングなどがセッションにあたります。まず各セッションの狙いを定めます。セッションには、成果:このセッションで何をアウトプットとして出すのか、関係性:このセッションで参加者の関係性をどうしたいのか、この2つの狙いがあります。
狙いをつくるポイントは、名刺+動詞の形で定義すること。
お互いを理解する、アイディアをなるべく多く出す、誰が実行するかを決める。などです。
成果の例
意識を合わせる、問題を提起する、情報を共有する、体験する
関係性の例
お互いを知る、考え方を理解する、一体感を高める、危機感を共有する
アクティビティを考える
5種類を使いこなす。
場をあっためる
心をほぐす
頭をほぐす
資源を引き出す
引き出す
擬似体験
実体験
話し合う
広げる
深める
考える
つくりあげる
意見集約
制作する
分かち合う
成果を共有
振り返る
問いのテーマを考える
一セッション、一アクティビティ、一テーマが基本
テーマとは、問いです。「チームの業績を伸ばすには?」「話し合いをスムーズにするには?」など、問い形式にする。その際、セッションの狙いと問いを整合させることが重要です。
狙い)問題共有 <> テーマ)〇〇について最も重要な問題はなにか?
狙い)原因追求 <> テーマ)それを引き起こした根本原因は何か?
また、答えやすい問いから深く考える問いへと、段階を踏むことが大切です。
考えやすいことから入る
何を経験しましたか > 何を学びましたか
知っていることから入る
知っていること > 知らないこと
過去経験したこと > 想像を膨らませた未来のこと
個人的感想
なんとなーく作ってきてしまったワークショップですが、考え方のステップや押さえるべきポイントが明確になった。
後半は具体的なワークショップ事例もあるので、組み合わせて使いこなせるようになっていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?