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寝ながら学べる構造主義

こんにちは、秋山です。
今日の積読解消は、寝ながら学べる構造主義。人の思考や認知は、使う言葉や所属する組織・民族によって変わると考えるのが構造主義の基本ですが、その源流について入門書という立場から初学者にも分かりやすくまとめてくれています。

ではいってみよう、やってみよう!

キーワード

  • カール・マルクス

  • ジークムント・フロイト

構造主義とは

私たちは生きている限り、ある時代・地域・社会集団に属しています。その条件が私たちのものの見方、感じ方、考え方を決めています。私たちは自分たちが思っているほど自由に、あるいは主体的にものを見ているわけではないのです。

私たちは自律的な主体であると信じているけれど、実は自由や自律はかなり限定的なものである、という事実を徹底的に掘り下げたのか構造主義です。

以下は、構造主義の源流となる考え方です。

マルクスの階級意識

マルクスは階級に注目し、人間はどの階級に属するかによって物の見え方が変わってくるとしました。その人を決めるのは「何ものであるか」ではなく「何をなすか」である。人間は行動を通じて何かを作り出し、その創作物が作り手自身が何者なのかを規定し返す。「作り出したもの」を媒介して、人間はおのれの本質を見て取る、というのがマルクスの人間観の基本です。

作り出すの基本は、労働と呼ばれます。マルクスはこの労働を通じての自己規定という定式をヘーゲルから受け継いています。

フロイトの無意識

マルクスと並ぶ構造主義の源流がフロイトです。マルクスは労働に着目し、人が作り出すものがその人を規定するとしましたが、フロイトは人間の中心にある「無意識」に着目しました。無意識とは、当人には直接知られず、その人の判断や行動を支配しているものです。

マルクスとフロイトは、内面と外面という全く違う考えに基づいているようで、実は深いところで通じています。ぞれは人間は自分自身の精神生活の主人ではないということです。

ソシュールの一般言語学講義

ソシュールは人が所属するコミュニティ・言語圏がもつ考え方が、その人の発想や考えに影響をもたらすとしました。

シニフィアンとシニフィエ
ソシュールは言葉は、シニフィアンとシニフィエの二つの面から成り立つと考えました。シニフィアンとはある物事を表す言葉そのもので、シニフィエはその言葉を聞いた時にイメージする概念を指します。
たとえば「ネズミ」という言葉自体がシニフィアンで、ネズミという音を聞いた時に頭に浮かぶイメージがシニフィエです。

日本には青色が69色あります。青(=シニフィアン)といっても人によってイメージする青(=シニフィエ)が異なります。

個人的感想

実は本書まだまだ続くのですが「寝ながら学べる」というのは嘘ではなく、本当にとてもよく眠れまして、まだ二章しか読めてません。続きはまた今度まとめてみます!いつか必ず。


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