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雨降りの日、ローカルバスに揺られる

6月になりました。
5月下旬からぐずつきはじめた天気に翻弄されながら、まもなく訪れる東北の梅雨をどう乗り切るか、遣り過ごすか考えているところです。

そんな5月最後の日曜日、友人に会いに石巻市へ。
当日朝の予報は15時ごろから毎時1ミリ程度の雨。
ならばその前にちと市内の山のうえでも行ってみようかと思って、早朝6時すぎには仙台の寓居から出発したのですが、例によって写真撮りながら2時間余走行して石巻市内に入ると、ぽつぽつ雨が落ちてきました。


仙石線旧東名ー旧野蒜駅間のトンネル。このあたりで電車が被災したようだ

とりあえずバイクは、石巻駅前の駐輪場横にある、市営のバイク駐車場なるところに停めまして。
無料だけど屋根なし…ハーフカバーいうものは持参していたので掛けてやって。これでも置いていいよというのだから、自転車や50㏄までしか置けない都市にくらべれば良い方です。(仙台市の市営駐輪場も、大型二輪でも置いていいのだからかなり恵まれている)

さて!約束の13時すぎまで暇なのです。
中心市街地をあるき回ったところで、時間的には知れています。
疲れそうだし(運動不足だよ)。
ちと気になって駅前のバス停の時刻表をみると、10分ほどあとに発車する「飯野川」行がある。
地図ではみていたし、北上川(石巻港方面に流れてくるのは旧北上川)を渡る手前付近までは昨年春に50㏄できたことがありました。

案内所で終点までいくらか聞くと、640円だそう。
しかも交通系ICカードも使える。
めったに乗らなくなったけどすいかは持ってて残額もあったはず。
というわけで乗車することにしました。


いまはどこに行ってもこんな顔のバスばっかりだね。

いまどきになってフィルムでバス写すことになろうとは…
乗客は約5人、だがおしゃま以外はみな途中で早々と降りていきました。
経由地の石巻専修大学でも乗降ゼロ。ぼっち。貸切状態。

途中までは、ほんとはバイクで行きたかった上品山じょうぼんさん方面への道順そのものでした。
センターラインのある片側1車線の道を担々と走っていると、「次は蔵の迫くらのはさま」と放送。
運転士がブレーキを踏んだのでなにかと思ったら、右折して細い田舎道に踏み込んでいく。
旧道区間みたいだ。そのカーブの途中に停留所と木造の小さな待合室がみえて、そこが蔵の迫だった。
通過するとまたもとの道に戻る。
ほんの数百メートル程度ではなかったかな。


また2車線の道を北上していくと尾崎という停留所。
昨年きた場所がまさにそのあたり。
山のうえの牧場への登り口でもあったのね。
残念だけどそちらへはまた再訪するよ。結局まだ雨は地面をぬらすほどでもないんだけど…
左折してさらに北上すると、辻堂という停留所で、これまた昨年写真撮ってたのだよね。

堤防の上の道路に駆け上がって、4月に岩手県境附近のもうすこし上流域をみてきた北上川、もうすこしで河口というあたりで長い橋を渡り、また堤防の上を走ると街がみえてきて、堤防を降りたらそこが終点の飯野川。
この時点で10時。ほとんどまだ雨なんか降ってなかった。やれやれ。


昔はここに車庫があったそうです。
当時の栄華、というほどでもないのかも知れないけど、反対側を向くとまるで駅前のような風情が漂っていました。


角店の仕出し料理店の前には、懐かしや円筒形の郵便ポスト。
日本郵便のステッカが貼られていたからまだ現役なのか。


11時の折り返しのバスの時間までに、さきほどの辻堂まで写真撮りながら先回りしようかと思ったものの、5分も行かないところの廃墟医院で37枚終了。
この日はフィルムの途中から撮影してたからね。
なので結局終点まで戻り、30分ほど待って道の駅経由で石巻あゆみ野駅まで向かう系統に乗って…その待ち時間に新しいフィルムに詰め替えたので、それは次回あたりにご覧いただけたらと思います。
例によって、まだ撮り終わってないし。


CONTAX T+KODAK GOLD100(期限切れをISO80設定で撮影)

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