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【ジャンクカメラいじり】リコーオートハーフ初代

着々と下り坂を歩んでおります、おしゃまです。
真面目なので冗談でもなんでもなく。

仕事納めの日の帰り道、またカメラ屋さんに寄って、こんどはジャンク品に手を出しました。
昔オートハーフ持ってたことがあったのですが、こんどはその初代モデルです。
1962年発売。

お店でシャッター切れないかチェックしたら、一応は切れました。
フィルム入れないと作動しないのが基本ですが、フィルム送りのためのスプロケットを指で回すとシャッターチャージされてテスト可能なのです(その筋ではおなじみの小技)。

帰宅してよくみると、その部分ギアがまる見えでした。
レンズからの光が導かれる下に歯車が!
大胆な設計ですな。

大胆といえば、この初代はフィルムのパトローネを押さえる板がモルトプレーンで支持されています。
モルトというと、このカメラ遮光はほとんどモルトプレーンに依存しています。
貼り替えのとき溶かさないようにせねば…

はい!もちろんモルトも劣化してました。
なのでさっそく貼り替えます。

使用したのはこれ、コンタックス139用モルトプレーンの余りです。
カットされて細くなっている部分を流用しました。
後年のオートハーフはもっと盛大にモルトが貼られてるようですが、初代はどうやらこの程度。
その代わりファインダーアイピースまわりにも貼る必要あり。
そこにはカットされて残る余白の部分を。

まずは無水アルコールを綿棒に含ませて古いモルトを拭き取ります。

その後で細切りモルトの裏紙をはがして、えいやっと接着面を押さえてくっつけます。
単純な四角に近いからこんな雑な方法でもなんとかなりました。
前述のパトローネ押さえを溶かしたくなかったので、アルコールをダボダボ流したくなかったのも一因です。なのでボソボソなのは許してください。

フィルム横送りのハーフ判だから縦位置が基本なのに、アイピースは横長。
オリンパスはここも縦でしたね。

さて ここまでやったら早速試し撮りしたいところ。
取り出しましたるフィルムはコダックゴールド100、24枚撮り、期限はご覧の通り。

シャッター押すだけのカメラだからか、フィルム装填も簡単にという配慮でしょうか。
パトローネを入れたらリーダー部分、フィルムの先を巻き上げ軸の銀色クリップ状部分に挟んで、スプロケットとパーフォレーションを合わせて蓋を閉めたら…

初代ならではのL字状に動かすロック/裏蓋オープンノブ…
(文末に追記)

底面のノブを矢印方向にやさしく回します。
これが実はゼンマイを巻く動作でして、
なにをするかと言えば、ゼンマイ式モータードライブ、自動巻き上げなのです。
すなわちシャッターが切れた直後にジーッと1コマ分巻き上がる仕組み。
セレン光電池を利用したAEともども、電池を一切必要としない。

そんなふうにフィルム詰めたまでは良かったものの
動いてくれません。
一旦フィルム取り出します。

そうすると動くんだけどなあ…
もういちど詰め直してみて、ゼンマイ一杯に巻いて独特なレリーズボタンを押すと(縦に1センチストロークするのが正常)
シャッターが切れてジーッと巻き上がりました!
先頭は既に感光してるので続けて5枚ほど撮りましたら、また沈黙よ、、、
ふたたびフィルム取り出したらベロ出しできず完全に引き込んでしまった!

きょうはこれで限界でした。
なにが原因か、手探りであれこれ見てみます。
さて続きはあるのかな? 

OM-4tiのフィルム撮りきってないのに…

12/28追記
ロックノブをLの方向に動かすと、シャッターロックがかかるのですね!
後の改良型にはない機構なので、知りませんでした、、、

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