背馬の俳句575

背馬と申します。
8/20〜24に作った俳句になります。
定型俳句のみ。46句
宜しくお願いします。
#俳句 #定型俳句 #haiku

8/24 13句
盆の月ながめることしか出来ませぬ
誰か出て誰かが入り秋立ちぬ
台風の翌日まずはコーヒーを
何者かわからぬ僕が林檎噛む
秋しぐれ青空握りこぶしほど
つかの間の秋の時雨や長話
台風の後浜に来て靴脱ぎし
秋の夕雲のすき間に星一つ
潜伏をしておる盆の月は見し
白人がApple持って御影駅
秋濤に震えしバラック小屋がある
盆の月父にメールを送つたよ
コスモスが揺れてる風はないのにな

8/23 7句
台風が淋しさを増しやつて来る
野分の夜 Wonder wallのリアムの声
林火忌や空の広がる道に出る
何度目かエリアメールが来る処暑
ジグザグに青空歪み台風来
暴風と波浪警報処暑の海
無人バス来たりて処暑の海に果つ

8/22 12句
露寒のあなたを温めるパーカー
星一つ流れゆくのを掬ひたし
秋ホタルたとえばこんな下町に
右斜め上空に月家につく
冷やっこたぶんおそらく前を向く
秋空にひとりの場所を探しけり
踊りたるのち冷めてゆく体かな
たましひの燃え上がりたるほど踊り
わが町の世界基準の盆踊り
納得ができぬと怒る踊りかな
秋風の微粒子不安そして希望
秋の夜の残り一つのアルフォート

8/21 4句
真っすぐに決してならない山の芋
新涼のダクトつながり鳥を焼く
自然薯すりおろしゆび傷つけし
自然薯の少し高めの値に迷う

8/20 10句
街に出て夜は鰯となりにけり
曼珠沙華捧げし里の石仏
島に行く港の隅の鰯売り
コスモスの満ちたる無人販売所
蜩の山とひぐらしの山と
鰯焼いてパンに挟んだ夜も更けし
街灯も秋灯と呼べり午後六時
鮎釣りの人に雨降る宇治市かな
秋の蚊の居るらしわれの血には来ず
夜中テントでいわしの缶詰を食むや

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