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イライラしてる時の頭の中

9歳娘がイライラするとき、地団駄を踏んでうんうん唸っている。辛そうに見える。


先日参加したNVC(非暴力コミュニケーション)のワークショップで、対話を円滑に進めるために使うカードが心地よかったので、紹介された子どもニーズカードを購入していた。

【聴くためのツール】としてのカード。

まだまだ経験値が浅く、親子という間柄もあって、ついつい提案や世間体、一般論などを言ってしまうのだけど、なるべく黙る。沈黙を恐れず。

このカードはまだまだ使いこなせないけれど、カードのおかげで私は「聴きますよ!」という姿勢になり、娘は「聴いてもらえるのか」という土台づくりができたように思う。
そのエピソードを忘れないように書き留めておく。

NVC子どもニーズカード

今日、私も参加した学校の放課後活動の時、思い通りにならず泣いている娘。
友だちがずっと背中をさすってくれ、別の友だちは指導者にも伝えてくれていた。
仲間に恵まれたなと後ろから見ていた。
活動は終わり、いつもの用に夜を過ごす。
けれど、眠れない。
21:00か…と思いつつ「ちょうど喋ろうか」と子どもニーズカードを見せた。

聴き役の私が覚束ないのもあり、余計イライラさせてしまって、中途半端にかーどを片付けていると、

娘「頭の中の部屋に入れなくて行ったり来たりしてるんだよね」

(ん???なんのこと?この子大丈夫?)とビビりながら、

私「頭の中に部屋があるの?ママ、そんなふうに考えたことなかったから教えてほしいんだけど、部屋ってたくさんあるの?」

娘「これ(カード以外)が部屋、これ(カード)が嫌な気持ち。嫌な気持ちは部屋に入れなくて、行ったり来たりするの。イライラする。部屋は20個くらいかな。」

(めっちゃある〜!!!)

頭の中の部屋の説明

私「ずっと入れないの?」

娘「楽しい気持ちがあると、一緒になって部屋に入れる。そうじゃないと入れないから、部屋と部屋の間に隠れてたりするけど、また出てくる。出てこないように、別のことしたりする。」

私「楽しいことあると入れるんだね。よかった。」

娘「めっちゃ嫌な気持ちは、楽しいのが2つとか3つないと入れない。」

私「そうなんだ。3つレベルの嫌な気持ちは、どんなことだった?」

娘「2年生の時の…………」

私「そっか、それは嫌だったね。」

(それがランクイン?!?!?!)
当時、聞いたけれど、そんなに重いことだとは思っていなかった…。

私「部屋に入れない気持ちのまま寝ちゃったらどうなるの?」

娘「ずっと起動したままな感じ。」

私「スリープモードってことだね。それは疲れそう。気になってることあると夢に出てきたりするもんね。
頭の中の部屋の話、ママは考えたこともなかったから知れてよかった。誰かに話したことある?」

娘「ないよ。誰も聞いてこないし。」

確かに。
結局1時間半くらい話して、その後、クールダウン的に薪ストーブの前で暖まって、「寝ようかな」と部屋に行った。眠れたみたい。

今日もまだ脳はシャットダウンできていないかもしれない。
けど、スリープモードに入れてよかった。

私も心身疲れているし、末っ子のへばりつきも家事タスクもある中で、ゆっくり話を聴くことは気力と勇気がいる。
けれど、気になったときに、掘り下げる手伝いをするとこも1つのタスクなんだと思う。
それは義務ではないし、力不足で不格好だけれど、小さな人に心を寄せていきたい。

面白い夜だったけど、私もめっちゃ疲れたな。寝よう。

明日は楽しい気持ちがたくさんありますように。

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