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思い出し泣き笑い⑧〜要介護認定を受ける

父も母も要介護認定が1でも良いからつかないと施設へ入所出来ないらしい。

そこでケースワーカーさんに相談して認定する人に両親が暮らすアパートへ来てもらうことになった。
私も立ち会い、担当者からそれぞれ質問され、それに答えるという形式だった。

先ずは父から。
ボーッとし、質問になかなか答えない父に、全て母が答えるという状況。担当の人に「お母さん、ちょっと黙っててもらえるかな」と言われていた。
娘としてはちょっと笑えた。
昔からそうだ。無口な父におしゃべりな母。私からすれば、いつもの二人だ。
とはいえ、今は状況が違い過ぎる。

次は母の番。
流暢に質問に答える。
私は心の中で「お母さん、今日に限ってしっかりしすぎや!」と叫ぶ。

結果は1週間ほどで連絡してもらえる。

父も母も、どこまで自分たちの状況を把握しているのだろうか。

私からは「安心して暮らすために色々な人と相談してる」としか言えなかった。

お父さん、お母さん、ごめんね。
私は一緒に暮らせない。
私にも私の家族がいて、守りたいものがあるんだ。