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[来世は他人がいい]癖強キャラたちの新感覚ラブコメ漫画!

強い女性はお好きですか?

昔パナソニックの広告に「きれいなおねえさんは、好きですか。」というコピーが採用されていました。「そりゃ好きだろ!」とテレビに向かって突っ込んでた私が覚えているのは二代目の松嶋菜々子さんのCM。いまは時代的にこういうコピーが採用されることは無いと思うんですが、印象に残る広告の一つでした。

漫画概要

さて今回ご紹介する漫画は月刊アフタヌーン(講談社)で連載中の「来世は他人がいい」です。令和の「極道の妻たち」新世代の「アウトレイジ」、だけどラブコメ!と色々な要素が全部盛りの濃厚なストーリーを読ませてくれますので、年齢問わず、むしろ極妻を知っている年配の方やアウトレイジ好きだったなぁという方も楽しめる漫画だと思います。BL的に楽しむ方も多いのかも。

この作品を"ラブコメ"とカテゴライズして良いかどうか悩むところですが、超濃厚な愛を見せてくれることは間違いありません。実はこの作品、「次にくるマンガ大賞2018」では堂々第1位になった作品です。販売部数はシリーズ150万部を突破していて数字的にも成功している作品だとは思うのですが、そこまで話題になっていないのが不思議の一つ。「次マンで第1位!」というのは出版業界では話題になるだろうし、それによって書店での取扱いも増えていく、そして定期的に書店の漫画棚を眺めにいくコアな漫画ファンには届くでしょう。しかしながら、その先の漫画ライトユーザーへはなかなか届きにくいのだなぁと。

さて、本題に進みましょう。

覚悟を決めた人は強い

主人公の染井吉乃(ソメイヨシノ)は関西・染井組という極道一家に生まれ育った女性。同じく関東の深山一家で育った深山霧島(ミヤマキリシマ)。彼らは親、というか家同士の取り決めで婚約関係になります。しかし、二人は性格的に全く合わない相性最悪の様子。

この作品の魅力は、登場人物の魅力です。まず吉乃。例え極道一家に生まれたからといって必ずしもタフに生まれてくる訳ではありません。実際に彼女の父はそうではなかったようです。そして、吉乃本人は普通に高校に通う普通の女の子、、、、と思っていたのですが。吉乃はある日学校の靴箱を、教科書を泥だらけにされてしまいます。凹んで嫌になって泣いてしまうかもしれないところ、文句を言いながらも公園の水道で独り靴の泥を落としています。けれど、吉乃は泣きません。その時大阪にいる祖父の蓮二と電話で話すのですが、「虐げられても爪弾きにされてもどんだけ上手くいかんかっても一年は帰ってくんな 死に物狂いでしがみついたるんや」との一言で彼女のスイッチが入ります。スイッチが入った吉乃は結構怖い。。。とにかく、なんちゅー女性なんだ。。。と驚かされると思います。

愛情表現の癖がすごい!

もっとヤバいのが深山霧島(ミヤマキリシマ)。どっちも苗字?みたいに思われるかと思いますが、霧島が名前です。彼は性癖がヤバくて「女に嫌われてて女友達なんか一人もいないような女に人権無視でメチャクチャに振り回されるのが最高に好きなんだ」と。これ読んだ時に、まじでさっぱりよく分からなくて、でもそんな人もこの世の中にはいるかもなって思ったけど、それでもやっぱり全然理解できなかったのを覚えてます。しかし、吉乃のことを強く想っていることは間違いないんですが、ただそのやり方が少し独特過ぎるだけでいい奴なのだと思います。

初めは、霧島のことが嫌で嫌でという吉乃でしたが、彼の近くで生活していくうちに徐々に心を許していく過程が描かれていきます。霧島の危険だけれど純粋な吉乃への愛情というのは見ていてヒヤヒヤさせられるのですが、きっと彼の過去に何かしらの理由があるのです。小学校の頃に暴力事件を起こしたということだけは語られていますが、詳細なところが今後どう描かれているのか楽しみな物語です。

癖強キャラクターしかいないんかい!

他にも登場人物は全員ヤバい!「鳥葦翔真」「明石潟 椿」出てくるキャラクター全員がどっかしらやばくて、まさに「全員悪人」のアウトレイジに匹敵する強烈さをもった漫画なのです。

現在コミックスは第6巻まで発売中です!これを機に一気読みしたらどハマりするかも!


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