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水星の魔女15話はニカ虐ではなくノレ虐

(画像は公式Twitterから)

こんばんわ、深夜区トウカです。

今回は水星の魔女15話「父と子と」の感想として、「ニカ虐ではなくノレ虐である」という主題に則り記事を書いていきます。

突発記事の上にシーンのごく短い部分を切り取って書いていくので本文は短めです。

その前にセンシティブな「○○虐」という言葉を使う理由ですが、ひとえにフォーマットとして変形が容易で使いやすいからです。
類義語に「○○曇らせ」がありますが、それよりも物理的なダメージを想定しこの言葉を選びました。
私はこの言葉を「純粋に状況を指すもの」だと捉えており、特定のキャラクターに対するヘイトから使っているわけでないことをご理解ください。

なお、本編がグエ虐であることはもはや議論の余地すらない事実であるためにここでは割愛します。
冒頭の無理矢理口に詰められえづき涙するところに始まり、やっとこさ身を起こし、覚悟を決め行動した最後は…紛うことなき"虐"ですね。

そんなに長い記事にはならないと思うので前置きはこれくらいにしておきます。

○蹴られるニカの精神

冒頭のグエ虐シーンが終わると、今度はニカが蹴られているシーンに繋がります。

蹴っているのは前回パートナーを失ったノレア。取り巻きはフォルドの夜明けと内通しテロを起こしたシャディクガールズ達です。
(当初「フォルドの夜明けの取り巻き…」としていましたがコメントで指摘していただき訂正しました。ありがとうございます)

この蹴られるシーンですが、効果音のみにするといった配慮は全くなく、残酷な暴力として描かれています。

呻き声をあげ、這いつくばるニカに対して浴びせかけられる容赦のない蹴りは相当痛々しく、このシーンだけを見るとニカ虐のように思えます

しかし、重要な要素が一つあります。
それは、ニカが謝っているどころかノレアに対ししっかりと反論しているところ。

蹴られている最中にも関わらずこれが出来るというのは相当精神が強いというか心が折れていないことの証明ではないかと思います。
言っていることも実際に正論で取り乱したという感じもありません。

○ノレアの自傷行為?

対してノレア。
見ればわかりますが、相当荒れています。
同志というわけではないものの今のところ味方勢力であるシャディクガールズに止められているくらいなのでかなり暴走しているということが分かります。

理由は相棒のソフィを失ったこと。
相棒を失い取り乱す気持ちはよく理解できますが、ソフィの死因はパーメットスコアの上げすぎ(強制的に上げられた)であり、当たる人物として適正なのはスレッタでしょう。

にも関わらず、単なる末端スパイのニカに暴力を振るう。
これは完全な八つ当たりです。

そしてこれは個人的な意見ですが、その行為が八つ当たりであることをノレアは理解していたように感じます。
その上で行き場のない感情を発散するためにニカに当たっていた、というのが正しいのではないでしょうか。

なぜこんな形でストレスを発散するのか。
それは、ノレアが暴力(物や人に当たる)以外の発散法を知らないからではないかと考えます。

先週のソフィも合わせて考えると、フォルドの夜明け構成員のアーシアン達は奪うことでしか何かを手に入れられない。
つまり、対外的な手段として持っているものが暴力しかないという状態なのです。

そして、ノレアは決して馬鹿な人間ではありませんから、その八つ当たりが理不尽なもので本質的な解決につながらないことを知っているのではないかと思います。
だとすれば、これは自傷行為の一種と言えるかもしれません。

この言葉も軽々しく扱うべきではないセンシティブなものですが、これに関しては私の心中に確固たる根拠があります。

まず、イジメというのは他人を攻撃して金銭などの利益を得たり他人を嘲笑うことで悦楽を覚えることです。
それに則れば、今回のノレアの行いは後者になるでしょう。

しかし、実際にはニカを嘲笑って悦楽を覚えるどころか反論されて心の傷を深いものにしています。

思うように事が運ばず、壁や物を殴ったりすることも自傷行為の一種に含まれるということを考えればこのケースは十分に当てはまるものでしょう。

○追い詰められているのはどちらか

以上を踏まえて考えると、追い込まれているのは明確にノレアの方という結論になります。

そもそもの話ですが自らの言葉で主張を行っているニカに対して「どの口がどの口が!」と連呼して暴行を繰り返しているノレアという構図がもう既に両者の精神的な力関係を表しています。

ニカは殴られても蹴られても主張は変わらないわけですから、もはやノレアにとってニカを蹴る意味は存在しないのです。

だけど衝動を発散する方法を暴力しか知らないからそうする。
蹴ってる方も痛いだろうに…。


凄惨な精神状態に追い込まれているという意味で、このシーンはニカ虐ではなくノレ虐だと言えるでしょう。

あとがき

水星の魔女15話放送直後の魔女ラジ(#28)MCがソフィ役・井澤詩織さんとノレア役・悠木碧さんだったので思わずアフタートーク聴きたさにガンダムFC会員になってしまいました。
物語も大分進行し、不穏な展開大好きな人間として目が離せなくて毎週が楽しいです。
一期で学園とキャラを丁寧に描いて愛着を持たせておき、それを破壊する感じ…良いな…。

とにかく前話までクール(に見えていた)だったノレアがソフィがいなくなってしまった瞬間にあんなに取り乱すのがもう…。正直言ってめちゃめちゃ好きになってしまいました。
ノレアは絶対勉強的でない賢さを持った聡明な人物だからニカ姉を蹴ったって問題の解決にならないことはわかってる。だけど、思いの行き場がない。聡明なノレアですら発散する方法を一つしか知らなくて、それを抑えることができない…。
もう相棒死んでるのにこんなところ見せられたら好きになっちゃうじゃないですか…!!!

ノレアもフォルダの夜明け所属、言うならば殺人者側なのできっとロクな未来は待っていないのでしょうがソフィを想う気持ちは本物だったと私は思います…ノレソフィ…。

それはそうとして!

魔女ラジは短すぎる!!!もっと他愛のないトークが聞きたいよ!!!もっの長くやってよ!!!!!!!


井澤さんと悠木さんの語りもっと聞きたいですよ!
もちろん他のゲストさんのも!

ラジオの最後、ガンダムインフォメーションのコーナーに入ると「ああ終わるんだ…」」と無性に寂しい気分になってしまいます。

伝えたいことは以上です。

ここまでお読みいただきありがとうございました!


(ルブリスソーンを買おう)



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