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疎開以来、70年ぶりのご来島。「やっと来ることができました」

「小学1、2年生くらいの時にね、種子島に疎開していたの。宇宙センターのところに疎開先があって、死ぬまでにもう一度行きたいと思っていたのよね。やっと来れました。」


夏前にバスガイドをさせていただいた時のこと。久々に30名超えのお客様を目の前にして、コロナがやっと明けてきて、コロナ前の活気が戻りつつあることに嬉しさを噛み締めながら臨んでいました。


その中に乗っていた関西から70歳後半のおばあちゃん👵とお孫さん。おばあちゃんのは遠い昔、第二次世界大戦中に種子島に住んでいたご経験をお持ちでした。


今から約70年前。疎開先は、現在の種子島宇宙センターがあるエリアだったそう。宇宙センターが設置される前、そこには集落があり、民家がありました。おばあちゃんはその集落に戦火を凌ぐため疎開し、1〜2年ほどの歳月をこの島で過ごしたそうです。


その当時、もちろんわたしは生まれていなかったけれど、70年の時を経て種子島の今を伝えるわたしと出会うなんてなんだかとても感慨深くなりました。

ちょっぴり腰が曲がって、でもまだまだしゃんと歩くお婆ちゃん。人生の片隅に種子島があり続けていたことがとても嬉しい。お婆ちゃんの人生が幸せでありますように。

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