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ゆとり世代の感想文#1~DIE WITH ZERO~

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」という本を読んだので、自分なりの解釈を概要チックにまとめ、その後20代である自分が考えたことを書いていきます。

■自分の解釈交じりの概要
”DIE WITH ZERO”というタイトルを日本語に意訳すると「お金は使い切って死のう」になる。
ただ、これは何も考えず贅沢にお金を使いましょうというメッセージではない。本書の例にもあるが、それではイソップ物語(アリとキリギリス)のキリギリスの二の舞になってしまう。
このタイトルは、良かれと思いせっせと働きお金を貯めている方(イソップ物語でいうアリになっている方)に向けたメッセージになります。

ではなぜ”DIE WITH ZERO”が”人生が豊かになりすぎる究極のルール”になるのだろうか
まず”豊かな人生”とは「死ぬ間際に”思い出”となる経験をどれだけしたか」であり、どれだけお金を残したかではない。本書では、その思い出となる経験の一例として、友人が少ない給料で借金までして3か月のヨーロッパ旅行をしていたことをあげている。
そして、その”思い出”を作るためにはお金、時間、健康の3要素が基盤となっている。この3要素は歳(ライフステージ)によって変化していくものであり、ライフステージに合ったアクションが必要である。
例えば20代であれば、お金はないが比較的時間もあるし、健康である。
結婚し子供が出来るころには、昇進もしお金は増えてくるが、時間がなくなり、健康状態も下降気味になっている。
そして、リタイア後はお金と時間はあるが、なんでもやりたいことができる健康状態ではなくなっていく。
まとめると下記のような表になる。
┌──────────┬────┬───┬────┐
│ライフステージ │お金   │時間 │健康   │
├──────────┼────┼───┼────┤
│独身(20代)         │×        │〇     │◎       │
├──────────┼────┼───┼────┤
│家族、子あり  │△~○│×      │△~〇│
├──────────┼────┼───┼────┤
│リタイア後   │○~◎│◎    │×~△ │
└──────────┴────┴───┴────┘
したがって、
20代では、お金をかけてでも時間と健康が必要な経験をできるだけする方がよい。先にあげた思い出となる経験の一例(友人が借金して旅行した話)がよい例である。
家族、子供ができたら、お金で時間を買い、できた時間で思い出を作る。
リタイア後にできることは、自分の健康状態に合った思い出作りしかない。
しかし、自分が思っているよりリタイア後にできる経験は限られており、お金を使う先がなく余ってしまうのである*。
*例え話やデータは本書に記載してあるが、この記事では割愛

まとめると、”DIE WITH ZERO”とは下記のようなルールであり、実行することで人生を豊かにできるだろう
・”豊かな人生”とは「死ぬ間際に”思い出”となる経験をどれだけしたか」
・”思い出”となる経験を作るために
 -20代では、時間と健康が必要な経験にお金をかける
 -中年期には、お金で時間を買う
・老後に思い出作りは思ったほどできない(お金を使いきれない)ので、賞味期限がある(その時しかできない or いずれできなくなる)経験にお金を使う

この記事では割愛するが、”子供にお金を残したい(遺産相続はどうするか)”や”老後のお金が尽きてしまうのでは”といった疑問を持つ方もいるかもしれない。その疑問に対しても、”DIE WITH ZERO”の考えに沿った回答が本書にあるので、気になる方は実際に本を読んでほしい。

■”DIE WITH ZERO”を読んだきっかけ
自分は学生時代に投資を興味を持ち、社会人になってから投資を始めました。資産運用は順調に推移し、現在はFIREムーブメントについても考えています。(noteにも記事を公開してます)
このままいけば死ぬころには1億円は資産形成できると自信を持ち始めた時に、”死ぬまでに使いきれ”と真逆のメッセージを発信しているこの本が目に留まったのがきっかけです。

■”DIE WITH ZERO”を読んで考えたこと
まず、現在の自分の状況はというと
・お金
投資は順調で、物欲も少なく、趣味はあるがお金はかからない、といった状況で一般的な20代と比較してお金はかなり余裕がある
・時間
土日は趣味に時間を割いてますが、予定はぎっちり埋まってなく、どちらかというと時間が余っている
・健康
マラソンみたいなハードなスポーツ以外はできるくらいに元気
食事は自炊して野菜もとっているので良いが、運動不足
まとめると お金:◎、時間:〇、健康:〇
このような状態で、思い出作りの基盤である3要素は盤石です。

本を読んで、自分は今しかできない経験ができる素晴らしい状況がそろっているし、お金も使っていこうと思いました。
しかし、思い出作りとして何をしていいか(=自分にとって価値のある経験)が分からない

実は、自分と似たような状況の人が増えているのではないかと思っています。
なぜかというと、コロナ渦で制約がありお金を使えない、ずっと家の中にいてすることが尽きてきた。また、2,3年前から叫ばれている働き方改革で残業が減って時間に余裕ができた。そういう人(思い出作りの基盤である3要素が揃っている人)が増えているからです。

ここからは、3要素が揃っているけど、何をしていいかわからない人は何をしたらいいかの考察になります。
(考察結果は自分専用なので重要でないですが、考察の流れは皆さんの参考になると思ってます。)

20代のうちにやっておくべき(だった)ことをネットで調べたり、
8年前に読んだ「20にしておきたい17のこと」を読み返してみました。

“人生が豊かになる”経験を以下のようにカテゴライズしました。
カテゴリごとに評価して、自分の中でバランスがとれているのかを確認し、不足している経験を増やしていくことで充実すると思います。
広い視野
  -人脈:親友、メンター等どんな人達と交流
  -教養:読書、映画等その知識が他の経験を価値を高めるもの
  -文化:旅行等異文化を体験できるもの
家族
  -パートナー(恋愛)
  -親/祖父母
  -子供/孫
趣味

また、若いうちは”人生を豊かにするために必要な”ことも考えるべきだと思います。
お金
  -稼ぐ力
  -使い方
  -増やし方
健康
  -食事
  -運動
  -睡眠
時間
   -使い方

若い人や今時間が余っている人は特に時間を気にしてほしいです。誰もが平等に1日24時間で増やすことはできません。しかし、時間の使い方次第では、長いスパンで見ると足りない時間を補うことができます。
それは必ずしも中年期に経験しなくてもいい経験を若いうちに先取りすることです。
本書の概要にも記載した通り、中年期は時間が足りません。仕事では責任がある立場になり、家族ができた時にはプライベートの時間も減るでしょう。
その時に考えなければならないことはありますが、考えるためにその時に学ぶ必要はありません。例えば、家族がいればお金や保険について考える必要があります。しかし、お金や保険について学ぶことは若いうちにできます。
若いうちにできることは先取りし、忙しくなるライフステージで少しでも使える時間を増やして行ければいいなと思いました。

以上


以下はサンプルとして自己評価をしてみました。興味があれば見ていただければと思います。
※評価基準は個人の価値観によって左右されますが、
バランスが確認できれば良いので、重要でないと思っています。
広い視野:50点
  -人脈:20点
 積極的に会社の後輩をご飯に連れていっている
 高校の友達や大学の先輩とは少し交流がある
 がそれ以外がない。。
  -教養:75点
 読書が趣味でお金に関することや行動心理学についてはよく読んでいる。
 歴史や自然(季節や天気)に関する知識が増えるとなお良し
  -文化:50点
 海外はヨーロッパに2回ほど行ったことがある。国内旅行はほとんどなし。
家族:30点
  -パートナー(恋愛):5点
 恋愛経験はほぼなし
  -親/祖父母:80点
 帰省した時は一緒に料理したりしているが、まだ少し両親に対してあまり感謝の行動が足りていない
 祖父母に対しては帰省した際には必ず会って、近年はおせちを一緒に作ったりしていて、思い出は結構作れている
  -子供/孫:-
 現時点では評価不可だが、今のままだと0点になる
趣味:80点
 
ゲーム、読書、料理、スポーツ観戦と日ごろから趣味に思う存分没頭できている。他にも人生を豊かにする趣味がないか探す余地あり。

人生と豊かにするために必要な経験
お金:85点
  -稼ぐ力:65点
 ビジネス書はかなり読んでいるのであとはアウトプット
 資格はいくつか取得しましたが、まだまだ勉強が必要
  -使い方:95点
 収支のバランスはかなり良く、かなりの額を投資に回せている。
 あとは使う対象が見つけるだけ。
  -増やし方:100点
 お金の増やし方については学生時代に勉強してFP3級も取得している
 実際に現時点で投資で1000万円以上運用できている。
健康:40点
  -食事:70点
 自炊して野菜もとれている。とはいえ栄養バランスをちゃんと計算出来てはいない
  -運動:25点
 徒歩通勤しているが在宅勤務になり、完全に運動不足
  -睡眠:30点
 海外サッカーをリアルタイムで見て夜更かし多い。生活リズム崩れがち
時間:50点
   -使い方:50点
 お金に関する知識は身に付けている。
 仕事で必要な勉強に時間がさけてない

自己評価の結果としては、
①恋愛低い
 →苦手分野ですが、せっかく資産作っても残す人いないので頑張ろう
②人脈が少ない
 →どんな人脈が必要なのか、どう作るのか分からないので調べる
③運動足りてない
 →散歩と筋トレしよう
④時間と使い方良くはない
 →仕事に必要な知識/スキルを若いうちに身に付けよう


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