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「休学してよかった」旅で出会った新しい世界【おてつびとインタビューVol.30】

今回は、大学を休学しておてつたびを利用していた福島 帆乃果(ほのか)さんに、おてつたびの魅力を伺いました。

●これまでに参加したおてつたび●
京都府亀岡市「おもてなしの宿渓山閣
鳥取県鳥取市「鳥取砂丘パラグライダースクール
新潟県津南町「ニュー・グリーンピア津南
長野県小海町「ガトーキングダム小海(小海リエックス)
長野県小布施町「スイートファーム

普段は何をしていますか?

20歳の大学生です!
大学では看護の勉強をしているのですが、2回生の9月から1年間休学していました。去年の夏にうつ病になり、学校に行けなくなってしまったんです。
同世代の友だちや知り合いと話すのが怖いと感じてしまって、実習にも行けなくて。休学してからはおてつたびを利用して旅をしていました。

おてつたびを利用したきっかけ

以前、両親がテレビでおてつたびの特集を見ていて「ほのか、こういうの好きそう。行ってみたら?」って教えてもらったのがはじまりです。自分でも調べてみたら、休学しておてつたびを利用している大学生の記事を見つけて。「こういう休学の仕方もあるんや〜」って思いました。

そしていざ自分も休学することになって、どうせ休学するなら、在学中にできない経験がしたい!と思い、おてつたびに登録したんです。私はもともと体を動かすことや人と触れ合うことが好きだったし、ひとりで旅に出たら新しい世界に出会えるんじゃないかなって思いました。

うつの薬の量が減ってきた頃を見計らって、病院の先生にも相談してみたら「あなたがやってみたいことなら、行ってみたらいいと思う!」と言ってもらえて、安心して一歩を踏み出せました。

はじめてのおてつたびはどこでしたか?

一番最初は、遠くに行くのは怖いなと思ったので、家から近い京都府亀岡市の温泉旅館おもてなしの宿渓山閣を選びました。1週間ほど滞在しましたがいろんな人に出会えて、もうめっちゃ楽しかったです!!

おてつたびで来てた人は他にもいて、年が近い人やおてつたびのアンバサダーをやってるGoose Bumpsのふたりがいました。みんなと仲良くなってきた頃に「実は私、うつになって休学してて…」って打ち明けたら「自分も同じようにしんどい時あったよ」って共感してもらえて。この人たちなら自分を受け入れてくれるなって感じて、学校の友達には話せないような悩みも話すことができました。

「休学したことがすごいよ」って言ってもらえて、自分の選択を認められるようになった

会社を辞めて新しい目標に向かって進んでる人の話も聞いて「こういう生き方もあるんや」って気持ちが軽くなったりして。みんないろんな道を歩んでるんやなって、パッと視野が広がりました。

お仕事は食事の配膳をメインにやりました。仲居のお姉さんたちから厳しく注意されることもあったけど、お客様へのおもてなしとか旅館のルールを基礎から学ぶことができたなって思います。

力仕事もあって大変だったけど、それも含めて楽しすぎたので、旅館に滞在している間に次のおてつたび先を探してました!笑 おてつたびの仲間と別れるとき「こんなに楽しい1週間、今までなかった!」って言い合っていました。

印象に残っているおてつたび

どのおてつたびも楽しかったんですけど、年末年始に行った新潟県のスキー場のホテルニュー・グリーンピア津南は最高でした!年越しを知らない土地で過ごすことに心細さもあったけど、そんな不安はすぐにぶっ飛びました。おてつたびで仲良くなった人と、毎日一緒にスノボして卓球して温泉に入って、仕事の合間をぬって募集に書かれていた特典を楽しみつくしました。

お昼休憩中に滑りにいってました
2週間、毎日楽しかった~

仕事は大変で、本当に一生懸命やりました。毎日きっちり8時間レストランで働き、1日に1万歩以上歩いて毎日筋肉痛でしたね。仕事も遊びも全力でやったから「やりきった!」って達成感がありました。

ホテルの方からは「福島さんがいてくれて助かった」って言ってもらえて、自分を認めてもらえた気がして嬉しくて。また行きたいな、また会いたいなって思います。

いろんな年代、いろんなスタッフの方と交流できた

おてつたびの魅力はどんなところ?

私はおてつたびを4回利用してるんですけど、とにかくいつも一緒に働くおてつたびの仲間が最高なんです。フィーリングが合うっていうか、初めて会うのに、お互いに深い話ができて、スッと心に入ってくるんです。

それって多分、おてつたびの人はお金をもらうためだけに来てるんじゃなくて「地域と関わりたい」とか「人と繋がりたい」って思って参加してる人が多いからなんじゃないかなって思います。

会社を辞めた人や、定年退職した65歳の人など、みんな何かに悩んだり挑戦したりしながらそれぞれの道で頑張っていて。そんな姿を間近で見ていたら私もモチベーションが上がり、"世界で活躍するナースになる"っていう夢を描けるようになりました。だから近いうちに一度、海外にも行ってみたいです。

休学を決めた時は、未来への不安とかで頭がいっぱいになったけど、おてつたびでいろんな価値観の人に出会ううちに、そんなことどうでもよくなりました。今はただ目の前の人との出会いを大切に生きていこうって思っています!

「私、何をうじうじしてたんやろ?」と思うようになった
農家さんでのおてつたび
いろんな世代、地域の方と出会えた

おてつたびに行きたいと思っている人へひとこと

私、おてつたびに出会ってなかったら、きっとまだ闇の中にいたと思います。生きるのさえイヤになってた時もありました。けど最近は「生きてるな。楽しいな」って思えるんです。ツラかった時の自分に言ってあげたいです。休学してよかったよ、大丈夫だよって!

だから、同じように悩んでいる人がいたら「おてつたびに行けば、いろんな人に出会えるで!」「いい意味で価値観が壊れるで!」って伝えたいです。

もしこの記事を読んで少しでも挑戦してみようかな、と思っていただける方がいたら、とてもとても嬉しいです。

これからもたくさん旅をしてたくさんの人に出会い、自分の世界を広げていきたいです!
夢は、世界に羽ばたくナースになること!!

編集後記

「おてつたび、めっちゃ楽しかったです」「感謝しています!」とにこにこ笑顔でお話してくださった福島さん。自分の経験を伝えることで誰かの背中を押せれば、と快くインタビューに応じて下さいました。

福島さんはその後、計7回のおてつたびを経て、目標にしていた1ヶ月半の海外滞在も果たし、今年の9月から大学に復学したそうです。

優しさと行動力を備えた福島さん。世界で活躍するナースになるという夢を、おてつたびのメンバーみんなも応援しています。福島さんのペースで、楽しみながら、夢に向かって歩んでいってくださいね!

【取材:園田 稚彩、執筆:やまくぼ


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