発達×ボードゲーム【ポコン!-POKON!-】

【挨拶】

みなさまはじめまして

ネコさん、と気軽にお呼びください(・3・)

私は、これまでyoutubeでボードゲームのレビューや、親子遊びなどなどを投稿してきたのですが(プロフィールから見てみてね)、こちらのnoteでは「ボードゲームの中身の分析」を行ってこうと思います。簡単にいうと、「このボードゲームってこんなことするよね」ってことです。

【はじめに】

ボードゲームの一部のプレイヤーは、ボードゲームでの楽しい遊びに発達だ、学びだ、と小難しい話を持ち込むのを嫌う人がいることも知っています。確かに学ぶためにゲームをしようと言われると嫌な気分になるのも分かる気がします。話は少し変わりますが、僕は大学の入試で「遊びとは何だと思いますか」と問われました。僕は「楽しいだけでなく、遊ぶことで他の人と繋がったり、コミュニケーションをとったり、運動したりと人が成長する要素がたくさん入っていると思います。」と答えました。その後作業療法士として勤め、色々なお子さんと遊んできましたが、この時の答えはあながち間違ってなかったと今でも思っています。子どもは遊ぶのが仕事だ、という格言?もありますよね。楽しい遊びの中には、学ぶことや成長に大切なこともたくさん入っているのです。なので、ここでは子どもが何を得られるのかに注目し、よりよいボードゲーム体験を目指します。

僕は文章を短くわかりやすく書くのは苦手なので、この3つに沿って書いていこうと思います。

①どんなゲーム?

 ※一部、簡素化したルールにしたり、例を交えながら

②もっと細かく!どんな能力を使うのか!

 ※何をしているのか、どんな力があると出来るのか?

 ※逆に言えばその力の練習になるという視点で。

③まとめ、提案

第一回【ポコン!】

記念すべき1回目は、【ポコン!】です。

①どんなゲーム?

プレイ人数:2人か4人 15分 6歳~

簡単にいうと、「リバーシ、オセロ」「相手の色にならない駒」が足されたルールです。普通のオセロの駒は片面シロ、片面クロだと思いますが、両面シロ(または両面クロ)の駒が数枚混ざっているイメージです。そして、両面シロであることは、ひっくり返してみないと分かりません。

普通、「●〇〇〇」の盤面の一番右に●(クロ)を置くと、全てクロになりますよね(イメージしてみてね)。「●〇〇〇●」→「●●●●●」になります。しかし、「●〇〇〇」の一番右のシロが「両面シロ」だったらどうなるでしょう。一番右のシロがひっくり返してもシロのままなので、左のシロもひっくりかえらず「●〇〇〇●」とのままになるのです。

・・・ま、そんな感じです。相手が両面シロをどこに置いているのか、心理的な要素が絡んでくるわけです。基本戦略としては、相手にたくさんひっくり返されるのを阻止するために、効率的に置くことになるでしょう。

※ちなみに、ポコンは「シロ」と「クロ」ではなく、かわいい「キツネ」「タヌキ」のデザインです。

②もっと細かく!

では、すっごく細かくしてみましょう

1:箱を開ける

・・・「そこから!?」と思ったそこのあなた。そこからです。むしろ、席に座る、挨拶する、などもっとたくさんあるはずです。・・・気が遠くなりそうなのは分かります。ですが、気を取り直して。

1:箱を開ける

2:袋から駒を出す

3:キツネチーム、タヌキチームを決める(じゃんけん等)

4:片面キツネ、片面タヌキ、の駒を8枚取る

5:キツネチームは両面キツネ、タヌキチームは両面タヌキの駒を4枚取る(ひっくり返しながら探すのが大変!説明書には「仕分け方」が書いてあったりします)

6:全ての駒を、自分のチームの動物が上になるようにひっくり返す(どれが両面キツネかばれると不利になるので)

7:先行、後攻を決める(じゃんけん等)

8:最初の駒を置く(キツネ2、タヌキ2・・・普通のオセロと一緒)

9:どっちの駒を置くか考える、ちらっと斜めにして覗いて確かめる(タテ・ヨコ・ナナメ 1枚は挟むように置く)

10:相手が両面キツネ(タヌキ)かも、など相手の考えを想像する

11:置く場所を決める

12:置いた隣から相手の駒をめくる

13:両面キツネ(タヌキ)に当たったらめくるのを止める

9-13を順番に繰り返す

14:すべて置いたら、自分の駒の数を数える

15:先手の人は13の数に3を足す

16:どちらが多いか比べる

17:勝ったら喜ぶ、負けたら悔しがり勝者を称える


③まとめ

どんなことをするのか、簡単にジャンル別にしてみると、こうなります。

【体】開ける、出す、取る、ひっくり返す、探す、置く、めくる、覗く
【コミュニケーション】決める、喜ぶ、悔しがる、称える、相手の考えを想像する
【頭】考える、挟めるように、数える、足す、多いか比べる

特に代表的な3つを挙げるとするならば、

【めくる】【相手の考えを想像する】【挟めるように空間を認識】

でしょうか。

つまり、【ポコン!】を遊ぶと、この3つが鍛えられる!ということ、と言えるかもしれませんね。純粋にシンプルで楽しいゲームなので、是非一度遊んでみて体感してみてください。

きっと、「あれ、意外とこんなことしてたんだ!」と、新しい「学び」にワクワクすることでしょう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!では次のゲームでお会いしましょう。ではでは!!

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