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セプテンバーさん

9月になると聴きたくなる曲、セプテンバーさん。


サヨナラ、8月。

ハロー、9月。

東京の8月は下旬から雨や曇りの日が多かった。

日々空の上を飛ぶ仕事をしていると、ゆっくりと空を見上げる事があまりない。

どちらかと言うと「最近は雷雲が多いな」とか「雲が厚いな」「雲が低いな」とか、そんな観点になりがちだ。

今朝、久々に空を見上げたらすっかり夏空の姿はなく、秋の空に近付いている様だった。

夏の終わりの風物詩は何だろう。

終わらない宿題、道端でじっとしている蝉、片付けなくてはと毎日横目に見る風鈴、夜に鳴く鈴虫、気の早いトンボ、出番がなかった出しっぱなしの水着、まだ着れない秋物の服、まだまだ高いシャインマスカット…

人によっていくつもあるだろう。

夏は好き。
だけど、夏が終わる寂しさが苦手。
いなくなるならいっその事来なければ良いのにと思う。
去って行くなら優しくしないで、と言った心境と似ている。

反対に、秋は好き。
暑過ぎず寒過ぎず、いつも優しく私を待っていてくれる。
熟れた甘い果実や、ほくほくの栗やさつま芋、風味の豊かなきのこ、脂の乗ったさんまを用意して私を甘やかす。

秋になると、昔飼っていた犬を思い出す。
陽の傾きが変わり、彼岸の時期になると窓側で日向ぼっこをし始める。
我が家では彼女が亡くなるまでの12年間、日向ぼっこが夏から秋に変わる合図だった。
今でも母は彼岸になると
「そろそろベスが日向ぼっこする季節になるね。それが来たらお父さんとおとちゃんの誕生日だね。」
と言う。
私が生まれた日はしとしとと雨が降っていたと、母は毎年言う。
きっと今年もそんな会話をしながら過ごすのだろうと思う。

10月と言えばハロウィンだ。
これは少し苦い思い出がある。
ハロウィンが大ブームだった2013年頃、私も調子に乗って六本木へ繰り出した。
朝方始発で帰ったら、寝過ごして埼玉県の春日部で目が覚めた。
もう外でコスプレなんて恥ずかしい真似はしないだろう。

秋の始まりの9月も好きだが、冬の手前の11月も好きだ。
イチョウの葉が黄色い絨毯になって、大人気なく蹴り上げながら歩くと黄色い花吹雪の様になってとても楽しい。
クリスマスグッズが増え始め、もう薄手の上着では厳しい季節になる。

四季の移り変わりは日本独自の文化でもある。
日本にいると気付かないが、外国人からしたら季節によって楽しむ物がコロコロ変わる国は珍しい様だ。
各々好きな季節、苦手な季節はあるだろうが、苦手も含めて食や草花で感じれば、もっと楽しくなるはずだ。



あとがき

スタエフ(湯豆腐)のお知らせです。

8月も終わり、9月が訪れるという事で、秋について〇〇について思うことさんとお話ししました。

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、紅葉の秋…

皆さんの秋にしたい事、食べたい物はなんですか?

教えてください。ちゅ💋

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