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乙戯社9月公演出演キャスト紹介④

2022年9月18日~23日の間に、新作公演を上演する予定です。
タイトルは『かつて生命があったという惑星に向かって僕らは、』。

まもなく開幕という事で、コツコツと出演者を紹介しております。
今日紹介する方は……普段と役のギャップが激しいこの方です。

ミワ役、キムライヅミさん

[キムライヅミさんのご紹介]
 最近、キムラさんがよく聞いている歌は今井美樹さんの『PIECE OF MY WISH』らしい。私も聞いてみたのだけれども『諦めないで。すべてが崩れそうになっても。信じていて、あなたの事を。』という歌詞が私はとっても心に染みた。キムラさんは夜にこの曲をどんな想いで聞いているんだろう?
 2022年、キムラさんは大忙しの俳優さんの一人と言ってもいいのではないだろうか。『かつて生命があったという惑星に向かって僕らは、』の稽古に入る直前の、8月7日までもシアターKASSAIさんで上演されていた『華麗なる家路』という作品に出演されていて、一足遅れての稽古参加だった。そもそも私が彼女に興味を持ったのも、どなたかから頂く演劇のチラシのあちらにもこちらにも彼女の名前があったからである。

 キムラさんは北海道からひとり上京してきて、演劇活動をしていると以前聞いたことがある。そんな彼女があちらの舞台にも、こちらの舞台にも呼ばれている訳はいくつかあると思うのだけれども……ひとつは本当によく「自分の出演する舞台を宣伝する」俳優さんだなと尊敬している。当たり前に思うかもしれないけれども、まだ稽古が始まってまもない頃で甘いのか酸っぱいのかわからない作品を自分の大事な人に勧めるのはやっぱりちょっと勇気のいることだと思うのだ。しかしながら、私の知っている限り、彼女はそれが出来る俳優さんで、しかも積極的にそれを行っている。
 彼女とそのことについて話したことはないから想像でしかなくて、違ってたら申し訳ないのだけれども、きっと彼女は「どんな舞台でも、私が出演する限り、絶対に面白くしてやる!!」くらいの気合を大小の舞台に限らずもっているのだと思う。少なくとも、私が一緒に創らせて頂いている今回の舞台ではそんな人だった。だからこそ、あちらの舞台にもこちらの舞台にも呼ばれ続けているんじゃないかと私は考えている。

 そういえば今回の舞台は「言っていること」と「思っていること」の間に大きなギャップがあることが多い。キムラさんは「普段の姿」と「お芝居モードの姿」との間にギャップがあって、そこは私には彼女の二つ目の魅力に思う。
 普段は説明するのが難しいけれども「ふわふわしてて、キュート」という雰囲気で、おっちょこちょいな印象を受ける。しかしながらひとたびお芝居モードに入ると、「視野がすごく広くなる」感じがあってしっかりものだ。そして彼女は実はしっかりものな印象を抱いているので、お芝居をしている時の方が素に近いのかもしれないとも思う瞬間もある。

 上の写真を見てもらってわかるように普段はキュートで可愛らしい、キムライヅミさんであるが、今回は冷静な大人の役を演じてもらっている。私は今回の舞台ではガラスの仮面における北島マヤをみている月影先生のごとく「キムライヅミ……恐ろしい子っ!!」と思う場面が2か所ある。それは彼女の普段の姿からはきっと想像できないので、ぜひ劇場に駆けつけて見届けて欲しい。きっとあなたも私のように「キムライヅミ……恐ろしい子っ!!」と心の中で呟くはずだ。紹介文執筆:いちかわとも(乙戯社)

キムライヅミさん応援フォーム⇒⇒https://www.quartet-online.net/ticket/mars01?m=0uhffeb

まずは記事を読んで頂きありがとうございます。もしもサポートを頂く事があれば、次回公演の制作費の一部として使わせて頂きます。いちかわとも。