2022年9月18日～23日の間に、新作公演を上演しています。
タイトルは『かつて生命があったという惑星に向かって僕らは、』。
公演も折り返しというタイミングですが、今日紹介する方は、明日（9月21日）から出番の……この方です！！！

［RENさんのご紹介］
　RENさんは「Mikageishi」という演劇団体を主宰している、若い俳優さんだ。旗揚げの公演は「ともだちが来た」という男性二人芝居で、それを私が観に行ったのがきっかけで今回の「かつて生命があったという惑星に向かって僕らは、」に出演を頂く事になった。印象に残る公演だったのだ。

　私は戯曲をはじめとする、物語がとにかく大好きな性質なので、キャスティングをする時にはいつも「この俳優さんは、物語をより深く広くしてくれる方だろうか！？」という疑問が毎回よぎる。
　その点。RENさんはご自身で主宰と演出もされているので、とっても物語を拡げてくれる俳優さんである。例えば印象的だったのは、ある日の稽古場、ある場面でRENさんは「すごくゆっくり歩く」というアイデアを持って来てくれたのだ。私にはとても思いつかないアイデアだったものだから「なるほど！」と思ってそのままに採用になっている。とても良いシーンになっていると思う。
　RENさんの担当するホシノという役は今回ダブルキャストであるのだが、そんな具合に日々アイデアが足されていくものだから、18日-19日のホシノ役と21日-23日のホシノ役はまったく別物になっていった。いつだったかRENさんが「天使と悪魔のように違いますね！」と言っていたが、確かに同じ台本で同じ役なのにこんなにも違ってしまうのは珍しいと思う。もし今回の作品をとても気に入ってくれた方がいたら、見比べてみるのも面白いと思います。

　そういえば今回ホシノを演じてくれた丈さんと、RENさんはかつて同じ大学の演劇サークルに所属していたらしい。しかも同じ年だという。ついでにいうとホシノの一番一緒にいる場面の多い、オオカド役の黒条さんも同い年だという。
　RENさん、丈さん、黒条さん。今回たまたま、タイプの違う、同い年の若い俳優さんが顔を合わせた。RENさんにはRENさんの、丈さんには丈さんの、黒条さんには黒条さんの強烈な個性と良さがある。
　例えば丈さんはミュージカル好きであるけれども、RENさんは静かな会話劇が好き。黒条さんは漫画好きであるけれども、RENさんは漫画はあまり読まない。ジャムとマーガリンのパンも美味しいけれども、シーチキンとマヨネーズのパンも美味しいですよね。明日からは初日、二日目と違う美味しさが待っています。ぜひ劇場にてお味を確かめてみて下さい！！！
紹介文執筆：いちかわとも（乙戯社）

RENさん応援予約フォーム⇒⇒⇒https://www.quartet-online.net/ticket/mars01?m=0uhffba