音衣恵美

FGO、メギド72などの2次創作SSを書いたりします。

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マガジン

  • ソロモンとウェパルのお話

    少し前にNamafyさんのお題箱に投稿させて頂いたソロウェパSSをまとめたものです。R-18です。

  • カルデアイドル☆ドラって♪鮮血盾娘!!

    過去作を試しにノートにあげてみました。 FGOのマシュとエリザベートがアイドルを目指す物語です。よろしければ読んでみてください。

最近の記事

200+1

【注意】このSSはTRPG「シノビガミ」公式シナリオ「200」のネタバレ、及びとんでもない量の自己解釈を含みます。未通過の方が読むことはお勧めしません。 以下、本文です。 ↓ 母は何故死んだのか。運が悪かったのか?今ならばわかる。母は「弱かった」から死んだのだ。ヒトという脆弱な肉体であったがために、母は死んだ。強きものが生き残り、弱きものは死ぬ、ただそれだけのことだ。 私は最強の機忍を作るため、データを集めることにした。強いと名高いシノビを集め、洗脳し、互いに戦わせた。出

    • ある研究者の独り言

      【注意】このSSはTRPG「シノビガミ」公式シナリオ「200」のネタバレ、及びとんでもない量の自己解釈を含みます。未通過の方が読むことはお勧めしません。 以下、本文です。 ↓ ヒトは何故生まれるのだろう。生命は脆く、すぐに死に至る。生まれてから死ぬ、その過程で、ヒトは何を残せるのだろう。その営みに意味はあるのだろうか。 私の母は、それは有能なシノビだったらしい。冴え渡る剣術。頑健な肉体。シノビでさえ知覚できぬほどの俊敏さ。そして、どれほど困難な忍務であっても必ずやり遂げる

      • 200に至る前

        【注意】このSSはTRPG「シノビガミ」公式シナリオ「200」のネタバレ、及びとんでもない量の自己解釈を含みます。未通過の方が読むことはお勧めしません。 以下、本文です。 ↓ 自分の鍛え上げた忍法が伊織の奥義に弾き返され、反動が返ってくる。 (あー、死ぬな、俺) 目の前のシノビたちは、俺を仕留めるために完璧なまでの連携をとっていた。互いの奥義さえ晒し合う様はあまりに眩しく、俺の目を眩ませる。 (ああ、これが走馬灯ってやつかねえ……) 死の間際、俺は昔を思い出していた。 〜

        • 夫婦でポッキーゲームをする話

          どこかに需要があるらしいので、私とフロヘさんの日常をつらつらと書いてみたいと思います。 先日11/11は「ポッキー&プリッツの日」でしたね。平日なのでフロヘさんはお仕事していたわけですが、帰宅時に合流してスーパーへ買い物に行ったのです。 「今日はポッキーの日なんだって。ポッキーゲームでもする?」 最初は照れさせようと思って言ったのですが、案外乗り気なフロヘさん。 「いいね、でも僕ポッキーよりトッポが好き」 「わかる、最後までチョコたっぷりだもんね」 結局ポッキーと

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        • ソロモンとウェパルのお話
          1本
        • カルデアイドル☆ドラって♪鮮血盾娘!!
          7本

        記事

          サルガタナスとサイゼリヤ

          「お一人様ですか?」 「……そうよ。」 1名様って言いなさいよ、と思いながら、サルガタナスは案内された席に着き、即座にミラノ風ドリアを注文した。これがこの店で最もコスパの良い品だからだ。 ドリアを待っていると、ソロモン一行がゾロゾロと店に入ってきた。そう、もちろんウェパルも。 だが、向こうはこちらに気付いていないようだ。こうるさいガキの追放メギドたちが、ステーキやらキノコパスタやらを注文する声が聞こえる。 (あぁまったく、騒がしいったらないわ。そもそも今の時期のサイゼリヤに

          サルガタナスとサイゼリヤ

          サルガタナスの独白

          あんたは、最もメギドらしいメギドなんだと思ってた。あんたが興味を持つのはメギドラル……特にその海のことだけだった。メギドラルの海の美しさを取り戻すことだけが、あんたにとって大事なことで、その大義のためならば個としての命なんて何とも思っていなかった。私はそんなあんたに憧れてた。自分の中の甘さを捨てたかった。あんたと対等になりたかった。だから、私はあんたと約束を交わした。メギドラルの海を取り戻すために、必ずハルマゲドンを起こすと。メギドラルに貢献して、何らかの形で生きた痕跡を残す

          サルガタナスの独白

          ソロモンとウェパルのお話 R-18

          故郷の村を焼かれ、ソロモン王として担ぎ上げられて旅を始めてから、数ヶ月。俺は、日に日に大きくなる劣情を持て余していた。時折こっそりと自慰行為にふけるものの、いつ幻獣に襲われるかもわからない危険な状況では、まったく落ち着かない。この頃は毎晩眠れぬ夜を過ごしていた。 「……アンタ、まだ起きてるの?」 「!!!」 突然の声に驚く。悶々としていて、ウェパルが近づく気配にまったく気付けなかった。しかし、この状況はマズイ……! 「って、あぁ、そういうこと……アンタも、若いヴィータ

          ソロモンとウェパルのお話 R-18

          最終話 カルデアイドル☆ドラって♪鮮血盾娘!!

          「いよいよね…」 舞台裏。今日は私とエリちゃんのデビューライブだ。今までの練習が頭をよぎる。…歌詞は大丈夫?ダンスの振り付けは?緊張のあまり全部吹き飛んでしまわないか、心配になってきた。 「…もう、マシュ、怖い顔してるわよ?」 そうエリちゃんに言われてハッとする。今日は念願のライブなのだ。 「楽しまなきゃ…ですよね?エリちゃん。」 「そうよ!私もおじ様のくれたこの衣装に負けないくらい、目一杯輝いてみせるわ!マシュも、せっかくおじ様が作ってくれたんだから!おじ様の衣装に負けない

          最終話 カルデアイドル☆ドラって♪鮮血盾娘!!

          第6話 2人のアイドル

          「「あの…!」」 カルデア内を探し回った挙句、やっと廊下ですれ違ったマシュとエリザベートは、同時に叫んだ。 「あ、えっと、エリザベートさん…何でしょう?」 「マシュの方こそ、何かしら…」 お互い気まずいのか、沈黙が続く。意を決して、マシュが口を開いた。 「私…間違っていました。アイドルを目指す理由…ずっと、カルデアの皆さんのためだと思っていたんです。でも、気付いたんです。これは、私のためなんだと。私、アイドルを目指すのが楽しいです。エリザベートさんと、一緒にアイドルになりたい

          第6話 2人のアイドル

          第5話 あなたのためのアイドル

          (自分の歌を聞いてほしい相手はいるかい?) 先生の言葉が頭をよぎる。そんなこと、考えたこともなかった。アタシはアタシのために歌うの。子豚は子豚であって、いわばライブを盛り上げる舞台装置のひとつにすぎない。 自室で考え込んでいると、廊下から声がした。 「余だ。エリザベート、入ってもよいか?」 「おじ様…?」 扉を開けると、可愛い服を持ったおじ様がいた。 「おじ様、どうしたの?それ、ステキな服ね!」 綺麗なパステルピンクのワンピース。肩ひもとスカートにガーベラの花があしらわれて

          第5話 あなたのためのアイドル

          第4話 私のためのアイドル

          「ユニットを解散したい?」 ダ・ヴィンチは、エリザベートの言葉を静かに聞き返した。 「えぇ、そうよ。」 「まだ初めてのライブもしていないのに、いいのかい?」 「いいのよ!マシュと組んでもいいライブにはならないわ。マシュったら、アイドルってものが全然わかってないのよ!」 あぁ、なるほど…ついに来たか。ダ・ヴィンチは内心そう思ったが、あえて尋ねた。 「マシュは何と言っていたんだい?聞かせてくれないかな。」 「アタシがどうしてアイドルになりたいのかって聞いたら、カルデアのため、お金

          第4話 私のためのアイドル

          第3話 アイドルに大切なもの

          「マシュ、エリザベート、今まで柔軟体操とダンスの練習を続けてきて、だいぶ上達したね。今日からは発声練習もしようと思う。そこで、特別講師を呼んできたよ。」 すると、大きな人影がトレーニング室に入ってきた。 「ダ・ヴィンチ女史からお二人の発声練習の教官役を頼まれました。私の指導はスパルタですぞ。」 「あなたは…レオニダス王…!」 マシュが言うと、レオニダスは少し笑いながらこう言った。 「ははは、今日の私は教官ですからな。王などと畏まらず、そうですな…是非コーチと呼んで頂きたい。」

          第3話 アイドルに大切なもの

          第2話 「私、アイドルになります」

          「ダ・ヴィンチちゃん、折り入ってお願いがあるんです」 ある日のカルデア。目の前にはいつになく深刻そうな顔のマシュ。ダ・ヴィンチは困惑した。マシュからこんなに真剣に頼みごとをされるとは珍しい。 「一体どうしたんだい?そんなに真剣な顔をして」 「実は…」 〜〜〜〜〜〜 こんな日が来るだなんて、一体誰が予想しただろう? 「万能のこの私にも、この展開は予想できなかったな…」 「「ダ・ヴィンチ先生!よろしくお願いします!!」」 ダ・ヴィンチの目の前に、Tシャツにジャージ姿のマシュと

          第2話 「私、アイドルになります」

          第1話 「アイドル……ですか?」

          「うーん、参ったな…」 「えぇ、そうね…」 「このままじゃ2017年の大晦日どころか、クリスマス、いや、ハロウィンすら迎えられないかもしれないぞ」 ある日のカルデア。そこで働く経理担当の職員たちは、皆頭を悩ませていた。 「「「「このままだと!!!無一文でみんな干からびてしまう!!!」」」」 「なぁなんであの油田基地解体したんだっけ…」 「なんか随分前に解体するって決まったらしいわ」 「俺たち今までどうやってお金工面してたんだっけな…」 「とにかく、少なくとも秋までには何か

          第1話 「アイドル……ですか?」