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オレゴン世界陸上開幕!!

本日、令和4年7月16日(土曜日)、日本時間未明に『第18回世界陸上競技選手権大会』がアメリカ合衆国のオレゴン州で開幕しました。

日本勢は、前回大会の覇者でワイルドカードでの出場となった『男子20km競歩』の山西利和選手(愛知製鋼)が、日本人初の連覇を達成!
昨年の東京オリンピック銀メダリストで、タレントの『みちょぱ』さんのご親戚としても有名となった池田向希選手(旭化成)も銀メダルに輝き、『世界陸上』史上初の日本人選手のワンツーフィニッシュとスタートダッシュを決めました。
なお、日本人選手4人が出場した同種目では、住所大翔選手(順天堂大学)がゴール後倒れこみながらも8位入賞と、3選手が入賞という大活躍でした。

男子の前に行われた『女子20km競歩』でも、藤井菜々子選手(エディオン)が6位と2大会連続での入賞を果たしており、初日から日本人選手の好結果が次々と飛び込んできました。

『男子走り幅跳び』の予選に臨んだ、日本チームの若きキャプテンでモデル顔負けのルックスで評判の橋岡優輝選手(富士通)は、1本目はファウルに終わったものの、2本目に『8m18cm』と世界陸上日本人選手最高記録を更新して余裕を持って決勝進出を決めました。

『男子走り高跳び』予選でも、真野友博選手(九電工)が『2m28cm』と世界陸上日本人選手最高記録を更新し、日本人初の決勝進出を決めています。

昨年の東京オリンピックの『女子1500m』で、日本人初出場・日本人初の3分台、日本人初の入賞の大活躍の記憶が新しい田中希実選手(豊田自動織機)は、着順での通過は決められませんでしたが、タイムの良かった選手としてプラスで救われ、世界陸上日本女子初の準決勝進出。

『男子100m』では、直前で参加標準記録を突破し出場権を獲得した坂井隆一郎選手(大阪ガス)が、3着の着順で準決勝進出を決めると、サニブラウン・アブデルハキーム選手(タンブルウィード・トラック クラブ)も、向かい風の中で『9秒98』をマークし、余裕を残しながらも1着で準決勝進出を決める圧巻の走りでした。

残念だったのは、『男子3000m障害』。
昨年の東京オリンピックで日本人初の入賞となる7位に入った三浦龍司選手(順天堂大)をはじめ、3選手とも日本人選手19年ぶりの決勝進出とはなりませんでした。
決勝で争うことしか考えていなかったであろう三浦選手にとって、これからこの種目で争っていくうえで、あらためて急激なペースアップへの対応力を磨かなければいけないと痛感したのではないでしょうか?

今回、名前を挙げた選手以外にも、大会初日ではありますが、世界レベルで争っていくことを改めて実感した選手もいたことと思います。
今大会で肌で感じた緊張感や経験を、次のステップへとつなげてもらいたいですね。

ちなみに、今大会私が最も注目しているのは、男女の『マラソン』です。
『男子マラソン』に挑む日本記録保持者の鈴木健吾選手(富士通)と、『女子マラソン』に挑む女子単独フルマラソン日本最高記録保持者の一山麻緒選手(資生堂)の同一大会での合計タイムが世界最速夫婦のお二人が、入賞争い、あわよくばメダル争いを繰り広げてくれることを期待しています♪

※追記:令和4年7月17日(日曜日)、ウイルス検査で陽性反応が確認されたため、鈴木選手と一山選手の欠場が発表されました。お二人とも悔しいでしょうが、お大事になさってください。