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【40.演奏してみよう🎶】少しの知識と工夫でレベルアップを目指そう!

以前より記事の中でピアノ演奏において暗黙のルール、演奏の慣習などとお話ししておりました。が具体的な内容についてまだお話ししておりませんでしたので、今回の記事でメロディについての初歩的なものをご紹介致します。

前回の記事にて、リズムの強弱を考えて1拍目の重みについて考えました。広義に捉えればこれもまた暗黙のルール、演奏の慣習ということになると思います。実際に楽譜上には書かれておりませんし、知らなければ意識のしようもありません。それではその他のものにはどんなことがあるか考えていきましょう。


メロディを探す

まずはメロディを探しましょう。楽譜上でメロディを探すのは簡単だと思われる方が多いかもしれませんが、案外難しいものです。ピアノをはじめて間もない方や初心者の方が使用されている楽譜でしたら、多くの場合右手がメロディ、左手が伴奏という曲ですので、自ずとメロディは右手の方を見ていけばわかります。少し上達していくと、左手の方にもメロディが現れてくることがありますので、そこは要注意です。また以前の記事でも紹介しましたどちらもメロディという曲ですと至る所にメロディが現れますので、その場合はメロディの入りがわかるようにします。和音で演奏する曲ではいかがでしょうか?

和音で演奏する場合のメロディの見つけ方

和音で演奏する場合ですと多くの場合、和音の一番上に書かれてある音がメロディになっています。(上級レベルの曲ですと和音の最高音がメロディとは限りません)上の譜例はバイエルの67番ですが、バイエルの中にはこのような和音が書かれた曲が多くあり、ほとんどが一番上の音がメロディになっています。

メロディを主張する

メロディがどこにあるか発見できましたら、そのメロディをどう目立たせて演奏するのかを考えます。メロディと伴奏という曲でしたら、メロディを少し目立たせて強く弾く(主張する)若しくは伴奏を控えめに弾くといった工夫が求められます。上の譜例のような和音の最高音がメロディという場合は和音を弾く段階でメロディになっている音だけを強く弾く、目立たせると良いでしょう。ここで言うメロディを強く弾く、目立たせる、主張するというのは、それぞれの曲の性格のようなものも考慮する必要がありますので、その場合にあった演奏の仕方で強く弾く、目立たせる、主張することをしてください。

メロディの収め方を知る

メロディの収め方とは?と思われると思いますが、これは私なりの言葉なので覚える必要はありません。要するに、文章で句読点に当たる箇所(音楽的に言うなら終止にあたる箇所)の演奏の仕方ということになると思います。

メロディの収め方の例

上の譜例はバイエル106番の一部です。このメロディはドシレドシですが、ここで一度句点がついているような箇所ですので、赤文字のドシは青文字のドシよりも弱い音で弾くことになります。デクレッシェンドしていく中で収めていくようなイメージです。赤文字のドシが青文字のドシと同じくらいの強さ、あるいはより強くなってしまっていると演奏の慣習に背いていることになります。譜例ではわかりやすくする為にデクレッシェンドを記入しましたが、ある程度のレベルの曲になりますと、記入されないことの方が多くなります。



他にも暗黙のルール、演奏の慣習のようなものは存在しますが、今回の記事で紹介したものは基本中の基本ですので、これだけでも注意して演奏されればピアノの演奏としてご自分なりに良い感触を得られるでしょう。ピアノをはじめて間もない方や初心者の方には、難しく感じられるかもしれませんが、上達してから考えるのではなく、今からそういった演奏の仕方に慣れて、習得してください。はじめから完璧に出来る必要はありませんが、知らないままでいる演奏と知っていて出来ない演奏とでは雲泥の差があると私は思っておりますので、是非この事を知って演奏できる方になって頂きたいと思います😊


今回の記事は、ある程度ピアノ演奏に慣れていらっしゃる方にとりましては、当たり前のこと、当然のことといった内容です。がピアノが上達するにつれ、どこにメロディがあるのかわからなくなっていくことも多くあります。また楽譜上でメロディを見つけられない場合もございますので、今一度復習がてら楽譜を眺めて頂きたいと思います。

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