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【15.楽典のこと✏️】五線の中の音と鍵盤の関係を見てみよう

音符の種類や名称を理解したら、次は鍵盤上でその音はどこに位置付けられるかを確認してみましょう。


1.その音符が示しているのはどの鍵盤?

譜面に書かれたその音符は、すでにどこの位置で弾く音なのか決定されています。

楽譜上の音符と鍵盤の関係図

上の関係図のように鍵盤上では「ドレミファソラシ」が繰り返されている様子がお分かりでしょう。7回の「ドレミファソラシ」とその両端の音とで構成されていますが、同じ色で塗られた「ドレミファソラシ」がそれぞれ対応しています。「真ん中のド」を含む水色の「ドレミファソラシ」は五線で表すとト音記号の、下第1線の音から第3線の音までで表され、鍵盤上では同様に水色で塗られた鍵盤を弾くことになります。この図で示した通り1つの音に対して1つの鍵盤が必ず一致するので楽譜を見ればどこの何の音を弾くのかがわかるのです。
前回の記事で説明した通り、音符にはいくつかの種類があります。どんな種類の音符であってもその位置に示されていればその高さの鍵盤を弾くことになり、同じ音が聴こえてくるということになります。

音符の種類で音は変わらない


2.「ドレミファソラシ」はイタリア音名

私たちがいつも使用している音名「ドレミファソラシ」は実は日本音名ではありません。イタリア音名と呼ばれているものです。音名には日本音名の他にもドイツ音名、アメリカ音名、フランス音名などがよく使用されます。これからピアノをはじめられる方には一度にたくさんの音名は覚えられないと思われるかもしれませんが、少しずつ覚えられるとよいでしょう。これから先、あるいは現在先生に師事されている方でしたら積極的にドイツ音名を覚えていきましょう。例えばお話の途中で「ツェードゥアーで」と先生がおっしゃられた場合、「ツェードゥアー=C dur=ハ長調」のことを指します。先生のご指示がドイツ音名でされることが多いと思われます。
音名は「ドレミファソラシ」だけでなく#や♭の付いた音にもあります。日本音名ですと#のついた音には嬰(えい)という漢字をつけて嬰ハなどと言います。また♭の付いた音ですと変ロという音名になります。その他の国の変化記号のついた音名は必要に応じて学習されるとよいでしょう。

日本音名での表記と各国の音名

五線上の音符の日本音名と、各国の音名を挙げておきます。
日本音名では平仮名や片仮名を用い、また上下に点までも付してどこの鍵盤で弾く音なのかを区別しています。が本当にわかりにくですね。また表記もしにくいですし😅現在これを知らないで困ることはほとんどないと思われますが、五線も鍵盤もない状態でどこの音なのかを説明する必要がある場合にはこの日本音名も少なからず役に立ってくれます。この日本音名の形式だけではなく各国の形式での表記もありますのでそちらで対応できることもあるでしょう。一例としてアメリカ形式の表記を示します。

日本音名とアメリカ音名の表記と鍵盤の対応図

アメリカ音名の形式で表記、あるいは会話できるならば簡単で確実なように思われますので、こちらを覚えられるとよいでしょう。これからは「真ん中のド」という代わりにC4と表現すればよいわけです。


最後に

2回に渡って楽譜に書かれている音符・音と鍵盤での関係を見て参りました。音の高さの違う「ドレミファソラシ」が五線ではどのように表記されるのかということに特記しましたが、ここが1つの大きな山場になるのではないかと思われますので、力を入れて説明いたしました。ここをきちんとおさえて次のステップに進んでいきましょう。
今回も最後までお読みくださりありがとうございます。次回もまた頑張りますのでよろしくお願いします🙇‍♀️

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