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【17.楽典のこと✏️】拍子とリズム(少しだけリズム練習付)

今回は拍子とリズムについてお話します。楽譜の中でト音記号やヘ音記号の右隣に書かれている分数のようなものが拍子記号です。4/4、 3/4、 2/4、 6/8、 3/8などが多く用いられています。


拍子記号概要

楽譜を見ていきますと小節線で区切られたお部屋(小節)がいくつも連なっていきますが、この1小節のなかに音符(休符)がいくつか並んでいますね。このいくつかを決定するのが拍子記号の役割といってもよいかと思います。拍子記号がその曲の小節のなかに入ることのできる音符(休符)の数を決定します。
拍子記号の
分母・・・一拍を数える時に基準となる音符の種類
分子・・・一小節のなかにその基準となる音符がいくつ分、配分することができるか
という意味になります。
ですから3/4と書かれている場合、分母が4ですので一拍を数える時の基準の音符が四分音符であり、分子が3ですので一小節のなかに基準になる音符が3つ分入る拍数ということになります。基準の音符が四分音符ということですが、四分音符のみが入るということではなく、一小節のなかに合計四分音符3つ分の拍数ということですので、八分音符でしたら倍の6つまで入ることができる拍数ですし、付点二分音符でしたら1つ分の拍数しか入ることはできません。また一小節に四分音符3つ分の拍数が入ることができるわけですから、そもそも四分音符4つ分の拍数の音符である全音符は小節に入れることはできません。
同様に考えていきますと、
2/4・・・一小節に四分音符が2つ分入る拍数の拍子
6/8・・・一小節に八分音符が6つ分入る拍数の拍子
ということができます。それぞれに入ることができる音符とそうでない音符が存在しますね。

一小節のなかに基準となる音符(休符)がその拍数分入ることができるというのが拍子記号の意味です。そうなると様々なパターンの組み合わせができることになります。この様々に組み合わされたパターンがリズムとなっていくわけです。クラシック系の音楽ではある程度パターンが決まっているので覚えやすいでしょう。最近のポップス系の音楽では複雑に絡み合っているようなパターンが見受けられますので、かなりリズムが複雑に感じられるでしょう。


リズムパターン練習用参考楽譜

このリズムのパターンをいくつか考えてみました。すべてC4(真ん中のド)で書いてありますので、その音でリズム練習をしてみてください。参考楽譜の中の音符についている数字(ここでは1が書かれている)は指番号を表します。指番号とはピアノを弾く時の指につけられた番号です。親指、人差し指などとは言いませんので覚えてください。
右手も左手も
親指・・・1
人差し指・2
中指・・・3
薬指・・・4
小指・・・5
となっています。

指番号


リズム練習参考楽譜を右手の1番~5番で弾けましたら、左手の1番~5番で弾いてみましょう。


 

※音源説明
以下の順序でノンストップで流れます。各リズムパターンが終了してもその都度止まりませんので注意してください。各リズムが始まる前に2小節分拍子を打ってからピアノの音が流れますので、ピアノに合わせて弾いてみてください。ピアノが近くにない場合は手拍子や、指で机の上やひざの上をトントンと打ってみるのもよいでしょう。
♩=52
0:00   ①AABBCCDDABCD
1:09    ②AABBCCDDABCD
2:01    ③AABBCCDDEEABCDE
♪=52
2:43    ④AABBCCDDABCD
4:24    ⑤AABBCCDDEEABCDE

♩=80
5:27    ①AABBCCDDABCD
6:10    ②AABBCCDDABCD
6:43    ③AABBCCDDEEABCDE
♪=80
7:09    ④AABBCCDDABCD
8:13    ⑤AABBCCDDEEABCDE


このリズムパターン練習で音符や休符、リズムに対しての理解が深まることを願います。なかなか複雑に感じられることかもしれませんが、一つ一つ順を追って考えてみて頂くと実際に音を出して練習していくのが楽になっていくのではないかと思います。今回も最後までお読み頂きありがとうございます😊次回もまたよろしくお願いします🙇‍♀️





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