ピアノを始めようと考えられた皆さんが次に考えるのは、楽器をどうするかということではないでしょうか。そもそも大人の皆さんがピアノを始めると考えたきっかけはお家に使われていないピアノがありもったいないからということもあったかもしれませんし、憧れのあのピアノを是非購入したいといったこともあるかもしれません。

しかしそのピアノは、皆さんが

弾きたい時間帯に、弾きたい環境で、音を出して練習できるピアノ

ですか？

大人の皆さんが準備する楽器こそ、皆さんが「これ❗️」と思われる楽器を準備されるのがベストだと思いますが、曲を弾きたいとお考えであればまずは自由に気兼ねなく練習出来る楽器が必要ではないでしょうか。

そこで
1. 弾きたい時間帯
2. 弾きたい環境
3. 音を出して練習できるピアノ
について詳しくお話ししていきます。

1. 弾きたい時間帯

弾きたい時間帯とは、皆さんが練習したい、あるいは、練習できる時間帯のことです。1週間のご自分のスケジュールを思い起こして見てください。お勤めの方、お家でお勤めの方、お勤めでなくご家族のお世話をされている方など様々に生活のスタイルが異なっていることから練習できる時間帯も様々になると思います。
1週間の大体の生活スタイルの中でどの辺りが自分が練習できる時間帯なのかを把握してください。大まかにお仕事前、午前中、お昼休み、午後の早い時間、夕方、夕食後、就寝前などになることが予想できますね。

2. 弾きたい環境

弾きたい環境とは、皆さんがどんな環境なら練習しやすいですかということです。一人暮らしの方はご家族の視線に晒されて練習しなければということはありませんが、同居のご家族がいらっしゃる場合、ピアノを練習したいと思った時にご家族の邪魔になってしまう可能性もありますし、逆にご家族の皆さんに自分の練習しているところを見られたくないという場合もあるかもしれません。皆さんの場合はどんな状況、環境の中でなら練習するのが楽しいと思えますか？そこを踏まえて楽器の設置場所を考慮したいものです。例えばご家族と同居されていてリビングに生の音しか出せない楽器を設置し、夕食後にしか練習時間がない場合、そのピアノは「家具」になってしまう可能性大ですね。

3. 音を出して練習できるピアノ

最後に1. 弾きたい時間帯、2. 弾きたい環境が想定できましたら、そこで音を出して練習できるピアノを準備しましょう。「音を出して」の「音」は生の音でも電子音でも構いませんが世間一般に出せる音となると電子音という方が多いかもしれませんが、住宅事情によって、経済状況によって、生活スタイルによって様々に出せる音は違ってきますので、ご自分の状況に合わせて決定されるといいでしょう。

ピアノは一度準備・設置してしまうとなかなか変更することが困難です。譲り受けるにしても購入するにしても変更するとなると大変な労力を要しますので上記の通りある程度の想定をして準備されることをお勧めします。生の音を出せるピアノの購入を考えていたが、今の状況ではそれは叶わないとなった場合でもその状況が一生続く訳ではありませんし、練習することを第一目的に考えた場合のことですので様々に参考にして頂ければと思います。