大人の遊び場「スラムドッグ・ミリオネア」②






こんにちは♪






あそびばです⭐︎











3月公開の「THE BATMAN-ザ・バットマン-」について





熱く書き殴っていましたので





「スラムドッグ・ミリオネア」を昨日・今日の2本立てにしてたの忘れてました。






ということで「スラムドッグ・ミリオネア」その②がんがんネタバレ含めて進行していっちゃいますので全世界の人達がこの映画を観たという前提で熱く語っていきます。







さて昨日






「スラムドッグ・ミリオネアはストーリーの構造が素晴らしい。」






というお話しをしたと思うんですが






スラムドッグ(スラム街の貧しい人)がミリオネア(金持ち)になる、という






単純明快タイトルオチバレ物語をどんなふうに面白くしたのか






そのトリックを解説していきたいと思います。






あそびばは物語には基本的には






「起・承・転・結」






もしくは






「結・起・承・転・結」






の2種類に分かれると前回お話ししましたが






「起」と「承」と「転」と「結」を何回も繰り返し順番も並べ替えれば






無数のパターンが作れます。






ですが物語を大まかに捉えるには






「起・承・転・結」なのか





「結・起・承・転・結」なのかで判断した方がわかりやすいのです。






「あ、この物語は『起承起承転転結承転結』だ。」とかわかっても






まあだいたい「起・承・転・結」で説明できます。







なので今回の「スラムドッグ・ミリオネア」も






「起・承・転・結」もしくは「結・起・承・転・結」のどちらかに大別して






お話ししたいのですが






タイトルが「結」でストーリーは「転」から始まっているので






ストーリーだけ観ると「起・承・転・結」に大別して良さそうなんですが






今回はタイトルでオチを明確に表明されていますので






「結・起・承・転・結」として捉えてみたいと思います。






そしてストーリーをこの順序で並べると






結・・・タイトル。スラム街出身の主人公がミリオネア(金持ち)になる。






起・・・主人公が好きだった幼馴染み女性と再会する。





承・・・再会した幼馴染みの女性は手の届かない存在になっていたためTV番組ミリオネアに参戦する。






転・・・正解し過ぎて詐欺と疑われ逮捕され警察にシバかれる。






結・・・容疑が晴れ全問正解してミリオネアになって幼馴染みの彼女とも結ばれてちゃんちゃん。






というクッソつまらない話になるかと思うんですが






先程もお話しした通りこれは並べ替えられています。






実際は






転・・・警察にしばかれている。






起・・・幼馴染みと再会。





承・・・ミリオネアに参加する。






結・・・ハッピーエンド。






というふうに少し捻られています。






しかし本作をご覧になった皆さんならお分かりのように






この作品のメインって主人公の過去の体験ですよね。





なので主人公の回想シーンが全て





「転」と「起」

「起」と「承」

「承」と「結」

の間に入っています。






わかりやすくいうと






現在進行形の起承転結の中に





主人公の過去の起承転結が





キレイに噛み合って進んでいる。






つまり





現在は「結・起・承・転・結」で語り






過去は「起・承・転・結」で語る





という





2層構造でできているんです。






「え、普通に映画やドラマや物語って過去回想のシーンあるじゃん。」






と思った方も多いと思うんですが






「スラムドッグ・ミリオネア」では






それぞれのシーンで主人公が回想する過去のシーンが





また独立した1つの起承転結の物語を紡ぎ






それが現在の結起承転結と噛み合い






ストーリーが進んで行く





という作りになっています。






ちなみに映画のストーリーを進めていくには





前後のシーンの「論理的整合性」を問われます。






まあつまり前後のシーンの「辻褄が合っているか」ですよね。






その辻褄が合ってなかったら「ん?」ってなりますよね。






その「ん?」が伏線の場合もあるんですが





「スラムドッグ・ミリオネア」では






その「辻褄」を






主人公の過去の物語の「起・承・転・結」で合わせるという





とてもユニークかつシンプルな構造で描いているんです。






あそびばはこの映画こそ






映画のお手本・基礎であるべきと思っています。









ちなみにあそびばの文章や考え方は基礎がなってないのでお手本にしないようお気をつけください。






ではまた明日♪



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