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巷に溢れる美容情報から「自分だけの基準」を導くには

今や、一億総美容インフルエンサーの時代。
お悩み解消テクニック、使用感レビュー、成分分析…と、日々SNSまわりでは美容情報が溢れている。筆者を含め、従来そこまで美容全般に興味がなかった生活者も大いに巻き込まれてるのではないでしょうか。

大昔…2000年代くらいまでは、美容情報って普通の記事もタイアップ広告もほぼほぼ雑誌に詰まっていたと記憶しています。特に女性誌の巻末には本誌と同じ厚みで広告が掲載されてるなんて割と普通でした。
今は出版社もハイブリッドになり、雑誌名を冠したYouTubeチャンネルで読者離れを食い止めて…そう、今雑誌がライバル視するのは「個人」の時代。なぜなら人気美容系YouTuberの支持は絶大で、個人の発信がメディアのPVを上回る時代にもなっています。
雑誌やウェブメディアより影響力を持つインフルエンサーは、スキンケア部門、メイクアップ部門、美容医療部門、などの各カテゴリに、少なくとも数名は存在します。その影響力を端的に表すのはチャンネル登録者数で、個人的な指標ですが、30万人を超える場合は有力媒体と同等の影響力があるといえましょう。
さらに、
彼らの投稿を見ていると、日々「案件」というタイアップ動画の依頼がきてきることがわかります。
インフルエンサーの中には、明け透けにタイアップの依頼状況を話す人や、あくまで浅い部分に収める人などさまざま。その塩梅は、自分が経営者であるか、マネジメント会社に所属しているか、などでも対応感が変わってくるので、見ていて面白いところです。

下記では、一定の影響力を持つと思われる美容系インフルエンサーの中でも、自分がスキンケア方法や商品選びをする際に参考にしていたり、何某かの理由により動画に興味を持ち、フォローしているチャンネルを紹介します。

言わずと知れた敏感肌スキンケアの雄

もともと美容ブロガーとして人気を博していたそうですが、YouTubeへの移行も成功しており、登録者数は40万人超え。敏感肌のユーザーがガッツリ付いている印象です。また、敏感肌適正有無にかかわらず、学術に基づいたロジックと化粧品開発者由来のプロ目線はとにかく信頼性が高いし、案件についての言及も秀逸です。あとキャラクターとかも面白いですね。一昔前ならこういった方はテレビでもご意見版とかで活躍していたんだろうなあと思いますが、時代ですね。

マスでも活躍する、忖度なしの女医

CX『ホンマでっか!?TV』で見たことある人も多いのではないでしょうか。個人的に初めて購入したドクターズコスメはこの方が開発を担当する「ラブミータッチ」でした。上原さんは医師なので、兎にも角にも医師目線の話であること、しかもそれを痛快なキャラクーで展開しているのがミソです。インスタでも「忖度ゼロレビュー」など公開しており、ストレートさが人気。
自らの体を張った美容医療施術レビューは、ギリギリ感もあり面白いです。

化粧品に凝ってもムダだということをわからせてくれる

ちょっとディレクターが担ぎ出している感が強いですが、いわゆる化粧品のメルヘンをバッサリ否定する、この世界では貴重な方です。個人的には、色々と情報を浴びて化粧品購入欲が高まってる時、動画を見て心を落ち着けます。そもそも肌の再生医療が専門ということで、化粧品業界とは相反する立ち位置ですが…保湿とUVケアしか勝たんといったことをいつも発言されているので、今の時代の論調ともハマっている。キュレルのことをよく褒めているのも面白いです。

皮膚科医の真面目なトークで勉強するなら

動画は良くも悪くもかなり普通ですが、淡々と冷静な口調でおすすめ成分やそれに伴うアイテムの紹介などをしているので、真面目に知識を得たい場合には最適なチャンネルだと思います。同じ皮膚科医で言うと友利新さんはちょっと商売っ気が強くて苦手なのですが、こちらの先生は本当に淡々としていて診察室に行ったような感覚になります。


上記のチャンネルに共通して言えることは、
第一に、忖度がない、もしくは限りなく忖度が少なめで、案件の時はこれでもかと明言していること。
美容インフルエンサーに持ちがちな先入観、「疑いの目」から入らなくていいところ。
それが最低限、筆者が美容系のチャンネルを見るときの基準といえます。

第二に、独自のロジックがあったり、エビデンスに言及しているところ。
これは、たとえ結果にコミットしていなくともその過程に視聴者として納得していれば、そのさきの行動は自分の責任であると思うことができるからです。

番外編・・・豊富なTIPSに舌を巻く

最初はネタ動画だと思って面白いから見ていたのですが、スキンケアもメイクアップも、美容医療も、めちゃめちゃ経験とリサーチに基づいたTIPSが多い。博識です。さらに前代未聞の商品とか、オリジナリティ強めの使い方などを展開していて、見応えがあります。参考にはなりませんが…


最後に、上記の方々からの影響もふんだんに反映された、最近のスキンケアラインナップを晒します。

楽しい仲間たち…


巷に溢れる美容情報から「自分だけの基準」を導く方法。一朝一夕ではないですが、
まずは複数の美容系インフルエンサーをチェックして、彼らのYouTubeチャンネルを並行して見るところからスタートすると、割とゴールは近いかもしれません。

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