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【10周年への連載 #16】良いライブのあとのご飯って味がしない

 
毎月、月初に書く目標がちょっと遅くなってしまったけど今回は10月の振り返りを書いてみる。
10月は急に寒くなったから、気温差にやられて少し自律神経がしんどい日が多かったけど、イベントがなかったので穏やかなゆるやかな1ヶ月だった。(しかしこれを書いてる11月4日は夏日で25度もあった。どうなってるんだ。)

月末の10月29日、久しぶりにライブ遠征した。
もちろん大好きな安藤裕子さんのライブ。
場所は新潟。新潟には仲良しのharapecoraさんが住んでいるのでお誘いして一緒に行くことに。

数年前はよくライブ遠征してたけど、コロナ禍はそんなこともできなくて。やっと遠征もできるように戻ったんだなというのが嬉しかった。

新幹線に乗って新潟へ。
電車の中ではずっと安藤裕子さんの曲を聴いて。
新潟駅に着くとharapecoraさんが車で迎えに来てくれていた。そして車の中でもずっと安藤裕子さんの曲をかけてくれていた。
ライブに行く日は、ライブ会場に着く前から気持ちが始まっている。

地方の小さな会場を巡るツアーなので、新潟会場もこじんまりとした場所で。今回はお屋敷でのライブだった。畳に座布団が敷いてあってそこに座って観る。都会ではなかなか味わえない雰囲気。

(これはライブ翌日にもう一度訪れたときの。
この大広間がライブ会場だった。)

安藤裕子さんのライブはもう何回行ったか分からないけど、席からステージまでの距離で言うと
一二を争うくらい近かったかもしれない。

ライブが始まってからは、もう目が離せない。全身全霊で歌う姿は、何度見ても魅了される。合間のMCはキュートなのに、歌い出すと人が変わったようになる。顔をくしゃくしゃにして、時に涙を流して、全身で歌う。喉から声が出てるとかそういうレベルじゃないんだな。魂から声が出てる、そんな風に感じてしまう。

それで、ライブ中よく思うんだけど
「ああ、私はこの人の歌う姿を見てここまでここまで頑張れたんだな」って。安藤裕子さんのライブに行く度、そうやって思い返す。
やりたいことが分からなかった20代前半。でも安藤裕子さんに出逢って目標ができて、作家を始めた。作家生活10年目、よくここまで続けられたなって思う。

OTO OTOを語る中で、安藤裕子さんの話は切り離すことができない。

新潟ライブが終わったあと、harapecoraさんが
「あの曲の途中から涙が止まらなくなってしまって、、、自分でもなんで泣いてるのか分からなかったけど溢れていました」「もっとまったりしたライブだと予想してたからあんなに力強く歌う人って思っていなくて(いい意味で)くらってしまいました」「ミュージカル見てるみたいだった」

と感想を伝えてくれた。そうそう、私も最初そんな衝撃があったのを思い出した。そこから虜になったんだったと。

私はあんまり誰かとライブに行かない。特に安藤裕子さんのは、自分が大ファンだから熱量が違うと一緒に行くのは難しいかもなといつも1人で行ってしまう。だから今回harapecoraさんに楽しんでもらえるか少し心配もあったんだけど、予想以上に感激してくれて。お誘いして本当に良かった。

ライブのあと、2人ともお腹が空いたから(ライブを観るのにパワーを使ったから笑)スタバに寄ってサンドイッチを食べた。でも放心状態だったから味はあんまり覚えていない。
なんだか、良いライブのあとのご飯って味がしないんだよね。

自分は才能ないなっていつも思う。でも、自分に大ファンのものがあるってことは、作家活動をやる上で活きている。そこは誰にも負けない強みかもしれない。昔にも書いていたけど改めてそう感じる。

安藤裕子さんのライブに行って感じたことは、多いに作家活動に活かせている。
2016年くらいから4年間ほど、安藤裕子さんが音楽をお休みされていた期間がある。表向きにはライブ活動はしていたから休んでいる風ではなかったけど、新しい曲作りをお休みしていた。結果、それまで所属していた会社とスタッフさんから離れ、新しい会社と新しいスタッフさんのもとでまた新しくスタートすることになった。アレンジャーさんも変わって新しい曲作りも始まった。

慣れた環境や仲間から離れるのってすごく勇気のいることだし、変えるのってパワーがいる。慣れた場所は居心地が良いから、そこにいれば楽だ。それを手離すのは、何かすごい決断だと思う。

ファンとしては、どんな風になっていくんだろう?とわくわくとドキドキがあったけど、新しくスタートしたあと2021年12月に行われたライブで歌っていた安藤裕子さんはめちゃくちゃ楽しそうだった。4年間悩んでいたとは思えないくらい、生き生きと新しい曲たちを聴かせてくれた。この人は本当に4年間悩んでいたんだろうか?と思うくらい、音楽を楽しんでいるような姿を見せてくれた。

(最新アルバム「脳内魔法」]

実はその姿を見て、翌年2022年に私はLLL全国ツアーをする決意をした。今まで当たり前に出ていた大きなイベントには出ず、自分の力でツアーをやってみようと思えたのだ。そのライブを見るまで、来年大きなイベントどうしようか?出ないでおこうと思うけど少し未練もあるしな。そんな思いでぐるぐるしていた。
だけど新しくスタートした安藤裕子さんを見て、自分も変わらなくちゃと踏ん切りがついたのだった。

それにLLLツアーは、安藤裕子さんのアコースティックツアーがお手本だったりする。地方の小さな会場を巡ってその土地のお客さまに会いに行く、というのが素敵だなと感じて。私も自分の力で各地のお客さまに会いに行こうと思った。結果、LLLツアーをして本当に良かったと思っている。

そんな風に、自分の活動に活かせている。 
考えるきっかけになったり原動力になったり。
大ファンだけど、尊敬している人。

新潟ライブに行って、また改めて力をもらった。
ライブのあとサイン会があって、
「いつも尊敬しています」って伝えることができた。ファンレターにはよく書いてたけど、面と向かって言葉で伝えられたのは初めてだった。

これからも力をもらって、そして私も行動に移して、がんばっていきたい。
10月はそんなことを考えながら締め括ったような気がする。


ライブの翌日、新潟にある五泉八幡宮へ立ち寄った。カラフルな傘がたくさん飾ってある素敵な神社。夏は風鈴も飾られるみたい。

最後におみくじを引いたら大吉だった。
これはますますがんばらなくては、と思う。

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