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俺の物件調査を終えて


若い頃に先輩から言われた「どんな物件だって永遠に決まらないなんてことはないんだから」という言葉を思い出しながら現地調査をしてきたわけなんですが、永遠に決まらない可能性…あると思います。



現所有者が取得する時から携わっている手前(買うのやめましょうとは言いました。)何もせずに「無理っすねー」とは言えないので、真剣に考えてみよう、折角ならnoteにしよう。


まずはこの物件がどんな物件か触れておきます。

【物件概要】
・築50年くらい
・RCB造三階建
・一階 店舗一戸、二階 住居二戸、三階 住居四戸
・駐車場 無
・エリア 商業地
・室内の状態 一階○ 二階△ 三階 ✕
・利回り 一階のみ契約で76%、二階も契約で105%程


エリアが商業地ということもあって、当然一階の店舗はすぐ決まります。しかし今回のオーダーは一階以外の客付けを考える。というもの。


二階の二部屋は、日本語も英語も全く話せないタイプの外国人が最近まで住んでただけあってなんとかなりそう。どうやったかわかりませんが退去完了してました。




問題は三階。写真を見ながらやっていきましょう。

階段。
写真で全く伝わらないのが悔しいですが、足腰の弱い者は入居させないという強い意志が伝わってきます。
蹴上げは28cmくらい、踏み面は26cmくらいというプロ仕様。

車を持っていない層というのは高齢者が多いため、早くも旗色が悪い。


玄関ドアらしきもの。ちなみにこの二部屋は頑張ってもドア開きませんでした。セキュリティ◎。微妙に新しそうな給湯器がいい味出してます。※給湯器はガス会社の負担による設置が多いため築古物件でも新しいものがついてたりします。


この二部屋はまた今度考えよう。



隣の部屋のドアは開いた。


当然古いタイプの分電盤。この建物の爆裂も凄いけど、遠くに写った建物もけっこう凄い。

50年くらい前に建てられた建物でよく見られる、アスベスト含有の天井材です。よくある柄なんでわかりやすい。
穴とか細かいところは気にせずいこう。

トイレは置いてあるだけなので、椅子かな。便利。
Pタイルは完全に剥がれちゃってる。この年代の建物だとタイルの接着剤にもアスベストが含まれてたりしますね。

特になし。雨漏りしてるんだろうなぁ程度の感想です。

書類くらいなら収納できるサイズのクラックです。

前入居者は忍者なのかな。


一通り見て回ったところで状況をまとめると

・一階は勝手に決まる(打診も既に何組かある)
・二階は手直しすれば決まる
・三階は手直しにいくらかかるかわからないレベル

やはり三階どうしようか。ってなるわけですが、僕の案としては

①一階の申込人に三階の賃借を迫る血も涙もない案
相手の足下を見ることに定評のある私であればきっとやり遂げられることでしょう。ただし一階の契約すら飛ばす可能性がある両刃の剣です。

②家賃2000円とかで募集(転貸について予め承諾する)
権利関係がめんどくさくなる懸念はあるけど、どうしてもやるのならこのパターン。みんなDIY好きでしょ?ふどうさんとうししたいんでしょ?

③何もしない。
揺らしたりしたら建物壊れちゃうかもしれないから。優しくしとこう。

写真は撮っていませんが爆裂が本当に凄くて、人間に例えたら人工呼吸器で辛うじて生きている感じなので、美容整形する必要はないと思いました。誰かがお金出してくれるなら別ですが。

終わりでーす。








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