昔与太噺 其の玖

朝早く尻に丸々と包帯を巻いた爺が刺股を手に山へと向かった
彼奴のしでかす予感に跡をつけると案の定、ふんぬの鼻息で刺股は槍の如くに放たれた正に痴れ爺に鋏…
犬は投擲を去なし翻るとその顎で鼻垂れ頭をパクリと一噛み
水芸の如き赤き放物線がピュっと咲いた

続く🤣
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